すこしのあいだ。
今日が最後の子もいたのでこのさようならはとても淋しかった。
予想していなかったのだけれどいつもわりときかんぼうだった舞ちゃんが帰りに泣いているみたいにちゃんと私と目を合わせないで帰ってしまった。淋しいよね。ごめんね。
とても懐いてくれていたから…私もこの教えの時間は楽しくて大事なものだったから…胸がつまった。
みんなにお手紙を書こう。もっと素敵におどりたいからドイツにいくんだよ、って。ばいばいじゃなくて、また会いたくなったらあえるんだよって。
ずっと楽しく踊ってね、って。
出発には別れがいっぱい。
でもみんなが教えてくれたように、そして私が子供たちに伝えようとしているように、ずっとばいばいじゃない。
会いたければ、いつでもあえるんだ。
クリスマスプレゼント
昨日は親分にちゃんとこれからのことを告げ、気持ちはすっきり。
開かれた心のまま池袋に帰り友達のクリスマスプレゼントを選ぶ。もう誰の、どの絵本にするということまで決めていたが見つからず、迷った挙げ句ユーリ・ノルシュテインの『霧の中のはりねずみ』にする。特集を見て絵も好きだし、いいものが見つかってよかった。
ついでといってはなんだけど明日バイト先の女の子が誕生日なのでその子の分も絵本を探す。小さな絵本…と思ったのだけれど可愛いのが見つからなかったのでリサとガスパールの絵本にした。『リサのたいくつないちにち』だっけな?タイトルが可愛かったから。
喜んでくれたらいいなぁ。
それからそのあとAちゃんちに子犬を見に行った!2ヵ月のトイプードル。特別に大きくならない子らしくて、なんと100万円もするそうだ。値切って値切って70万円だったとか。
しかも彼に買ってもらったらしい。
………わからん。
でも本当に可愛かった。毛玉みたいにくるくるはしゃいで目にも止まらぬ速さで私の周りを駆け回る。ちっちゃい舌でぺろぺろ舐める。なんて軽くて柔らかくてふかふかなんだろう!捕まえると心臓がどきどきしているのが指に分かる。
名前を呼んでもまだちっとも反応してくれない(まだ昨日おうちにきたばかり)のは、人間の子供と同じだ。全然意志疎通のことなんか考えてない。全部が楽しくて全部が興奮の種なんだろうな。
まだ乳歯が生えたてで痒いらしくあがあが口を開けてなんでも噛んでみようとしてる。
お腹がぽんぽん。
眠くなると肉球があたたかい。
いいなぁ。
可愛い。Aちゃんは本当に優しいので(男のひとには金銭的に厳しい要求をするけれど)よい子に育つだろう。
今日はとてもハードスケジュール。
朝から東京でバイト、昼から浦和で教え、それから打ち合せ、夜はNさんの芝居を観に江古田へ、そしてその後元教え子との忘年会を新宿で。
分刻みのスケジュール。
しかも今日はどうやら熱がある。最近の不摂生がたたったみたい。
★ ★ ★
『霧の中のはりねずみ』のことを書いたらjoujouさん がぬいぐるみを持っていることを教えてくれました。
調べてみたらあった!
このぽさぽさ感が、かなりいいなあ。
手に載せてみたい。
現実逃避
かなり辛いことがあっても重要なことがあっても、全然別の思考の中にぽんと飛び込んでその中で時間を過ごすことが出来る。ともするとすべての傷がやわらかになるまで。
これは女の子の特質なのだろうか、もしかしたら。
どうしようもなく苦しくて辛いときにはとってもよいことかもしれないけれども、本当に考えるべき時に発揮されることが多いから困る。
もしかして私はこの現実逃避で、今まであらゆる成長をストップさせられているんじゃないかと思うほどだ。それほどに激しい。だって、全然忘れていられちゃうんだもの。なんでも。どんな場面でも。
そのしっぺ返しがちゃんとのちのち辛さでくるのならいいのだけれど、考えや経験が深まらないといったことによってしわ寄せがきているんだとしたらそれは私の人格形成に重大な影を落としているような気がする。
うん。それはかなり真実に近いな。きっと。恐いこわい。
だいたい私の考えはすぐに飛躍する。順序だてて枝を一歩いっぽたどって行くことができない。落ち着きのないこの性格のせいだろうか。それともちゃんと段階を踏んで細かく思考できない、荒っぽい脳みそなのか。
ものを創るとき、この飛躍は役に立ってくれるときもある。そのアイディアはどこから?と、本当にどっかから降りてきたみたいなものがあって驚く。もしかしてこれが右脳人間ということなのかなと思うこともあるけれど。
なぞ。
それにしても月と雲が綺麗だな。
失くすものなど何もない
全部素直にお話した。全然、1ヶ月の先のことは決まってもいないし、でもやりたい方向の事を考えたら辞めるのが最善だと思ったこと。でも、この職場を離れるのは寂しいこと。
やっぱり応援してくれた。職場が嫌になって辞めるわけじゃなくてほっとしたよ、と言ってくれた。
そして…日本に戻ってきてまた仕事を探すときには真っ先に連絡してね、いつでもポストはあけておくから、と言ってくれた。
なんだかすごく嬉しく、ほっとした。
全部、ぜんぶ切り捨てるつもりでいたのにちゃんと残っててくれた。やっぱり全然違う。勿論それに甘えちゃいけないんだけど。
頑張ってきて、よかったな。全然力が及ばない私なのに、そんな風に扱ってくれて…なんだか目頭が熱くなってしまった。
あんなに不安になっていた心が一気に溶けた。不思議なものだなあって思う。ちゃんと、救いがこうしてある。
事務所が熱くて、それから今日は特に一生懸命動いたから(単純)ほっぺたが熱くて、窓を開けて現場を見た。毎日変わってゆく現場。日々検査があって、ちょっとのことも見逃さないように着実に作り上げてゆくこの建物をずっと見守ってゆくわけにはいかないのだなあ。
でも。
夏には花火を見にこよう。
タワーが建ったらクレーンの作業台に上らせてもらおう。
ちゃんと繋がる。よかった。そんなに恐れること、なかったな。
胸の痛む助走
バイト先に辞めることを伝えた。
派遣先の上の人からだからまだ私は直接話していない。明日ちゃんと気持ちを話すことになるのだけれど。
そのせいで今日は一日とても気持ちが沈んでいた。
多分、仕事をただ1ヶ月休んでドイツに行くのでは意味がない。私の中にはその先の気持ちももう含まれているのだし、それを前提として話をしないことにはやはり仕事先に迷惑がかかるから。
それになんといっても多分…私がずっと甘えてしまう。帰れる場所があるという状況に。今までずっとそうして甘えてきたのだから。自宅や、こいびとや、バイト先に。
そこをちゃんととっぱらってやりたいことに全部を向けないと同じこと。
そうしなきゃできない、なんて子供みたいだな。うん、勿論それだけじゃないけれど。
なんだか辛い。わかっていても。
だって本当に楽しい職場だったんだ。踊りのことがなかったらもっと真剣に仕事を覚えて、もっとみんなの役に立てるように何かしらのプロフェッショナル(に近い)存在になりたかった。残業もばりばりして。
そういう風に思ったからこそ、踊りを、今なりたい最高のところを目指さなきゃいけないなあと思った、というのもある。
私は単なるバイトだから、だから楽しくお仕事ができた。真剣に取り組んでいるけど、私はここでは責任はない。なのに、それに甘んじようとしているだけなんじゃない?本当の厳しさもわからないのに、だからここが楽しいと思っている。それでいいの?って。
もし仕事が楽しくて踊りを趣味にしたとして…って考えたこともある。でも、それはやっぱり違った。それは私のしたいことじゃない。
だけどこうして書いていても絶えずいろんな想いがせめぎあう。
この人たちと完成を見たかった。ちょっとでも成長してゆきたかった。もっと仲良くなって、みんなといろんなところに行きたかった。
でも。
でも。
私はやっぱり踊るひとでありたいんだ。ずっとどうしていいかわからなくなっちゃってた踊りのこと。そのことが、少し光に照らされた今。今しか、もうできない。きっとこれを逃したら手遅れだって余計に感じてしまう。そうしたら私のこの重い腰は二度と上がってくれないかもしれないんだもの。
みんなとの楽しい食事や、日々感じるプロであることの厳しさ。ものが出来上がってゆく喜び。今まで知らなかったタクシー帰りや、知らなかった男の人たちのプレッシャー、家庭への本音。
そんな全部のことをぽん、といっぺんに失くすことは本当に辛い。
そのくらい楽しかったし大切なものになっちゃいそうになってた。
これから一緒にやっていこうね、って、夏になったら女の子たちで沖縄に行こうねって、約束していたのになあ。
なんだか。寂しい。涙が出ちゃうくらいに。
明日、話すときに涙がでちゃったりしたくないなあ。泣きたくなくても、泣く場面じゃなくても、気持ちが高ぶると涙が出ちゃうんだ。いやだなあ。我慢できますように。
何もかも綺麗にして。そしてドイツに行く。
すっごい自由だな。
束縛は、安心。
自由は、孤独だ。
でもだからこそ。自由に飛べるからこそ強くなって、いっぱいのことを瞳に映せるって信じる。
信じてるんだ。ただ、寂しいだけ。ただ、不安なだけ。
自分にどれほどの覚悟があるのか。
それが怖いだけ。
うん、そうだ。それが一番。
私にどんな覚悟や想いがあるのか?そんな一番大事なことが、欠落しているように思えるのかもしれない。
説明のできないこの気持ち、だけじゃいけない気がしているのだろう。
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▼あいちゃん が書いてくれたことがとっても私を励ましてくれた。
そして、私もちゃんとこの大事な人たちとつながっていようと、思いました。
あいちゃんありがとう。
