こんにちは、行徳の訪問マッサージ師 田口です。

 

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脳出血を発症したSさん(40代男性)は、右片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。

 

片麻痺とは、体の右(or左)半身が麻痺してしまう症状のことで、脳梗塞や脳出血で起こる、代表的な後遺症です。

 

Sさんは片麻痺でも、ご自分で身の回りのことは何でもこなします。
杖をついて、一人で歩くこともできます。

 


先日訪問した際、奥様からまた新たな変化が出てきたことを聞きました。

 

「麻痺側で、足を組めるようになったんですよ!」

 

健常者には当たり前過ぎて、ピンとこない出来事ですよね。

 


みなさんも座ったとき、足を組む人が多いかと思います。
あの動作は、実はハードルが高いものです。

 

 

まず、組む方の足を乗せる足よりも、高く持ち上げなければならないからです。

 

そしてその状態をキープしたまま横へ水平移動して、もう片方の足に乗せる動作が必要です。

 

足を上げる・ずらす・乗せると、全部で3つくらいの工程が入っていますね。

 


健常者なら何も考えずに難なくできる動作ですが、Sさんは片麻痺の患者さんです。


麻痺の影響で、今までは膝をうまく持ち上げられなかったのです。

 

「足を組めるようになった」とはもちろん、手を使って足を持ち上げた訳ではありません。

 

麻痺側の右足を、足の力だけで持ち上げて、左足の上に置くことができたのです。

 

一気にいくつもの壁を越えた感じですね。

 


Sさんの体を最初に拝見した時、私は「想像以上に力が入る」という印象を受けました。

 

同時に、動かし方を忘れてしまっている感じがしました。

 

私が補助をして「○○の方向に動かしてください」と指示して導くと、その方向へ動かすことができるのです。

 

ところが同じ動作を一人でさせてみると、途端にできなくなってしまいます。

 

その動作をするために、体のどこに力を入れるべきなのか、忘れてしまったような感じでした。

 

 

それもある意味、当たり前かもしれません。

 

日常生活の中である動作をするときに、「○○の筋肉を使って、こうやって動く」などと考える人はいませんからね。

 

考えるよりも、自然に体が動くと思います。

 

麻痺でうまく動かせなくなれば、先に頭で考えてしまいます。
そんな感じで、Sさんはご自身の体をうまく動かせない様子でした。

 


実際にSさんに行ったリハビリは、ごく単純なことです。

同じ動作を、繰り返し行っただけでした。


Sさんにはこの方法が、最も適していると思ったからです。

 

具体的には太腿を高く上げる、膝を伸ばすなど、基本的な足の動作ばかりです。

 

繰り返すことで、体のどこに力を入れるべきかを、思い出してきたのかもしれません。

 

脳出血を発症する前は、難なくできた動作ばかりですからね。

 

やはりリハビリには、こうした要素は必要なのですね。

 

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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市川市 行徳 脳卒中のリハビリ専門治療院

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