丁稚 | チョコのめでたいブログ

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アメリカの田舎町に住むアラ還の日記である

義父のガールフレンドが焼いてきてくれたパンプキンパイ。
かぼちゃの自然な甘みとシナモンの香りで絶品でした!
 
お店で買うパイより美味しい」というと、「私の祖母は、1930年代にケーキ屋さんを営んでいたの」と話しはじめました。
 
 
 
祖母は若いころケーキ職人としてフィラデルフィアに小さな店を開き、アシスタントの若い女性と一緒に毎日美味しいお菓子を焼いていた。
 
アシスタントはお菓子作りを教えてほしがったが、彼女は教えようとしなかった。
 
レシピは門外不出だったのだ。
 
どうしても作り方を知りたかったアシスタントは、手伝いをしながら手順を覚えて、閉店後店の掃除をしながら、忘れないうちにメモした。
 
そしてついに、レシピを再現することに成功したのだった。
 
そのアシスタントは、その後祖母の息子と結婚し、私が生まれた・・・
 
 
 
「このパンプキンパイは、そのレシピで作ったの」という話でした。

 
1930年代にフィラデルフィアの小さなケーキ屋さんでそんなドラマがあったなんて・・・
 
何気なく食べ始めた美味しいパイに、そんな物語があったなんて・・・
 
そしてその再現レシピのパイを、2021年の今、日本から来た私がここで食べているなんて・・・
 
 
なんだか感動してしまった。
 
みんな普通にしているけど、話を聞けばみんなすごい物語を持っている。
 
だから私は人の話、とくにご年配者の話を聞くのが大好きです。
 
 
 
 
ついでに言うと、彼女はウィリアム・ペンの子孫らしい。
 
すんません、確かにすごいけどそっちは特に興味なかったわ。目の前に「そのウィリアム・ペンが使ったフォークよ」とでも出されれば別だけど。
 
 
 
おはり