あたしは、ことば。
目を瞑ると、掛け布団のなかにいるのは私じゃなくてどう考えてもたくさんのことばの寄り集まりだった。
少しかさかさの、昔コロッケを入れてくれるような油を吸い込むあの簡単な紙袋。すぐ破けちゃいそうなあの白い紙袋。
あの中に私の存在はすべてことばとなってぱんぱんに、布団を膨らませている。
抽象的な意味じゃなくてちゃんとその紙に文字が入ってる。
だけど目を開けるとそこには私の体。
でも瞑ると私は消えて、ふきだしのようにことばだけがそこにある。
こんなことばで私はできているんだ、と、
案外簡単なことばばかりつまったその紙袋をなるべく布団の重みでつぶさないように、
だけどすべてを包まなければいけない、
そんな風に思う。
目を開けたり閉じたり。
夢じゃなくて眠いぎりぎりの、寝呆けたときの不思議な思考。
おばあちゃんち
今おばあちゃんちにいる。
レッスンにもいかず、パソコンにも向かわず、今回は本すら持ってこなかった。
あれをしよう、これをしよう。
何時にどこにいこう。
そういうなんやかんやが全くない生活。ただ今をじっくり過ごし、大切にするだけ。
NHKの芸術劇場で安藤洋子さんのことと、韓国の劇団のことと、ピナ・バウシュのことをやっている。
以前、観ようとしていたもの
。
今日は録画予約をしてきたけれど高校野球がだいぶおしていたからやはり時間がずれている。見てしまおう、と今見ているんたけれど、それを一緒に見ていたら
「踊りでも歌でも、踊れるようになったり歌えるようになったり、自分ができなかったことができるようになるとうれしいよね」
とおばあちゃんが言った。
ああ、
本当にそうだ。
なぜ踊るのか?とかどうして稽古するのか?とか、そんな難しいことじゃなくて、できるようになるとうれしい。
それに尽きる。
★ ★ ★
写真はおばあちゃんちから見える横浜プリンスホテル。
もうすぐなくなってしまう。
堤さん…![]()
解体のための仮囲いが白く見える。
公園歩き
公園に行った。
Rosenboeg Have。
なぜすべての樹の頭がそろっているんだろう?すごいな。
人も全然いなくて、私はここでやっと、少し落ち着いたんだと思う。
たまにベンチに座ってノートを書いたり、地図を見直したりして。
冬だから寒いし緑は青々、というわけには行かないのだけれどこの、ぼうずな樹の深い茶色がとてもいい。
樹は寒くて生きにくいのか、ごつごつしているし枝をいっぱい密集させている。簡単なつくりじゃない。
これはローゼンボー宮殿。外国だからと遠慮したけれど、本当は入ったりもできたらしい。公園大公開の国だもの。
でも「入り口」もデンマーク語だろうから近寄ってもきっと入れなかっただろうな。
白鳥がご飯を食べてた。だから顔をなかなか上げてくれない。
大きくて、真っ白で可愛かったからずっとしゃがんで写真を撮っていた。
ローゼンボーを横から。
子供たちがサッカーをしていた。ヨーロッパはどこでもサッカーをしている。
女の子も混じっていて全然負けずにやっていた。
写真を撮ると、ちょっと私のことを意識したみたいだった。思い切りからぶりをした。
樹が、斜めに川に入っていて、そのまま凍っている。
やっぱりドイツよりも寒いんだなあと感じたのはこんなとき。
次の日も川沿いを歩いたんだけど鳥たちがみんな川の上をぺたぺた歩いていた。(そしてたまに滑っていた)
庭園は工事中の部分があって、でもそこを通る工事車はちゃんと、シートを敷いた上を通っていた。芝生をいためないよう、なんだろうな。
お兄さんが手で一枚ずつ敷いていたからじっと見ていた。
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