(2018年11月 JR新宿駅東口)
11月になると必ず行く場所があります。
ピン!と来た方もいると思いますが・・そうです。
あたり!
新宿の花園神社です。
11月の酉の日に開催される酉の市に行くのです。
今年は11月1日が一の酉です。
十二支でひと回りなので、13日が二の酉、25日が三の酉になります。
前日が前夜祭で酉の日が本祭です。
この二日間は境内のみならず、通りにも露店が立ち並びとてもにぎやかに
なります。
毎年この時期にこの場所に来ます。
「また今年も来ることが出来てよかったなぁ」と純粋に思います。
数少ない自分の年間行事のうちのひとつです。
一応、元気でいられて・・ 一応、健康でいられて。
「この1年 なんとか やってこられたなぁ」と思いながら境内を歩きます。
私のブログの中でも酉の市の記事は今回で3回目になります。
2016年の記事 ← 主に酉の市の歴史など
出入り口に飾られる ちょうちんの数は私にとっては景気を示す
バロメーターです。
ちょうちんは新宿界隈の商店街、商店、企業、個人などによる寄付で
取り付けられます。
どれだけ、気前良く財布の口をゆるめたかによって、ちょうちんの数が
決まってくるのです。
今回のちょうちんの数は昨年の2017年と同じ数でした。
結果は横並び、現状維持という事になります。
悪くなってはいないのでいいことですね。
来年はオリンピック前年の年になるので、多少 気合が入りちょうちんの
数が増えるのではないかと思っています。
参道から本殿に向かい右側の路地には熊手が売られている店がずらり
と並んでいます。
手締めをする威勢の良い声があちらこちらから響いてきます。
主に商売をされている方が繁盛祈願で購入していきます。
正しい熊手の購入の仕方があります。
熊手の値段はあってないようなものです。
まずは値切ります。 値切りに値切って交渉成立。
現金で清算しますが、その時に値切った分を含めた金額を支払います。
値切った分はご祝儀として店に置いていくものなのです。
んっ? ならば値切る必要はなかったということになりますよね?
でも、これでいいのです。
これが粋というものなのです。
ちなみに私は熊手を購入しません。
これ以上商売が繁盛したら身体が持たなくなります。
正面の本殿のまわりにもたくさんのちょうちんが並んでいます。
きれいですね。
たくさんの方々の生き様が並んでいるようにも見えます。
神様の周りに皆が集まり、生きる喜びをかみ締めているかのようです。
ちなみに私は本殿に参拝はしません。
神様はこれだけ多くの方々の勝手なお願いを叶えてあげようと力を発揮すると
思います。
神様業も大変だと思います。
疲れているかもしれないし。
私の分まで お願いを叶えてくれなどと言えません。
境内の片隅に見世物小屋が建っています。
毎年、同じ場所に見世物小屋が建ちます。
時代の流れと共にこの見世物小屋にも変化が起きています。
小屋の正面の看板、客を呼び込む口上、けたたましく響くベルの音。
何も変わっていないようにも思えますが、ずいぶん変わりました。
変わらないわけはないのです。
かつては・・。
お峰太夫さんの大火炎噴射、小雪太夫さんの生きたままの○○食い、
白塗りの顔で前面はスーツ姿で後ろは背中とおしり丸出しで鎖を鼻から口に
通してバケツを持ち上げていた入方 勇さん(2010年没)の芸などなど
昔からのスタイルの見世物小屋がそこにありました。
見ていて、あまりにびっくりして気を失うかのような内容ばかりでした。
巨大なヘビに触ったのもこの場所でした。
現実の世界にあって、その場所はまさに異界への入り口でした。
不思議なものに興味があります。 珍しいものを見てみたいです。
でも、見てしまうと自分のこころの中のやましさというのかうしろめたさも
感じます。 でも、異界に入っていってしまう。
見世物小屋全体から うす暗い渦が出ていて、人々が呑み込まれていく。
日常ではない現実の世界を見せ付けられる。 なぜ、自分はこの場所にいて
なぜ、今 舞台を見ているのか。
ベビーカステラが入った袋を片手に、いつも自問自答していました。
ゴキブリコンビナートという文字が見えていますがこれは演目ではありません。
この見世物小屋を支えているパフォーマンス集団の名前です。
披露する演芸も規制を受けてだいぶ様変わりしました。
かつては巨大看板に描かれている摩訶不思議な絵だけで妄想がふくらみ
おもわず、異界へ迷い込みました。
現在はもちろん、看板もありますがゴテゴテとした巨大フィギュアが
飛び出しています。
時代に合った演出ということになるのかも知れません。
人形が動いているのかな?と思ったら若いお嬢さんが身を乗り出して
手を振ってくれました。 (か、かわいい!)
古くからある文化に新しい血が入りながら、見世物小屋は存続を続けていきます。
時代がどんなに変わろうとも、この場所には異界への入り口が開いています。
いつまでも、この見世物小屋が存在できるのかは定かではありません。
でも、ずっと残っていてほしいと思いながら花園神社を後にしました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。









































































































































































