こんにちは。
行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳梗塞を発症したAさん(70代男性)は、右片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。
片麻痺とは、体の右(or左)半身が麻痺する症状で、脳梗塞や脳出血の代表的な後遺症です。
Aさんは利き手(右)が麻痺しています。
しかし食事の際はできるだけ、右手でスプーンやフォークを握って食べることにしています。
こうした心掛けは良いですよね。
先日訪問した時に、こんな話をしていました。
「スプーンやフォークをしっかり握っていても、何となく力が入らない感じがすることがある」
こう言われて、私はAさんがどのように握っているのかを見たくなりました。
そこで、実際のやり方を見せてもらいました。
まず気付いたことは、スプーンやフォークの柄の部分が、かなり太いことでした。
これは片麻痺の患者さん宅で、よく見られることです。
うまく握ることができない症状があると、細いものより太いものの方が握りやすいからです。
ただAさんの場合は、柄が太過ぎるように思えました。
なぜなら、握ったときに小指をうまく使えていないからです。
日常生活で小指の役割は、意外と重要です。
身近な物で実験してみるとわかります。
例えば、カバンを持つときに、小指を使わないようにしてみます。
次に、小指も使って持ちます。
どちらの方が力が入るでしょうか?
間違いなく、後者ですよね。
なぜなら、「何かを握る」という動作において、小指は力の源になるからです。
Aさんには、もう少し柄の細い物を使ってもらいました。
そして、小指を意識して使うように話しました。
すると 「本当だ、しっかり握れる感じがする!」 と、すぐに実感してもらえたようでした。
この点は、意外と盲点になっています。
患者さんが握りやすいようにと、通常は食器の柄を太くします。
それが太過ぎると、かえって小指がうまく握れなくなってしまうのです。
結果として握るときに力が入りづらくなり、意外と柄の太い道具を扱いにくいことがあります。
道具をうまく使えない人は、少し柄の細いものの方が、時には扱いやすいケースもあるのです。
食事をするといった日常生活の動きは、実に様々な運動の要素が詰まっています。
Aさんもそのまま、右手を使う意識を持ってもらいたいです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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