こんにちは、行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳出血を発症したTさん(60代女性)は、右片麻痺(かたまひ)の後遺症がある患者さんです。
片麻痺とは、体の右(or左)半身が麻痺してしまう症状のことで、脳梗塞や脳出血で起こる、代表的な後遺症です。
ただTさんには、明らかにわかる麻痺はありません。
ですので人の手を借りずに、何でも自分でできる患者さんです。
ゆっくりですが、自力で歩行が可能です。
自力で動ける範囲が大きいTさんのリハビリは、やはり自力で動いてもらう運動がメインになります。
その一つに、体幹のトレーニングがあります。
体幹とは文字通り、体の幹の部分を言います。
つまり、腹筋・背筋を指す言葉です。
体幹トレーニングの重要性は、リハビリ開始当初に説明しました。
しかしその成果が、なかなか実感として感じられないようでした。
筋肉のトレーニングにおいては、すぐに実感がわく部分とそうでない部分がどうしてもあります。
すぐに実感がわく部分は、腕や胸です。
少しトレーニングをすれば、みるみる太くなってきます。
また器具を使っていると、数値が上がることが目でわかります。
体幹は見た目や数値では、成果がわかりづらい部分ですね。
体幹トレーニングの必要性は、スポーツ界でよく言われています。
そして体幹トレーニングと言えば、サッカー日本代表の長友佑都選手が有名です。
彼は身長が170cmと、サッカー選手としては大きくありません。
しかし大柄な外国人選手と競い合っても当たり負けせず、バランスを崩す場面もあまり見ません。
ここに、体幹トレーニングの意義があるのです。
つまり、体幹を鍛える意義とは、姿勢を安定させるためです。
サッカーは、前後左右に激しく動く競技です。
その間に、相手はフェイントをかけてきたりもします。
そこでバランスを崩せば、相手に抜かれてしまいます。
ボールの取り合いで当たり負ければ、味方のピンチにもなります。
バランスを崩さずに動けることは、非常に重要な能力なのです。
脳梗塞や脳出血の患者さんは、人に当たり負けする身体能力は必要ありませんね。
ただし、バランスをとる必要性はあります。
それは主に、歩行に関してです。
片麻痺でもある程度ご自分で動ける方にとっては、歩行練習は大事なリハビリです。
同時に、大きな危険を伴うものです。
足を一歩踏み出した瞬間にバランスを崩せば、転倒する可能性があるからです。
これは健常者にも言えることですね。
ただ健常者の場合、すぐにもう片方の足が出るため、簡単には転びませんよね。
片麻痺の患者さんの場合は、すぐに足を出すことができません。
そのため、転倒する危険性が出てくるのですね。
冒頭のTさんは3ヵ月経過して、ある日突然気付いたそうです。
「そういえば最近、歩いていても体がふらつかない」
体幹トレーニングの成果は、そんな感じで「いつの間にかできていた」と実感することが多いものです。
やることは地味でしんどいことの積み重ねなので、なかなかすぐには得られません。
ただその小さな積み重ねは、大きな成果をもたらしてくれます。
そこまで到達するには、こうした地味な運動の連続ですが…
毎日続けることが大切ですね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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