夜のイチョウ/静と動
夜のイチョウがきれいだ。
夜の桜が綺麗なことは知っていたけれど、私は夜のイチョウがきれいなことに今年初めて気が付いた。
どうしてあんなに透明なんだろう。夜のひかりにあてられると。
背中をくまどる闇のせいかな。
夜桜は少し恐い。
あんまり美しすぎるからだろう。『桜の森の満開の下』みたいに。そこに感じる妖しいまでのうつろうたましい。
さくらが夜に透けるとちょっと肌を思い起こさせるのかもしれない。たぶん女の人の。そこに含まれる水分には妖気が漂っている。
イチョウから透けて見えるのはあたたかさと、なんだか誠実なシンプルさ。
これは花と、葉の違いなのだろうか。
イチョウは…例えるならばもう分別のある大人の女の人かな。あ、でも優しげな眼差しの男の人っぽくもある。
桜は、やっぱり女だなぁ。
…あれ?それともどちらも、夜の姿だけは女の人ぽいのかな。
昼間は幹を強く感じるから…
★ ★ ★
一度は屋久杉を見てみたいと思っている。
昔から興味はあったのだけれど、私の祖父が屋久島の人間だったということを最近知ったこともあってなおさら。
この間友達とふとそんな話をしていたら「早く見に行かないと枯れちゃうかもよ」と言われた。
私はすごくびっくりした。
だって樹齢何千年かよくわからないけどそんな長く生きたものがまさに私のいるこの時代に急に枯れるなんて、そんな、って。
聞いたら、観光客たちが幹に名前を掘ったり、そこまでしなくても根元を踏んだりすることだけでも老木には悪影響があるらしいのだ。
ああ…。
ひとつの島で静かに時を過ごしていた樹をみんなが見にゆく。
それも素敵な行為なのだけれどやっぱり自然なこととは違うのだろうか。
それともいろんな動物や植物が好きに生きているように、ひとも好きに生きている、その影響が突然で大きすぎるように感じられるだけなのかな。
東京の道端のイチョウの根は、どこらへんまで地下に、私の歩く道の下に、足をのばしているのだろう。
夜の桜が綺麗なことは知っていたけれど、私は夜のイチョウがきれいなことに今年初めて気が付いた。
どうしてあんなに透明なんだろう。夜のひかりにあてられると。
背中をくまどる闇のせいかな。
夜桜は少し恐い。
あんまり美しすぎるからだろう。『桜の森の満開の下』みたいに。そこに感じる妖しいまでのうつろうたましい。
さくらが夜に透けるとちょっと肌を思い起こさせるのかもしれない。たぶん女の人の。そこに含まれる水分には妖気が漂っている。
イチョウから透けて見えるのはあたたかさと、なんだか誠実なシンプルさ。
これは花と、葉の違いなのだろうか。
イチョウは…例えるならばもう分別のある大人の女の人かな。あ、でも優しげな眼差しの男の人っぽくもある。
桜は、やっぱり女だなぁ。
…あれ?それともどちらも、夜の姿だけは女の人ぽいのかな。
昼間は幹を強く感じるから…
★ ★ ★
一度は屋久杉を見てみたいと思っている。
昔から興味はあったのだけれど、私の祖父が屋久島の人間だったということを最近知ったこともあってなおさら。
この間友達とふとそんな話をしていたら「早く見に行かないと枯れちゃうかもよ」と言われた。
私はすごくびっくりした。
だって樹齢何千年かよくわからないけどそんな長く生きたものがまさに私のいるこの時代に急に枯れるなんて、そんな、って。
聞いたら、観光客たちが幹に名前を掘ったり、そこまでしなくても根元を踏んだりすることだけでも老木には悪影響があるらしいのだ。
ああ…。
ひとつの島で静かに時を過ごしていた樹をみんなが見にゆく。
それも素敵な行為なのだけれどやっぱり自然なこととは違うのだろうか。
それともいろんな動物や植物が好きに生きているように、ひとも好きに生きている、その影響が突然で大きすぎるように感じられるだけなのかな。
東京の道端のイチョウの根は、どこらへんまで地下に、私の歩く道の下に、足をのばしているのだろう。
ことばには無限のたましい
あいちゃんの記事を読んで。
私もことばが一人歩きしてないかなぁって自分を顧みた。
こころの深いところからそおっと持ち帰っているように思ったことばは、実は綺麗な砂糖菓子のようにコーティングされちゃって余計な枝葉がついて、必要以上に洗練(いや、私のことばにあんまり洗練という文字は似合わないんだけれど)されちゃってないだろうか。
そういうことばを使いたいのも自分なのだからそれでいいのだ、と思ったり。でもつくりごとのような気がして居心地が悪かったり。
今回こうしてことばについていつもより少したくさん考えてみると、思いのほか自分はありのままの色や温度をことばに求めていることに気付いた。きっとそうありたくていじり回しちゃうんだろうな、時には。
だからより自分に肉薄している気がするのかもしれないし…でも絶対にそこには変換という作業があるわけだから、違和感も余計に感じるのだろう。皮膚のぎりぎりのところだからこそその差異を感じる…とでもいうのかな。
あいちゃんが、ことばのたましいということとつなげて踊りのたましいというようなことを言っていた。
まさしくたぶん私がこうして日記を書いているときに感じる、踊りやうたやことば、それからもしかしたら数学を解いているときにすら感じる何か。自分の奥の奥、またはずっととおいところに触れにゆくこと。
それをたましいと呼ぶのかもしれないなぁ。そのもの自体じゃなくて、手を伸ばしている何か。
あぁ、自分でも何を書いているのかわからなくなってきた。
思考が奥の奥へ突き進むとたまに思ってもみないところに辿り着いて驚くことがある。
よく見る、走る幻みたいに。
自分の思考であってもう自分だけのものじゃない。
私は、もしかしたらもうひとつ、このたましいみたいな全く別の存在からの影響を濃く受けているんじゃないだろうか…
なんて。
変なはなし。
ことだまから遠ざかっちゃった。
この、一人歩きするのもことばのちからなのかな。私に眠るたましいを鼓舞することばのちから。
そしてまたたましいがことばを生む。
すべてはいちたすいちはに、じゃない速度で広がる。
私もことばが一人歩きしてないかなぁって自分を顧みた。
こころの深いところからそおっと持ち帰っているように思ったことばは、実は綺麗な砂糖菓子のようにコーティングされちゃって余計な枝葉がついて、必要以上に洗練(いや、私のことばにあんまり洗練という文字は似合わないんだけれど)されちゃってないだろうか。
そういうことばを使いたいのも自分なのだからそれでいいのだ、と思ったり。でもつくりごとのような気がして居心地が悪かったり。
今回こうしてことばについていつもより少したくさん考えてみると、思いのほか自分はありのままの色や温度をことばに求めていることに気付いた。きっとそうありたくていじり回しちゃうんだろうな、時には。
だからより自分に肉薄している気がするのかもしれないし…でも絶対にそこには変換という作業があるわけだから、違和感も余計に感じるのだろう。皮膚のぎりぎりのところだからこそその差異を感じる…とでもいうのかな。
あいちゃんが、ことばのたましいということとつなげて踊りのたましいというようなことを言っていた。
まさしくたぶん私がこうして日記を書いているときに感じる、踊りやうたやことば、それからもしかしたら数学を解いているときにすら感じる何か。自分の奥の奥、またはずっととおいところに触れにゆくこと。
それをたましいと呼ぶのかもしれないなぁ。そのもの自体じゃなくて、手を伸ばしている何か。
あぁ、自分でも何を書いているのかわからなくなってきた。
思考が奥の奥へ突き進むとたまに思ってもみないところに辿り着いて驚くことがある。
よく見る、走る幻みたいに。
自分の思考であってもう自分だけのものじゃない。
私は、もしかしたらもうひとつ、このたましいみたいな全く別の存在からの影響を濃く受けているんじゃないだろうか…
なんて。
変なはなし。
ことだまから遠ざかっちゃった。
この、一人歩きするのもことばのちからなのかな。私に眠るたましいを鼓舞することばのちから。
そしてまたたましいがことばを生む。
すべてはいちたすいちはに、じゃない速度で広がる。
ずぶぬれの鳥/また走る夢
Aちゃんが黄色い鳥を飼っている。鳥は平たい金属のトレーのようなものの中で飼っているのだけれど何故かその日は不手際でトレーに水が溜まっていて鳥はずぶ濡れになってしまっている。
もう寒さでぐったりした鳥を私は自分の着ていたトレーナーですくい上げて温めようと一生懸命さする。
私のせいじゃない筈なのにどういう訳かAちゃんに対して申し訳ない気持ちになっていて、その手前もあって懸命に鳥を手で包む。
でも鳥はいつまでもぐったりしている。
★
また細長くて暗い、ちょっと仕掛けのあるような感じのところを走っている。
夢の中でも「まただな」と走っていることの意味を考える。
たいてい走っている時には自分の進路しか見えていない。まわりがふさがれているか、極端に視界が限定されているか。そのどちらかのような気がする。
あたし周りが見えてないよね、ってことじゃあないだろうな…←短絡的
もう寒さでぐったりした鳥を私は自分の着ていたトレーナーですくい上げて温めようと一生懸命さする。
私のせいじゃない筈なのにどういう訳かAちゃんに対して申し訳ない気持ちになっていて、その手前もあって懸命に鳥を手で包む。
でも鳥はいつまでもぐったりしている。
★
また細長くて暗い、ちょっと仕掛けのあるような感じのところを走っている。
夢の中でも「まただな」と走っていることの意味を考える。
たいてい走っている時には自分の進路しか見えていない。まわりがふさがれているか、極端に視界が限定されているか。そのどちらかのような気がする。
あたし周りが見えてないよね、ってことじゃあないだろうな…←短絡的
