銀のあけぼの
初日の出を見た。
6時半前に着替えてマフラーと手袋で完全防備し東南の畑の前に立つ。
もう陽は出ている時間だけれど地平線に灰紫の厚い雲の帯があってまだ太陽は顔をださない。
雪に覆われていつもより広く見える畑。青白い光が空まで届いているみたい。
白い息を吐きながら日の出を待つ。
北の雲は本当はもうとっくに出ている太陽の光を遠く浴びて薄紅色に染まっている。
宇宙まで透けて見えるんじゃないかと思うくらい空は透明。
やがて厚い雲の稜線の向こうがオレンジ色に燃える。タバコのフィルタが燃えるみたいにほんの端っこだけがちりちりと。
繊細だけど強い光に目を細める。
同時に畑の雪から靄がたちはじめる。地面のごく低いところに靄はたまって地表を覆う。遠くからでもふっと息を吹き掛けたら動きそうだ。
山は焼け、もう見ていられないくらいになってやっとお陽さまが顔をだした。目を伏せると靄が流れながら桃色に光っているのが見える。
屋根の雪はきらきら光っている。どんどん青さを増す空。光を受けて橙色に輝く雲。
何もかも見たくて、覚えておきたくて息が詰まりそうだった。
6時半前に着替えてマフラーと手袋で完全防備し東南の畑の前に立つ。
もう陽は出ている時間だけれど地平線に灰紫の厚い雲の帯があってまだ太陽は顔をださない。
雪に覆われていつもより広く見える畑。青白い光が空まで届いているみたい。
白い息を吐きながら日の出を待つ。
北の雲は本当はもうとっくに出ている太陽の光を遠く浴びて薄紅色に染まっている。
宇宙まで透けて見えるんじゃないかと思うくらい空は透明。
やがて厚い雲の稜線の向こうがオレンジ色に燃える。タバコのフィルタが燃えるみたいにほんの端っこだけがちりちりと。
繊細だけど強い光に目を細める。
同時に畑の雪から靄がたちはじめる。地面のごく低いところに靄はたまって地表を覆う。遠くからでもふっと息を吹き掛けたら動きそうだ。
山は焼け、もう見ていられないくらいになってやっとお陽さまが顔をだした。目を伏せると靄が流れながら桃色に光っているのが見える。
屋根の雪はきらきら光っている。どんどん青さを増す空。光を受けて橙色に輝く雲。
何もかも見たくて、覚えておきたくて息が詰まりそうだった。
死の報せ
母が部屋に訪ねてくる。私の大事な人の訃報を持ってきたんだと何故か薄々気付く。
大きな荷物は布団だ。あの人の遺品なのだと思って目を背ける。
その人(夫?のような設定)は大事な人なのだけれど喧嘩をしているか戦争に行っているか…とにかくもう二人で幸せになることはないと諦めていた感じ。だから死はそんなに大きなショックではないと思っていた。
母は包みから茶色い丸いものを取り出した。頭蓋骨だ。悲しさよりおぞましくてやっぱり私は目を瞑る。
顎の下に頭蓋骨が当てられた。
その途端…嫌悪感ではなくて言いようのない悲しみの渦に押し流されて私は嗚咽する。「いやだいやだ」とずっと目を閉じたまま首を振り続けた。
小さい骨になってしまったことが、もう会えないことがただただ悲しかった。
涙がでない。声も擦れてしかでない。
本当に悲しいとこんななんだ…と思った時起こされた。実際声を出して泣いていたみたいで目を開いた途端涙がたくさん流れた。
あの人は誰だったのかな。
大きな荷物は布団だ。あの人の遺品なのだと思って目を背ける。
その人(夫?のような設定)は大事な人なのだけれど喧嘩をしているか戦争に行っているか…とにかくもう二人で幸せになることはないと諦めていた感じ。だから死はそんなに大きなショックではないと思っていた。
母は包みから茶色い丸いものを取り出した。頭蓋骨だ。悲しさよりおぞましくてやっぱり私は目を瞑る。
顎の下に頭蓋骨が当てられた。
その途端…嫌悪感ではなくて言いようのない悲しみの渦に押し流されて私は嗚咽する。「いやだいやだ」とずっと目を閉じたまま首を振り続けた。
小さい骨になってしまったことが、もう会えないことがただただ悲しかった。
涙がでない。声も擦れてしかでない。
本当に悲しいとこんななんだ…と思った時起こされた。実際声を出して泣いていたみたいで目を開いた途端涙がたくさん流れた。
あの人は誰だったのかな。