こんにちは。
行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳出血を発症したSさん(50代男性)は、右片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。
Sさんは昨年の春、リハビリを卒業しました。
動きが良くなったことで、ご夫婦だけでやっていく自信が付いたことが理由でした。
私としては寂しいですが、こうした前向きな理由なら大歓迎ですね。
それが昨年末、奥様から突然連絡がありました。
「田口さん、助けて…」
早速様子を見に訪問しました。
事の発端は、Sさんが転倒したことでした。
かなり派手に足腰を打ったらしく、痛みからあまり動けなくなってしまいました。
約1週間くらいは、動きがベッド周りに限られてしまったそうです。
痛みが引いても、恐怖心から立つ姿勢が”へっぴり腰”になってしまったのです。
転倒が元で動かなくなり、身体状況が悪化することは良くある話です。
そのことが、奥様の介助を困難にしました。
”へっぴり腰”は、腰が引けてお尻が後ろへ出っ張るような姿勢ですね。
つまり、重心が後ろにかかります。
体の中心から重心が外れると、人の姿勢は不安定になります。
しかもお尻は人体の中でも、最も重い部分です。
不安定な姿勢+重いお尻を支える分、奥様も力を使うことになるのです。
加えてSさんは、比較的大柄な人なのです。
支えるにはなおさら力を使うので、さぞかし大変だったことが想像できます。
奥様が言います。
「お尻を押してみたりしたけど、ダメなのよね」
「何か良い方法はないですか?」
実際どんな感じかと、私が支えながらSさんと一緒に立ち上がってみました。
私の感覚では、過去に何度も見た覚えのあるような”へっぴり腰”でした。
ですのでその対処法も、以前していたように行いました。
「Sさん、ヘソを前に出すようにしてみてください!」
するとSさんのへっぴり腰が直り、きれいな起立になりました。
それと同時に、私にかかっていたSさんの重さも感じなくなりました。
たった一言で、完全に自立したのです。
側で見ていた奥様もビックリの様子でした。
「なるほど、そう言えばいいのか!」
確かに、こうした発想はないと思います。
教科書にはない表現ですしね。
言葉は悪いのですが、介助は「いかに楽するか」が肝心です。
毎日のことですから、介助者が目一杯力を使っていると疲れ果ててしまいます。
私も様々な患者さんを拝見したからこそ、実地で得た知識となっています。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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