(ちなみにテレビ出てる人への親近感として敢えての敬称略である)

 

 

1ヶ月前。

 

とある有識者に僕の作った環境教育紙芝居を見せた時。

「キングコングの西野さんにこの紙芝居を見せなさい」と言われたところからこの物語は始まる。

どうやら西野の作った絵本『えんとつ町のプペル』に出てくるキャラ【ゴミ人間】と僕が、有識者さんの中で重なったらしい。

 

その人も僕も何のツテもないんだけど、なんとなく会うことを決意。

 

 

 

で昨日、西野をはじめ吉本のトークライブがあるということで乗り込んでみた。

 

10組くらいゲストがいて、お客さんは500人くらいだろうか。

クラブみたいな会場。ギラギラした音楽と照明。

 

場違いな空気に、僕はカバンに隠したゴミ帽子と紙芝居を取り出せずにいた。

 

 

そのトークライブはちょっと特殊な趣向で、お酒を飲みながら幕間に演者とお喋りができる。

フリータイムに西野を目指すが、そこはもう黒山の人だかり。

芸人でありながら実業家でもある彼の周りには、話を聞いてもらいたい人が集う。

(西野自身も、やりたいことがある奴は俺に相談に来いと言っている)

 

 

熱心な西野ファンに圧倒され、ローテンションな自分。

 

 

今日のためにいろんな場所でゴミ帽子かぶって紙芝居して、メンタル鍛えたはずなのに。

カバンの中には眠ったままのゴミ帽子と紙芝居。。

 

 

ゴミ帽子をかぶっていない自分なんか、ただの大きな鞄を抱えた怪しい人である。

おまけに挙動不審。

 

30分くらいモジモジしていただろうか。

やっとゴミ帽子を装着して意を決し登場するも、既にフリータイムは終わっていた。

 

ガーン。。

 

 

何事もなかったかのようにシレっと帽子を脱いでしばらく休憩。

 

 

最高でも話しかける!最低でも話しかける!って決めて来たのに。

チキンな自分にしばし呆然。

 

 

休憩中に友達を見つけ、すこし救われた気分。

 

元気と勇気を取り戻し、再び帽子をかぶってみる。

 

友達と写真撮ったりしてたらだんだん帽子が馴染んできて、やっと恥ずかしくなくなってきた。

 

 

でも今さら過ぎる。
はぁ。。

 

 

 

もうやることないし帰ろうかなと思い、肩を落とし歩く道すがら。

どうやら物販のところで西野がサイン会をしているようだ。

 

 

本は買わないけど周りでウロチョロ機会を窺う。

こんどは最初からゴミ帽子を装着したまま。

 

 

2時間ほど粘る。

 

 

ずっと立ちっぱなし。

ゴミで出来た帽子は断熱効果に優れていて蒸れ蒸れ。

さすがに疲労はピーク。

 

いつまでグダグダ話しとんねん!って思ってたけど、僕が待ってるのと同じ時間を西野も立ちっぱなしでひとりずつサインしたりお喋りしたりしてるんだよな。

 

 

ようこれだけひとりずつ同じテンションで丁寧に対話できるなぁと感心してしまった。

 

 

もうおしまいですってマネージャーさんが静止しても、ほんなら会場の外で話そうかって彼からの提案。

 

暗がりwith街灯のもと、さらに30分ほど。

 

 

もうお時間なんでごめんなさいってなった時に「ちょっと待った!」って話しかけたら案外フツーに話聞いてくれて。
しかも紙芝居見てくださいって言ったらそれもフツーに見てくれた。

 

なんだこのやさしさの塊。

 

 

「なにこれ!おもろー!」

と、きちんと紙芝居にリアクションとってくれたりしながら。

 

 

 

で、僕から彼に質問。

 

「ゴミ帽子&紙芝居&パクパクゴミ拾いっていう活動をしているんですけど、今後どうしたらいいかわからなくて困ってます!」

 

 

彼の答え。

 

 

「しゅわわさんはとてもいい活動をしています。これを世に広めるためには、しゅわわさんの活動をシェアすることで、そのシェアしてくれた誰かにもメリットが生まれるような仕組みを作る必要があります。たとえば、オシャレなカフェの画像を誰かがシェアした場合、周りからオシャレな人だと思われるというメリットがその人にはあります。しゅわわさんの応援をすることで応援してくれた人にメリットが生まれるよう、しゅわわさんはまず自分をブランディングする必要があります。」

とのことでした。

 

 

そしてそのためには、Youtubeだけではなく、ツイッターやインスタグラムが良いとのことでした。

 

 

ということで今さらツイッターとインスタを始めてみたりする。

shuwawatchでフォローミー)

 

 

 

 

満足のいくプレゼンができたということは、それはそれで大そうな成果でもある。

(ミッション達成☆)

 

でもそれよりも、

これだけひとりずつ丁寧に向き合える彼って素晴らしいなっていうか。

そこから学ぶことが大きかった。

&彼のことをけっこー好きになってしまった。

 

これからは尊敬の念と愛を持って西野さんと呼ぶことにしよう。

 

 

彼の周りは愛で溢れていた。

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ
にほんブログ村

 

↑ポチっと。

SDGsという言葉をご存じだろうか。

 

サスティナブル ディベロップメント ゴールズ。

持続可能な開発目標。

 

2030年までに何とかしようねって国連で定めた17の目標のことである。

『貧困・飢餓・福祉・教育・平等・平和・環境・パートナーシップ』などなど。

 

国連をはじめ、いま世界はそういう計画のもとで動いている。ようだ。

もちろん日本も。

 

そして、とある先生の言葉を引用するなら、

「この17の課題をなんとかしないと、人類は滅びるよ」らしい。

 

 

そんなSDGsに関してのセミナー&ワークショップに参加してきたよという話。

 

 

 

 

 

無料セミナーの割にめちゃめちゃ充実していたその内容は大幅に割愛して、結論だけ述べる。

こんな問いに答えるという目的のグループワークだった。

 

 

「明日から、あなたの身の回りでできることはなんだろう?」

 

 

ふむふむ。

 

 

僕のグループは、

 

「まずひとりひとりが他者に関心を持ち、当事者意識を持って向き合おう」

「そして、そのためには、みんなで一緒にご飯を食べよう!」

 

そう発表した。

 

 

 

実は、僕は実家に住んでいるんだけど、

そこには3週間前から一切会話がない。

 

言うまでもなく、ご飯もなるべく時間差で食べていたり。

家全体に負のオーラが満ちていたり。

 

 

実家で暮らす無職の39歳元協力隊員にしかわからない切実な思い。

 

同様に、そんな息子を持つ親にしかわからない切実な思い。

 

 

 

セミナーが終わり、帰宅してすぐ。

 

 

 

「話したいことがあるんで時間をください」

 

僕から両親に話しかけてみた。

 

 

だって気持ちはSDGsで満たされてるから。

家庭の平和に向き合えないヤツが世界平和語ってんじゃねぇよって。自分に。

 

 

(後編へ続かない)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ
にほんブログ村

ポチっと。

まず。

 

これは美談では全くなく。

むしろ協力隊が終わって半年ほど経つ今、
なお無職を貫く39歳の「今後の人生どうしよっかなー」という問いかけへのひとつの記録である。(仕事ちょーだい)

 

 

帰国後どんな職に就くのかというイメージが未だに掴めぬまま、でもやっぱ紙芝居やってる時がいちばん楽しいもんなーと、漠然と考えている今日この頃。

(紙芝居というのは僕がエジプトで手作りした環境教育紙芝居のこと)

 

 

環境隊員友達のアコちゃんにそんな話をしたら、表参道の国連大学前『ファーマーズマーケット』で紙芝居やってみたら?という提案。

 

どんな場所かもよくわからないけど、なんとなくアポなしで押しかけてみた。

 

 

 

ファーマーズマーケットとは、ざっくり言えばフリーマーケットの農作物版みたいなもの。

新鮮な野菜や果物、自家製ジュースなんかを個人で売り買いする場所。

毎週土曜、国連大学前の広場で開かれている。

 

 

表参道の一等地。

縁日のように100店舗ほどがひしめく中。

 

 

エジプトでの活動と同じように、まずは一番偉い人を探して話しかけてみる。

 

 

「ここで紙芝居したいんですけど許可を頂けませんか」

 

 

最初こそキョトンだったけど、紙芝居見せていろいろ話したら、あっさり公認紙芝居師として許可してもらえた。

そもそもそんなシステムないけど。

 

急遽スタッフさんが手作りしてくれた公認の札を提げながら、会場をうろつくこと1時間ほど。

 

なかなかの話しかけづらい空気。

やはりここはジャパンだった。笑

(てゆうか売買が目的の場なので、当然なるアウェイ)

 

 

でもどうにか暇そうにしてる3人組の子どもを見つけ、恐る恐る話しかけてみた。

(恐れているのはむしろ子ども達のはず)

 

4歳ガール、小2ボーイ、小5ボーイ。

近くにいたパパにも許可を得て。

 

本日初の紙芝居。

 

いい感じに終了して、また会場をブラブラ。

 

 

そこからが大変だった。

 

 

話しかける人話しかける人断られ。

僕のやりたいことって何なんだろう。。

一銭にもならないことをする意味って。。

 

いろんなものを見失いかけ、とりあえずベンチでひとやすみ。

 

 

すると、さっきの3人組がもう一回紙芝居やってよーと話しかけてきてくれた。

そして紙芝居再び。

 

 

終わると、

 

 

子どもたち「もう1回!」

僕「もう内容覚えてるやろ、代わりに紙芝居やって」

 

 

そんな流れで、こんどは子ども達が紙芝居屋さんを始める。

 

「紙芝居屋さんをしますよー!」

かわいらしい声に、当然大人は寄ってくる。

おじさんがやるよりずっといい。

 

 

 

ちなみにこの紙芝居には文章がない。

だから子どもでも、物語の流れさえ理解できていれば、自分の言葉で紙芝居が出来る。

「汚れた海にいるお魚を食べると、おなかが痛くなります」と4歳ガール。

子ども達の理解力はハンパない。

 

 

紙芝居でさんざん遊び倒しても、「もっと遊びたいー」って子ども達。

それならばと隠し玉のパクパク君を登場させる。

 

 

獅子舞のようにパクパクさせて落ちているゴミを食べる、遊べるゴミ箱『パクパク君』 

 

 

これが何なのかとか、これから何をしますよの説明も聞かずに、僕からパクパク君を奪い、勝手にゴミ拾いをしだす子ども達。

 

 

 

 一方的にゴミ拾いをさせていると親御さんに思われたら気まずいなとビビりつつ、僕は3歩後ろからついていく。

 

 

「パクパク君、もうおなかいっぱいなんと違う?」

 

 

そんな僕の問いかけも子ども達にはあまり響かないらしい。

 

気づいたら20分くらいは会場をうろうろしていた。

 

 見ている大人達に「アラ素敵ねー」とか言われながら。

 

 

ひと通り終えて戻ってくると、パパに段ボールを貰って工作を始める子ども達。

 

どうやらパパはお店屋さんで、彼らはそこの子どもちゃん達のようだ。

そりゃぁ暇なはず。&場所にも慣れている。

 

あれよという間にパクパク君2号の完成。

子ども達の観察力よ!

 

 

 

ちなみにこの一連の流れにやらせは100%ない。

 

なんだろう子どもって。

不思議な生き物だ。

 

 

そんなこんなで土曜の昼下がり。

炎天下の中での出来事でした。

 

次はどこに行こう。

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ
にほんブログ村

 

↑ぽちっとするとランキングが上がるよ

 

 

 

行きたいなってずっと思ってて、

でもなんとなくタイミングが合わなくて先延ばしになっていて。

 

別にエジプトに移住したいとかそういうことではなく、ほんとただ単にお世話になった方々にご挨拶したいというだけの、無職だからできる私的な旅行。

 

自分でも、なんで急に?と思うくらい、2週間前にポチッとチケット買って、現実味のないまま気づいたらカイロにいる感じ。

 

 

現役隊員も忙しい時期かなとか、現地の人も迎えてくれるかなとか。

唐突な訪問にたくさん不安はあったけど、想像以上に歓迎してくれて元気をいただいた。

 

お世話になりました。ありがとう。

 

 

 

記憶喪失の人が、自分のルーツを探し求めるような。

そんな旅。

 

これまでとこれからを見つめ直したい方にお勧めである。

 

 

 

特筆すべきことをいくつか。

 

 

 

現役隊員について。

 

 

やはり彼らの全てがまぶしい。

 

考えなくていいことかもしれないけど、どうしても自分の2年間と比較して、僕の活動はあれで良かったのかなという気になってしまう。

でもこれは別に悲観的な話じゃなくて、そうやって自問自答していくもんなんだろうなというか。

 

終わらない問いかけを繰り返して、望んでる未来にちょっとづつ近づいていくんだろうなとか。

 

たぶんこれでいい。

 

 

それと、出過ぎた話かもしれないけど、僕の2年間が現役隊員の現在に繋がっている感じが垣間見えて、すこし嬉しかった。

 

 

 

と、最後にもうひとつ。

最終試験まで勝ち進んでいた短期ボランティアに再び落ちた。

 

ガーン。

 

 

これからどう生きようか。

 

 

悩める39歳。

こんなことばっか言ってる。

 

 

 

時々こんな日がある。

 

とってもとっても文章を書きたくって、

どうしようもなくって夜遅くパソコンに向かってる。

 

 

今日のこと。

 

青年海外協力隊の環境教育職種の技術補完研修で講師をさせてもらった。

帰国してからこれで2度目。(前回は3ヶ月前)

どうやら僕の都合がつく限り、四半期ごとに毎回呼んでくれるっぽい。嬉しい。

やったよ母さん!!

 

 

講義のテーマは前回と同じく『任国での教材づくり』。全3時間という長丁場。

個人的な感想だが、3ヶ月前よりも緊張した。

たぶん参加者が、前回6人→今回15人だったからかな。圧倒された。

 

そのせいか、100%のパフォーマンスには及ばず。

(でも99%。。なんつって。)

 

 

冗談はさて置き。

 

とは言いつつ、

その中身はワークショップが主なので、参加者に委ねればけっこーいい感じに引っ張っていってくれたりもする。ホッ。

おかげさまだな。

 

 

そんな講義の内容は潔く割愛。

 

それよりも。

 

 

帰りの電車でいろいろ考えてたら、居ても立っても居られないほどモヤモヤしてしまって今に至る。

エネルギーゼロ寸前な勢いでしゃべり倒してきたのに。

 

 

 

ひとつ。

 

 

声を大にして言いたいのは、

研修なんて右から左に受け流すくらいがちょうどいいという話なのである。

 

 

誤解のないよう敢えて補足するならば、これは決して否定的な意味ではない。

 

 

 

一人称=自分として語る。

 

こんなたとえ話。

 

 

僕は協力隊になる以前、美術をずっとやっていた。

 

 

その後、環境教育隊員としてエジプトに赴任し、環境教育の普及活動をした。

 

 

つまり環境教育という分野において、あくまで自分は専門外であり、わかりやすく言えばそれは無知な状態ともいえる。

 

 

でも。

 

そのことについて僕はただの一度も負い目を感じたことはないし、おそらく今後の人生でもそんな気持ちになることはないだろうと思う。

 

 

 

何が言いたいのかというと、無知なことは長所なのである。

(言うても、もちろんそれなりには学んできてるけど。)

 

 

 

語学が出来ない、専門性がない、挙げればキリがないくらいに欠けている部分が目に付く瞬間が、自分にも(時々)ある。笑

 

 

でもそのすべてが武器なのだ。

 

 

 

あくまで一般論だが、知れば知るほど動けない時ってある。

 

とか。

専門家じゃないが故に、人々の気持ちにいっそう寄り添えたり。

 

あと、コミュニティに変化をもたらすのは『よそ者・若者・バカ者』なんていう話もある。

 

 

エジプトにおいて、おそらく自分はだいぶバカ寄りだった。

いやほんとに。

これについては、僕を知る人はおそらく異論ないだろう。

 

  

でもだからこそブレーキをかけずに走れた部分がたくさんあった。

(もちろん安全管理は大切だけど!)

 

 

 

とにかく、僕の知る限りプラスに作用することが多かった。

 

 

 

で、

ここからは一人称じゃなくて二人称。

 

 

結論。

 

 

 

あなたはあなたのままでだいぶ素晴らしい。

 

僕にないものをたくさん持っている。

 

 

だから、古い人の話なんか右から左に流すくらいがちょうどいいのである。

まぁ流すなんて言ったら言い過ぎか。

 

鵜呑みにせず、10歩くらい離れたとこから眺めるというか。

いいとこだけつまみ食いして。

 

 

 

じゃぁ研修の意味って何よって。

うんうん。

 

 

個人的な意見を言う。

 

 

自分は、研修って単純に楽しめればそれでいいんじゃないかなと思っている。

 

だって僕は今日すごい楽しかったし、刺激を受けた。

 

ものすごく幸せを実感したし、

めちゃめちゃエネルギーを貰えて、明日からまたちゃんと生きていこうって思えた。

(大げさな意味でなく)

 

 

たぶん研修の成果って、そこなんだろうな。

 

 

 

3年前、エジプトに行く前に、自分も同じ研修を受けた。

 

「お前の人生の主役は誰なんだ」という講師向井さんの問いかけを思い出す。

 

その時、自分なら世界を変えられるんじゃないかって本気で思ったりした。

(語弊があるかもだけど)

 

上手く表現できなくてもどかしいが。

 

 

 

参加してくれた人にそういう魔法をかけられたら、

ワクワクに溢れる研修ができたら、もうそれで十分なんだろうな。

あとは、すべてが勝手に回りだす。

 

だから、細かい事例はほぼほぼ忘れちゃっていいんだと思う。

 

 

あなたに似合う服は、あなたにしか探せないのだから。的な。

 

 

 

別にめちゃめちゃファンって訳でもないけど、

 

帰りの電車で竹原ピストルの歌を思い出した。

 

 

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ
にほんブログ村

 

ポチっとしてね