こんにちは。
行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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人は脳卒中を発症すると、多くの場合に後遺症が現れます。
中でも、体の右(or左)半身が麻痺する『片麻痺』(かたまひ)は、大多数に見られる症状です。
その状態を改善するために、リハビリを行うことは大切です。
そのリハビリの一つに、筋力トレーニングがあります。
患者さんは脳卒中を発症した直後は、入院して治療を受けます。
期間は人によりますが、数ヵ月に及ぶことがほとんどでしょう。
その間は、体を動かせないことも多くなってしまいます。
こうなると、全身の筋力は急激に低下してしまいます。
その低下する率の目安は、こういわれます。
1週目で20%、2週目で40%、3週目で60%。
筋肉は使わないと、どんどん衰えてしまいます。
それを補うためにも、筋力トレーニングが必要なのです。
その筋力トレーニングは、どこを鍛えれば良いのでしょう?
日常生活を考えると、歩けないと困りますね。
ですので下半身のトレーニングは、上半身よりも優先されます。
それと共に優先順の高い場所が、腹筋です。
なぜ腹筋が重要なのかは、人の生活を考えるとわかります。
朝起きて体を起こすとき、どう動きますか?
必ず、上半身を起こすことから始めますよね。
上半身を起こすには、まず頭を上げる動作を行います。
この動作こそ、腹筋を使う動作なのです。
試しにやってみるとわかります。
仰向けに寝て、頭を上げるだけでも、腹筋に力が入ります。
逆に言えば、たった頭を上げるだけの動作で、腹筋のトレーニングになるのです。
腹筋と聞いて、一般に連想する動作があります。
あの動作は健常者向けであり、ある程度若者向けです。
脳卒中の患者さん、ましてや高齢者の方には、あの動作はきついものです。
ですから「軽めの腹筋運動」が必要なのです。
それが、頭を上げるだけの動作です。
やり方は、いたって簡単です。
まず仰向けに寝て、両膝を立てます。
両膝を伸ばした状態だと腰に負担がかかるため、腰痛予防のため膝を立てる方が無難です。
その状態から、ご自分の”へそ”を見るようにして、頭を上げます。
実際に見た方がわかりやすいですね。
ちなみに、私が手を患者さんのお腹に当てているのにも、意味があります。
人から触られている場所は嫌でも意識するので、患者さんの脳に「ここを鍛えている」と認識させることができます。
そうすれば、トレーニング効果が高まるからです。
ちょっとしたことですが、効果を上げるためには大事なことです。
腹筋は人間にとって、とても大事な筋肉です。
いろんな意味で、大事な筋肉ですね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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