アマヤドリ -163ページ目

冷蔵庫の怪

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冷蔵庫の棚にこんなふうに小さい磁石がくっついていてそのうえにピンが並べてくっつけられている。
お母さん、どうしてこんなことしたんだろう?賞味期限の近い食品をメモしてこのピンに挾んでおくつもりなのかな、と思っていた。

でもある日お母さんに、このピンと磁石はなんのつもりなのか?と訊かれた。
私じゃないよ。私はお母さんの主婦の知恵かと思っていたよ。
結局犯人はお母さんでも私でもお父さんでもなかった。

たぶんちゅんちゅんでもないとしたら、これは誰の仕業なんだろう。

『ビッグ・フィッシュ』

ティム・バートンのものは初めてだった。
お伽話のような演出を好む監督とは聞いていたが、全くその通り。

途中、少し子供っぽすぎるんじゃない?と気持ちが冷める事を懸念したんだけれど…世界に浸ることで回避できた。
うん、すごく浸った。
映画館を出てふと日差しを浴びた時に心が豊かになったように感じた。

空想は自分ひとりだけのものだし、もしかしたら隣の人とは違う空間に生きることになっちゃうかもしれなくて、それが淋しさに繋がることもあるのかもしれない。
生きることは自分独りで船を漕いでいくようなものだから、そこからどんな景色を見ようと自由なのだけれど。
色んな寄り道をして色んな景色や鳥や魚や国を観られたら幸せだ。それを、分かち合えたらもっと幸せだよな、と思う。
ぎゅっと自分の手に閉じ込めておかないで、まきこんじゃえ!表現することはそういう、ひととのつながりで楽しむことからの延長。
色んな人を自分の船に乗せちゃえたら楽しいのにな。
優しいやさしい、空想の中に。

このお話はお父さんの想像の世界を愛しつつも本当には通じ合えない事をもどかしく思う息子の心の解放のお話でもあった気がする。
本当はお父さんと息子は本当はずっと一緒に旅をしていたんだ。


女優さんがめちゃくちゃ可愛かった。



ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ビッグ・フィッシュ (UMD Video)

TRACKBACK
rabuさん 。ほんと。これ、途中まではどうなることか!?って思っちゃうんですよね。

アンカラ/夜中の電車

200610251946000.jpg 友達とトルコ料理屋さん「アンカラ 」に行った。おなかの調子が悪いというのに。痛い目に遭ってもすぐに忘れる。
この間の舞台について色々話す。

ずっと私の踊りを見てくれているからずばずば指摘してくれる。

こうして話すことで発見した事はとてもたくさんあるから、この時間は私にとってとても大切なもの。

胸のラインをもっとしっかり意識してつかうこと、ここを安定させる事がもしかしたら次の課題かもしれないことに気づいた。

これ、一度バレエの先生に言われた事があるんだった。ここを使っただけでピルエットが4回くらい回れたんだった。つい、弱点は腰だと思っていたし腕を使わない踊りへの苦手意識があったけれど、多分解決しなければいけないのはここ。ここが横軸の基となればもっとスムーズに螺旋を描けるかもしれない。


昔のスタジオのこと。

恋愛のこと。

結婚生活のこと。

物欲のこと。

血液型のこと。

いつも話しても話しても話したりない。

昨日話していてふいに感じたことは、昔よりもずっと大人として扱ってくれているということ。

仲良くなったのはもう7年近く前になるんだものな。私は今よりもうんとものを知らなくて、うんとまっすぐで、うんと荒いなにかだった。


★    ★    ★


帰りの電車が大幅に遅れていた。踏み切りに車がつっこんだと言っていた。

明日も会社なのにな、とうんざりして電車に乗った。

自分の駅のホームに入るか入らないかの時に今度は私が乗っている電車が人をはねてしまった。

もう駅についているのにホームからはみ出しているから扉を開けることが出来ない。レスキューのひとや色んなひとが線路を歩いて作業をしていた。

苛立ちだけじゃないのだろうと思う。身近でおこってしまったことに、空気ががさがさして、それに包まれた車内のひとたちはとがった空気を発し始める。

10分ほど経って電車が少し動き、扉が開いた。

振り返る事ができず、私は早足で改札を出た。

途中ですれ違った人たちが担架を運んでいて、その上に何かがのっていたからびくっとしてしまった。でもただの道具だった。


駅を離れた途端、どうしてか涙が止まらなくなった。

寒さで空は澄んで星がよく見えていたのに、それを見上げたら余計に胸が苦しくなった。

あんな近くで、誰かに大変なことが起こっちゃったことがどうしようもなく私を揺さぶっていた。

とっても誰かの声を聞きたかったけれどあまりにも遅い時間だったからやめた。だいたいこんなあまり気持ちの良くないできごとを話して、この空気に友達をひきずりこむわけにはいかない。


おうちに入って、でもやっぱりおさまらなくてベランダに行って駅を眺めた。

消防車の赤い四角がオレンジの光に照らされている。声は聞こえない。電車がまだ止まっているかどうかもよく見えない。

こうして遠くの景色として目におさめることで心を仕舞おうとしたのかな、と、なんだか自分の事がよくわからなかった。

寺院/すみれ色の午睡

夢で外国に行った。

どこだろう。
夢の中の私も、ここはどこなの?どこの国なの?と友達に訊いていた。

空港みたいなところを通ったかもしれない。金属やプラスチックやリノリウムの照りを覚えている。だけどはっきりとそこが外国だとわかったのは携帯が圏外になっていたからだ。

踊りの友達のようなひとたちと私は研修に来たという感じ。昨日実際の生活で行ったレッスンを私が今すごくいいなと思っている振付家が見ていて、次回の舞台に出てもいい、という許可をくれる。
もうひとりすごく素敵な踊りをする男の子がいてその子と一緒に声をかけられた。あなたと一緒に踊れる予感があったよ、ととても嬉しくてふたりで喜んだ。

その国は中近東のような…それともパキスタンとかもっとインドよりか…それかアフリカのどこかのような雰囲気だった。
いや、アフリカじゃないな。神様の感じが、もっとアジアに近かったから。でもチベットよりももっとイスラムぽい。
大きな部屋の入り口に半分ふさぐような感じで置かれている黄土色の椅子には朱色のふちどりがあった。
とても美しくて静かで真面目で、色の鮮やかな国。

その男の子と行動を共にしていてよく見かける印象的な芝生があったんだけど、ある日そこに森山開次さんが埋もれながら昼寝をしていた。
その日の芝生には薄い紫色の花が咲いていたんだけど開次さんはその真ん中に俯せになり顎の下に手を起き、目を閉じている。金髪がその芝生とむらさきにふさっとかかっていて、見事に調和していた。体は土に埋もれている感じ。まったく見えなかった。
でもすごく幸せそうな眠りなので声をかけないでおいた。昨日のレッスン、先生も疲れたのかなと考えていた。

よく考えたら私は午前中だけ会社を休むといってここに来たんだった。今日はもう会社にいけないとしても明日はいかなきゃいけない。どうやったらすぐに飛行機に乗れるのか、すごく考える。
そもそも空港はどこか。パスポートは?
と途方に暮れる。

「GEEEEEK」BABY-Q

“GEEEEEK”

構成・演出・振付:東野祥子
出演:樋口洋子/上月一臣/MINGO/山本泰輔/ケンジル・ビエン/寺西理恵/石井宏/Pee/下条明香/東野祥子

場所:HEP HALL(大阪梅田・HEP FIVE 8F)
    23日(木) 20時開演 24日(金) 20時開演 
    25日(土) 15時/20時開演 26日(日) 15時開演
    *開演60分前受付開始・開演20分前開場 
    チケット ※日時指定・全席自由席(税込)
    前売:3,000円(一般)/2,500円(ユース・各日限定20枚)


このあいだのダンスセレクション2006で見た作品の、完全版。

作品自体はきっと好き嫌いがはっきりと別れるであろうものなのだけれど、とにかく私は東野祥子さんの動きにびっくり、釘付けだったので、できることなら見に行きたい!のだけれど…

やっぱり大阪に行く余裕がないので、もし面白そうと思った方は見に行ってみてください。

すごくマニアックなかんじの作品なのですが。


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