寺院/すみれ色の午睡 | アマヤドリ

寺院/すみれ色の午睡

夢で外国に行った。

どこだろう。
夢の中の私も、ここはどこなの?どこの国なの?と友達に訊いていた。

空港みたいなところを通ったかもしれない。金属やプラスチックやリノリウムの照りを覚えている。だけどはっきりとそこが外国だとわかったのは携帯が圏外になっていたからだ。

踊りの友達のようなひとたちと私は研修に来たという感じ。昨日実際の生活で行ったレッスンを私が今すごくいいなと思っている振付家が見ていて、次回の舞台に出てもいい、という許可をくれる。
もうひとりすごく素敵な踊りをする男の子がいてその子と一緒に声をかけられた。あなたと一緒に踊れる予感があったよ、ととても嬉しくてふたりで喜んだ。

その国は中近東のような…それともパキスタンとかもっとインドよりか…それかアフリカのどこかのような雰囲気だった。
いや、アフリカじゃないな。神様の感じが、もっとアジアに近かったから。でもチベットよりももっとイスラムぽい。
大きな部屋の入り口に半分ふさぐような感じで置かれている黄土色の椅子には朱色のふちどりがあった。
とても美しくて静かで真面目で、色の鮮やかな国。

その男の子と行動を共にしていてよく見かける印象的な芝生があったんだけど、ある日そこに森山開次さんが埋もれながら昼寝をしていた。
その日の芝生には薄い紫色の花が咲いていたんだけど開次さんはその真ん中に俯せになり顎の下に手を起き、目を閉じている。金髪がその芝生とむらさきにふさっとかかっていて、見事に調和していた。体は土に埋もれている感じ。まったく見えなかった。
でもすごく幸せそうな眠りなので声をかけないでおいた。昨日のレッスン、先生も疲れたのかなと考えていた。

よく考えたら私は午前中だけ会社を休むといってここに来たんだった。今日はもう会社にいけないとしても明日はいかなきゃいけない。どうやったらすぐに飛行機に乗れるのか、すごく考える。
そもそも空港はどこか。パスポートは?
と途方に暮れる。