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行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳出血を発症したKさん(80代男性)は、左片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。
先日、初めてKさん宅へ訪問した時のことです。
Kさんは杖をついて自力で歩くことができる人ですが、こんな話をしていました。
「時々、うまく立てないことがある」
その原因を探るため、椅子から立ち上がるまでの動作を一緒に行いました。
私がKさんと向かい合って座り、私の肩に手をかけてもらいます。
この状態から、一緒に立ち上がります。
私はKさんの動作を補助するだけですが、こうすることで力の入り具合が伝わってきます。
一度動作を行うと、「うまく立てない」原因がわかりました。
Kさんの力が、”上”へ向かっていることです。
私は今まで数多く経験しましたが、ほとんどの患者さんがやってしまうことです。
「立ち上がる」という動作のイメージから、意識が上へ向かうのも無理はないですね。
実際Kさんに聞くと、やはりそういう意識だったようです。
しかし楽に立ち上がるためには、”前”へ向かう意識を持つべきなのです。
これはもう、理屈抜きです。
「人体の構造がそうなっているから」としか言えません。
どんなに筋力がある人でも、椅子から真上に向かって立ち上がることはできません。
立ち上がる動作の過程では、必ず前傾姿勢になるのです。
前傾姿勢なしでは、お尻が持ち上がらない構造になっています。
立つときの前傾姿勢は、全く無意識に行っている動作です。
ですので、ほとんどの人は気付きません。
そして前傾姿勢になれば、お尻が勝手に持ち上がります。
”前”方向の目安としては、真横から見て頭が膝のラインを超えるくらいです。
このラインを超えれば、自然とお尻が上がってきます。
こうした細かい点は、まだまだ知られていないものだなぁと私は感じます。
病気になる前は、無意識に行っていますしね。
病気になったからこそ、気付くことだと思います。
ですので細かいことを徹底すれば、患者さんは今よりもっと動きやすくなってくるのです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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