アマヤドリ -332ページ目

『パリ、テキサス』

タイトル: パリ、テキサス
'84・仏=西独
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:ハリー・ディーン・スタントン ナスターシャ・キンスキー他
★★★

大好きな『ベルリン・天使の詩』のヴェンダースの作品。
人と人が愛し合って家族になって、でもそれで一体どこに辿り着くんだろう?
そんな事をふと考える。
誰かの近くにいることを許されるなんて幸福だ。
でもふと、何かの際に思うことがある。私も、私の大好きな人も本当は独りずつ生きているんだと。どんなに心を許しあった気がしていても他人なんだと。完全に理解する事などできない。自分を理解するのだって難しいのに。
言い争ったり喧嘩をしたりしなくても、たとえば深い青い空を見たとき、たとえば歯ブラシが寂しく立てかけてある時。遠くから自分を見つめ何もかも抱え込んだまま何処かへ彷徨ってしまいそうになる。

決して人には(自分にさえ)触れられない場所が心の奥底にはある。外の空気にさらされる事なくたくさんの蔦が絡まり花が咲いている…あるいは砂漠のように果てしなく乾いた場所。他人どころか、自分にさえ迷宮のその地。
そんな場所に迷い込んでしまったら私は戻ってこれるだろうか。
…誰かが私を見付けてくれるだろうか。

『サクリファイス』


タイトル: サクリファイス

大好きなタルコフスキーの作品。
核戦争が人類を滅ぼそうとしている。その最後の日、主人公は自分の命を引き替えに愛する世界を平和にして欲しいと神に祈る…

粗筋を書くと戦争映画のようである。が、これは戦争に重きを置いたものではなく、主人公である一人の老人の強い祈りと神への想いを描いた作品である。

タルコフスキーは他の作品を観てもその命や魂を神に捧げ、もやしているように感じる。主人公の老人はタルコフスキー自身だ。
この舞台は変化のない美しい白夜の広がる北欧。戦争などまるで及んでいないか…ここ以外の世界は消えてしまっているかのような静けさだ。
とにかく映像が美しい。暗い森や煤けた鏡に映る青白い肌。タルコフスキーの作品には欠かせない水の音。凍てついた冬を忘れられないまま人々は静かに話す。
そしてその中で老人は一心不乱に祈る。誰にも理解されずとも体を引きずって。もしかしたら戦争自体も老人の思い込みなのかもしれない。しかしその祈りの強さが心を打つ。

タルコフスキーはこの作品を最後に若くして亡くなってしまった。だから余計に、私にはこの祈りがひたすら透明で切実なものに感じるのだ。

最後の最後、主人公の息子が小さく神様に問い掛ける。
その姿とセリフがとても印象的で、その瞬間この映画をものすごくものすごく好きになった。


どうしてなの?
少年が訊くのは父にだが、瞳はまっすぐ神に向けられている。

遮断機

うん、とにかくうすっぺらなんだ。
自分のこの、うすっぺら加減には参る。
なんだよ、全然こんなの違うじゃない。ウソばっかり。嘘ばっかりだし、無駄ばっかり。
もっと本当のコトバが聞きたいって言われた時にどういう意味なんだろうと首を傾げつつも実はどきっとした。その正体を認識しないで来た。認識のとっかかりはそこかしこに溢れていたというのに。
それはなんだか鋭く核心をついていすぎて、まるで光の当たり過ぎた白い床みたいに思考をとばした。
ああもう、綺麗な言葉なんか並べたいわけじゃない。ふとわいたり、降りてきたコトバを受信するだけじゃなくて。
生み出したくてうみだしたくてむずむずする。
なのにうすっぺらなこのどこから、何をうみだそうというのか全然分からない。
あるのはその欲だけ。
何、ここにあるのは何なんだ?
それとも何にもないのか?
その欲すら、ただのはりぼてじゃないって言い切れない。
それはもう恐れみたいに。

歩いて、歩いて、もうぼろ布みたいになってみようか。
こんな風に大事に自分をとっておくんじゃなくて。投げ出しちゃおうかな。そうして何をほんとうは掴んでいるのか、それとも掴んでいないのか。
思い知って立ち返るのは今しかないんじゃない?
こうやってどんどん移りゆくことじゃなくてこの一点に。

何年ぶりかの出会い

お友達にLisa Loebの『Cake and Pie』を薦められて、今日HMVで視聴。
30秒しか視聴できないけれど、うん、とっても好きかも。もっと聴きたいと思った。
だって私のPCはもう古くて音なんて聞ければいい、というくらいの酷いものなんだ。
この中では少し雰囲気が違うけれど「Drops Me Down」を何度も聴いてしまった。
こういう、女の子が何かを見つめながら雨に降られながらつぶやいているような声にとても弱い。

PCからの方は→HMVで視聴 ←してみてね。

もっと聴きたくて過去のCDを聴いていたら、なんと、ずっと探していた曲を発見した。
確かレッスンで先生が使っていてアラニス・モリセットかなあ、いい曲。と思って探してみたらなくて、先生にも聞きそびれていたもの。
巡り合ったなあという感じで嬉しかった。
この曲は映画『リアリティ・バイツ』に使われていた曲だそう。知らなかったな。
よく聴いてみたら、アラニスに間違えるほどは似ていないな…。

久しぶりに出会ったのは13曲目、「Stay」


アーティスト: Lisa Loeb & Nine Stories
タイトル: Tails

南国へお出かけ

会社の女の子たちで沖縄料理を食べに行く。
もうそのことで朝からテンションが高かった。帰りの時間に近づくにつれだんだん雲行きが危うくなってきたりもしたが、無事に仕事を終え、お店に。
沖縄料理をちゃんと食べるのは初めてだった。前から海ぶどうとかヘチマとか食べてみたかったので、満喫。皆のんべえなので色んな種類の泡盛を味見できた。
他にも豆腐ヨウや島らっきょう、ゴーヤチャンプルー、もちもちした揚げ物、ミミガー、ピーナッツのお豆腐…どれも美味しかった。
色んな話ができてまた少し皆に近付けた気がする。
次回はタイ料理に決定。場所は新橋。あぁ、何だかOLみたいだ。

一人になると夜はとたんに濃くなる。
電車から降りたら、ちょっと歩こう。



-追記-

食べに行ったのは新宿のこのお店。


沖縄料理店 ナビィとかまど

そんなに大きくないんだけれど賑わっていた。新宿マイシティの中だから11時に閉店してしまうのだけれど、お客さんの引きは早かった。

火曜日だったからかな?