星空とビブラフォンと宇宙の薫り
プラネタリウムでビブラフォン
を聴いてきた。
エレクトーンにはビブラフォンの音がはいっていたし、初めて見るわけでもないのだけれど単独でビブラフォンをあんなに眺めたことはなかった。
ファンがついていてその羽が空気をかき回すからあんなゆるやかな音の揺らぎがある、ということも初めて知った。
ロシア映画みたいな映像に見入りながら霧のような音に身を任せる。
ときおり音が外から聞こえているのか耳のなかから生まれているのかわからなくなった。
白い女神像(かな?)が藻の揺れる水のなかに身を沈めている映像が印象的だった。タルコフスキーみたいだったから。
ずっと探っていた。
音が、ありもしない記憶を紡いでくれていて、それをまるで生まれる前のことのように。
探っていた。
映像は変わり星空へ。
さそり座やかんむり座、オリオン座やすばる、龍宮の使い。わかる星座をたどっていたら急に星と星の隙間の宇宙に吸い込まれた。
落ちる、と体が軽くなるくらい。
芯が。
吸い込まれて連れてかれちゃった。
終わって奏者のかたやお友達に会えたのも嬉しかった。
でもその日は、帰るまでずっとアタマの中心がどこかに漂ったままだった。
不思議な体験。
また聴きたいなぁ。
今度はもっと閉じた場所で。
宇宙に落ちながら聴くビブラフォンもとても素敵だったから、また違う場所でも聴いてみたい。
プラネタリウムで、っていう企画はすごく素敵だったな。
きっと企画のかたがたは大変だっただろうね。お疲れさまでした。
すばらしい体験をありがとう。
すばらしい音をありがとう。
どこかに流れる螺旋
螺旋はたえずからだのなかを流れている。
とどこおることなくめぐり、
抜けていったあとにも螺旋を描き続ける。
そこに動きをのせられたとき、軌跡を残せたときに、
はじめてそこに存在したと思う。
目に見えるこの皮のことではなくて
もしかしたらこころの在処みたいにとどまらない内側が、ということだけれど。
発見に突き動かされ、驚きをもういっかい飲み込む。
反芻する間もなく螺旋はまた襲ってこなくてはならない。
めぐっているのだから。
途切れない螺旋をなぞり続け離さないことは一度も息を吐かないこととは違う。
継続して生まれているそれを体の内側すべての襞でたどる。
死のように吐き切ったときもそれは停止ではなく放っているだけ。
放つことと離すことは違うのだから。
晴れていても北欧は寒い
(二日目は吹雪いていた)
今こうやって写真を見ていると晴れているから寒かった事をあまり思い出さないのだけれど、よく考えたらすごく寒かったのだった。
コートは首までびっちり締めていたし手袋を外すのが嫌で、手袋の中にカメラと手を両方一緒に入れていた。そしておもちゃカメラは袖口に。
つま先が寒かったなあ。
用水路の通っている大きな通りがもう一つの通りと交わっている大きな道は中心がアイススケート場みたいになっていた。
いいなあ、と写真をとる。
道の反対側に劇場。何をやってたんだっけ?写真をとったときには覚えていたのになあ…
すごく真面目に立っていた。
広場をはさんで反対側にもこういう兵隊さんがいたんだけど、綺麗な点対称で動いていた。
街だけ見るとあんまり寒く見えない。
でも人が少ないでしょ?
寒いからなのかはわからないけど。
一日歩いて足がとっても痛かったのを覚えている。
だってブーツは前日にキールで買ったものだったんだもの!
★ ★ ★
日本に帰ってくるまでにこのブーツはかなり古びた。
一緒に旅をしたね、というくらいにくたくたに。
今年の冬もはくつもりだけど。
プラネタリウムとビブラフォン
お友達のイベントに行きます。
大好きな星のもとで、素敵なビブラフォンの音色を聴けるなんてロマンティック![]()
月の光の音がチェロなら、星の光の音は鉄琴。
だと勝手に決め付けている私なので、この組合せはとても嬉しく心地よさそうです。
まだ当日券もあるみたい。
お近くの方はぜひ。
(もっと早くお誘いすればよかったなー!!)
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el fog × 竹ノ輪連中 Presents
『Vibes & Stars』
2006/09/09/SAT
OPEN 19:00
START 19:30
CLOSE 20:30
@北とぴあ(ほくとぴあ)6F
プラネタリウムホール
JR京浜東北線王子駅北口徒歩2分
地下鉄南北線王子駅5番出口直結
都電荒川線王子駅前徒歩5分
http://www2.wagamachi-guide.com/kita/apps/map.asp?it=0&id=86
全席自由
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A early afternoon
でもどこでご飯を食べる事ができるのかわからなかった。
看板が出ていても半地下だからお店の中をなかなか覗き込めない。覗いてもひともあまりいないしガラスも曇っているから暗いし、と、どのお店もおどおどと素通りしてしまう。
勇気を出してドアに手をかけてもドアノブがあかない。
ああ…
足も疲れたし、このどきどきをおさめる為にもお茶したいな…と切実に思う。
街中を通っている水路の脇に可愛いお店があった。意を決してドアノブを掴む。やっぱり開かない。
ああやっぱりなあ、と弱気になった途端お店の中の女の子と目があう。もっと強くひっぱれ、みたいなジェスチャー。
がつ、と扉が開く。なんだー。固いだけだったのか。
予想通り素敵なお店だった。
誰もいない。
何もかもが静かだ。
音楽も、差し込む日のひかりも、ろうそくの炎を揺らす空気の流れも。
私は相変わらずどきどきが収まらないんだけどもうそれには諦めをつけて、表面だけでもすっと落ち着かせよう、とゆっくりゆっくり、静かに動く。空気を揺らさないように。光を乱さないように。
分からないメニューを一生懸命読んで、チキンのクラブサンドを頼む事にする。ハニーマスタード添え、みたいなやつ。
ずっと魚を食べていなかったしデンマークは海だらけだから魚が美味しいのかもしれないと思ったけれどわからないから鶏肉にしちゃった。
お店には誰もこなくてずっと静かなままだった。
何回か厨房のひとが出入し、そのたびに私に微笑んでくれた。女の子は私の緊張を察してか、ずっと厨房にいて楽しげな声で話をしていた。
だけど全てがこの半地下の独特な光に包まれて静かだ。
骨董品屋さんのなかの、店主だけのお気に入りの場所みたいに。
べっこうの瞳をはめたとっくに忘れられた猫のおきものみたいに、
窓の外をみつめた。
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