こんにちは、行徳の訪問マッサージ師 田口です。
■お問い合わせは → 電話 047-356-4707
■かかる料金は → 健康保険証が使えるのでこの程度です。
脳出血を発症したSさん(40代男性)は、右片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。
片麻痺とは、体の右(or左)半身が麻痺してしまう症状のことで、脳梗塞や脳出血で起こる、代表的な後遺症です。
Sさんは片麻痺でも、ご自分で身の回りのことは何でもこなします。
杖をついて、一人で歩くこともできます。
先日訪問した際、奥様からまた新たな変化が出てきたことを聞きました。
「麻痺側で、足を組めるようになったんですよ!」
健常者には当たり前過ぎて、ピンとこない出来事ですよね。
みなさんも座ったとき、足を組む人が多いかと思います。
あの動作は、実はハードルが高いものです。
まず、組む方の足を乗せる足よりも、高く持ち上げなければならないからです。
そしてその状態をキープしたまま横へ水平移動して、もう片方の足に乗せる動作が必要です。
足を上げる・ずらす・乗せると、全部で3つくらいの工程が入っていますね。
健常者なら何も考えずに難なくできる動作ですが、Sさんは片麻痺の患者さんです。
麻痺の影響で、今までは膝をうまく持ち上げられなかったのです。
「足を組めるようになった」とはもちろん、手を使って足を持ち上げた訳ではありません。
麻痺側の右足を、足の力だけで持ち上げて、左足の上に置くことができたのです。
一気にいくつもの壁を越えた感じですね。
Sさんの体を最初に拝見した時、私は「想像以上に力が入る」という印象を受けました。
同時に、動かし方を忘れてしまっている感じがしました。
私が補助をして「○○の方向に動かしてください」と指示して導くと、その方向へ動かすことができるのです。
ところが同じ動作を一人でさせてみると、途端にできなくなってしまいます。
その動作をするために、体のどこに力を入れるべきなのか、忘れてしまったような感じでした。
それもある意味、当たり前かもしれません。
日常生活の中である動作をするときに、「○○の筋肉を使って、こうやって動く」などと考える人はいませんからね。
考えるよりも、自然に体が動くと思います。
麻痺でうまく動かせなくなれば、先に頭で考えてしまいます。
そんな感じで、Sさんはご自身の体をうまく動かせない様子でした。
実際にSさんに行ったリハビリは、ごく単純なことです。
同じ動作を、繰り返し行っただけでした。
Sさんにはこの方法が、最も適していると思ったからです。
具体的には太腿を高く上げる、膝を伸ばすなど、基本的な足の動作ばかりです。
繰り返すことで、体のどこに力を入れるべきかを、思い出してきたのかもしれません。
脳出血を発症する前は、難なくできた動作ばかりですからね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
◆訪問マッサージの効果を知りたい方◆
◆利用する患者さんの声を知りたい方◆
市川市 行徳 脳卒中のリハビリ専門治療院
訪問マッサージ みなと治療院
■診療時間 9:00~19:00
■定休日 日曜日・祝日
■お問い合わせ 電話 047-356-4707(電話に出られないことが多いため、留守電にお名前とご用件をお願いします)
市川市内を始め、船橋・浦安・新浦安・幕張などへ、訪問治療いたします。