こんにちは。
行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳出血を発症したTさん(50代男性)は、右片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。
Tさんはリハビリの過程で、体の筋肉について興味をもってくれたようです。
色々と質問されますが、筋肉の専門的な名前が出てきます。
そんなTさんから先日、「インナーマッスルってどこのことですか?」と聞かれました。
筋肉には体の外側を覆っている筋肉と、体の中心(骨)に近い部分の筋肉とが存在します。
後者の筋肉を、『インナーマッスル』と呼びます。
体の中心部に存在するということは、インナーマッスルの上には、筋肉が何層にも重なっていることを意味します。
筋肉の層が厚い部分を指す言葉ですね。
具体的には、肩や腹筋・背筋、股関節周辺の筋肉のことを言います。
インナーマッスルの主な役割は、関節を固定することです。
関節を固定することは、体が芯から安定することにつながります。
つまり、姿勢を維持・安定させるために大切なのです。
Tさんは自力で歩けますが、歩行時にどうしても姿勢が不安定になるようです。
そんなTさんのために、以前から体幹(腹筋・背筋)のインナーマッスルを鍛えています。
こうしてご自分で意識するようになれば、さらに良い効果につながってくると思います。
初歩的な体幹トレーニングは、とても簡単です。
まず仰向けになって、両膝を立てます。
その両膝を、左右に倒すだけです。
左右の往復10回くらいで十分だと思います。
Tさんには、少しアレンジを加えています。
ひねる瞬間に私が膝を抑えて、動き始めだけ抵抗をかけるようにしているのです。
このとき、注意点があります。
両肩がベッドから離れないようにして、お腹を”ひねる”という意識で動かすことです。
こうしてひねるだけで、お腹や腰の奥の筋肉が刺激を受けます。
体幹がしっかりしてくれば、歩行の姿勢も安定してきます。
ただし、なかなか自分では気付きにくいことが難点です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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