目次                    1. 毒親とは                2. 毒親の気持ち              3. 対処方法 【3つの距離】

1. 毒親とは

子供に対して、過保護・過干渉・見下す・態度が否定的・話を聞かない・言葉で傷つける・罪悪感を植え付ける・育児放棄など、子供の人生を支配し、子供に害悪を及ぼす親。1989年にスーザン・フォワードという方が作った言葉だそうです。

その与える影響は子供によって、軽度なものから、精神疾患を発症させてしまうほどの重度なものまで様々なようです。

今回の記事では、毒親=悪 とか、敵対する相手との対決といったことを書きたいわけではなく、親の行動の裏側にある子を想う気持ちを紐解きながら、親子互いに建設的に歩み寄れるきっかけづくりになれば、と考えています。

2. 毒親の気持ち

「親心子知らず。」対処の第一歩は、親の気持ちを理解することだと言う専門家もおられます。子供への不安や心配も過度になると、この子は私が傍にいないと何にもできない、私の言う通りにした方がうまくいくなど、徐々に支配的な傾向になっていく人も少なくないそうです。

同時に、この子には私が必要!という強い思い込みが、「親としての存在価値」になり、子供が自立してしまうと自分が不必要になってしまうのでは、という不安や葛藤が常にあることも原因と考えられています。

全てのケースに充てはまるものではないですが、「毒親」の根底は、子への愛。その表現方法が間違っていたり、やり方が古いために、衝突や拒否反応、強制や支配の原因となります。

思いや圧力が強い親とは、少し距離感をとり、お互いに冷静になれる時間が必要なのかも知れません。そこで、有効な「3つの距離感」についてお伝えします。

3. 対処方法 【3つの距離感】

① 言葉での距離

これお願いします、とか、ありがとうございます、など、「敬語」を使うことで一定の距離感をとることができます。

人が親密になる上では、敬語→タメ口 と距離感が縮まりますが、敢えてその逆を使うことも有効なんですね。

② 空間の距離

どうしても、一緒に過ごす時間が長かったり会う機会が多いと、色んなことが目に耳に入り、口を出したくなるもの。

住む場所を別にしたり、会う時間を制限するなど、空間的に距離を取ることも必要です。

子であるあなた自身にも、離れることによってストレスから解放されるだけでなく、改めて親の気持ちや有り難さにも気づけるきっかけになるかも知れません。

③ 心の距離

親と子では育った環境や時代が違います。子からすれば、自分の成長とともに、親の発言やアドバイス、指示に対して疑問を感じることも多いでしょう。だからといって、真っ向から突っぱねることは火に油を注ぎ逆上させてしまいかねません。ですから、「この人の時代ではこうだったんだな」と捉え、「うんうん、そういう考えもあるんだね。ありがとう。」と言って、「気持ちだけを受け止める」ことで、相手は気持ちが晴れます。意見は参考程度にして、そのまま相手の言う通りにする必要はありません。最終的にベストな行動を判断するのは、人生の主人公である、あなたであるべきです。親への感謝は忘れてはなりませんが、親に遠慮して人生を生きる必要はありません。

今回は以上です。

私自身も50歳近くになっても今だに、ちゃんと食べてるのか、家庭や仕事はうまくいってるか、孫の勉強は…などなど、よく連絡がきます。その度、子の気持ちとしては、こんな歳になってまで子供扱いされたくない、とか、いまだに信用されてないのか、とつい、親の好意を否定的に感じてしまう次第です。

しかし、親からみた私は、生死の瀬戸際でギリギリ、無事に生まれた尊い1人息子。(出産が1日遅れれば死産でした) その小さくて頼りなかった時の面影がいつまでも焼きついて、愛おしくて仕方ないのかも知れません。