アマヤドリ -294ページ目

ないはずの記憶

そういえばうちには犬を飼っていた、と思い出す夢。

よくある。
“世話を忘れてたけどまだちゃんと元気かな?”というパターンの夢。
たいていは本当に昔飼っていた動物(ハムスターやモルモット、鳥など)がでてくる。
子供の頃、可愛がりはしたけれどちゃんと世話をしなかった。なぜだろう。遊んだりご飯はちゃんとあげたけれど小屋を掃除するのはいつもさぼり、親に言われていやいやという感じでやっていた(もしくは本当にさぼった)。心から可愛いと思っていたのに…なぜかな。
たぶんその「申し訳なかったなぁ」という気持ちを今だに忘れていないらしくこの年になって“もう何十年もご飯すらあげてない”という夢を焦りながら見ている。
バチかしら。

今日は犬。
犬は飼ったことがないけれど。
一匹の大きな金色のリトリバーがダンボール箱のなかにぎっしりと身を埋めてちょっと恨めしそうに私を見ている。
ごめんねごめんね、と謝り箱からだしてあげる。ちょっとよろめきつつも元気を取り戻す犬。

走る犬をみながら、この子の信頼を再び取り戻すには時間と努力がいるんだろう、と思う。


毛並みのよいそいつをだっこした感触を覚えてる。

揺られる考察

リハが終わってぐだぐだになりながら帰り。ああ、お家がもっと近ければいいにな。
携帯をいじりながらふらふら歩く。迷惑。

すると今度結婚式を迎える友達とばったり会う。彼女もレッスン帰り。
痩せたんじゃない?といわれるけれどもう自分ではわからない。
友達も少し痩せたからそういうと、やつれたのかも…と笑う。でもやはり幸せそうだ。綺麗になった。何だか私までうれしい。
友達の幸福はなんでこんなにうれしいんだろ。
友達の自慢なんかたくさんできる。しょうもない自慢から、とびっきりの自慢まで。

結婚式には踊りを頼まれているので振付けとかしなきゃいけないのになかなか時間がない。
忙しいのにごめんね、という友達。
ぜーんぜん。だってうれしいんだ!
任せといて!
なの。



今日リハ予定(舞台の方)がでた。…木曜日にも入ってる。どうしよ、バイト…月曜と、金曜の午前中しかいけなくなっちゃうよ…。
できるときに残業しよう。それしかできないもの…。

でももしかしたらヨガの教えが入り、万が一またこのカンパニーで使ってもらえるとしたらこういうことが続くんだな…
考えてしまう。
踊りに仕事を絞るべきか。選ばなければ仕事はあるから。
うん…でも今の仕事も楽しいんだよな。この縁を切りたくないとも思う。

考えよう。
選択肢があるって幸せなことだ。

六本木への地下鉄にて

今日は新しい振付けに入った。
綺麗な曲。チェレスタのような音の微妙な隙間をつく呼吸がおもしろい…ことになるといいな、という感じ。
まだ慣れない形や動きについてゆくのがやっとで気持ち良くは踊れていない。
少しずつ染み込んで楽に息ができるようになるはず。

努力しないときっとどんどんキツくなる。迷ったり悩んだりしてる暇はない。…ああ、本当にそう。今気付いたけどまだ全然苦しくないや。楽しい。

体の側面や足のつけねをちぢめる作業は、好きなのだけれどまだ繊細な味がだせない。
なるほど。
主役のひとたちの動きの種類がわかってきた。


疲れたので黒胡麻&黒酢入り黒糖と、水1リットルざくろのジュースとにんじん&マンゴーのパンを買った。
次のリハの前に食べなきゃ。
今日は振付けの先生が外国に行っていていないのでみんなで自主練習。
きっちり詰めて、早めに終わるといいな。

頑張ろう。

終わらない道程

やっぱりことばがすき。
うまく伝わらなくても。私だけの何かがこの体から飛び出してゆかなくてもどかしくても。

私だけの、たくさんのあやとりの結果。
わたしだけのこの熱。


うまく手渡せなくても、
遠回りをしちゃっても。
スマートじゃなくても、
ちょっとくびをかしげられちゃっても。



“ことばを紡ぐ”っていうけれど、この表し方をしたひとは素敵。
ふわふわの、ちょっと透けて見えるくらいの空気に絡まりつく蚕の糸を、細い指に巻き取り少しずつすこしずつ。
その感触を確かめながら。

さぐるのは恐いからじゃない。
恐いのは、どきどきの裏返し。


伝わるかな。

ねぇ、こうして素直になって。
綿あめをわりばしに絡めとるみたいに、
ちょっとずつ一緒に味わえばいい。

鼻のあたまがべたべたしちゃってもいいから。


なんにも惜しんじゃだめだ。
繰り返して、螺旋を描いて。


その旅の途中がつもって、私はそらに辿り着く。

ツメが甘い夕刻

明日・明後日は仕事にいけないので今日は残業。今終わって、帰り。12時間くらい働いたことになる。
私はこんな風にたまにだけど、他の人は毎日こんな生活…しかも今日もまだ残ってやってたし。すごいなぁ…。完全な労働基準法違反だよ。

頑張ってたからか、8時ごろ親分がラーメンに連れていってくれる。他の男の人たちも誘ってみんなで。食べたらみんな食べおわった順に事務所に帰る…というなんともそっけない夕飯だけど、そこがいい。
野菜パーコー麺(豚?の唐揚げがのっている)はとても美味しかった。


会社にちょっと仲良くなりたい感じがする人がいて、チャンスがあれば話し掛けるようにしている。サッカーの話とか、気が合いそう。笑顔も可愛い感じのひとで。
なのに今日のラーメンには誘えず(誘えるほどには仲良くない)、戻ってきたら帰っちゃってた。
あ~あ。
なぜ気になるかと言えばたぶんそのひとが同じくらいの年なのにいつも偉い人たちと対等に話し、食事をし、そうしていつもソフトでいながらびっとしているからだろう。私のできないことがたくさんできて、私の知らない景色を色々知ってそう。
部門がちがくてあんまり会社に来ないからなかなか会えないけど。
仲良くなれたらいいな。
女の人のほうが緊張する。
ぜーったい、トラウマだって。背中のチャック事件が。



今日は早く寝なきゃ。
明日は10時から18時までレッスン、その後たぶん11時近くまでショーのリハ。
朝のレッスンは行かなくてもいいといったらいいんだけど…パリオペラ座の先生なのでレッスンがおもしろい。体の発想の転換。
死ぬの覚悟でいこう…かな…。


そうだ、Hanako(こんな字。)でヨガ特集をやっているんだった。
明日買おう。
ちゃんと知識はいれておきたいから…って言ってもハナコなんだけど。