長い戦いだった。。

 

思えばエジプトでの2年間並みに険しい道のり=帰国後の生活。

 

 

無事にここまで来られて良かった。

学ぶことも多かったし。

 

ハムドゥリッラー。

 

 

新しい仕事も決まり、これに伴って僕は兵庫県朝来市というところの住民になる。

夏は暑く冬は寒い土地という噂だが、まぁエジプトもそんなだったし。

そこはあまり気にしていない。

 

 

それよりも、地域おこし協力隊という制度で行くので、まさかの公人再びなのである。怖!

もう二度となるまいと思ってたのに。

しかも3年間。。

 

 

おそろしい。。(たぶん僕以上に周りがそう思ってる)

 

 

でも向かない道に流れちゃう時って人生にあるよね。笑

 

でもでも、

公人には絶対的に向いてないんだけど、活動内容としては僕以外に適任はいないと自負してるんです。

ざっくり言うと中高生とワーワーする仕事なんだけど、詳しく知りたい人は個人的に聞いてね。

 

 

既に移住して新生活を始めてるのだが、エジプトに赴任した時とめっちゃ同じ状況でうける。

調整員さん的な人が駅まで迎えに来てくれて、スーツケースを家まで運び、みたいな。

勤務初日にブリーフィングを受けて、次の日にはゼロからの人脈作り。

 

 

ただ、

 

エジプトとはまた違うしんどさなのはなんでだろう。

 

やはりジャパンの公人だからかな。田舎だし。

なるべく鈍感であろうとは思うけど。

 

 

まぁ与えられた場所で咲くのが協力隊。

郷に入っては郷に従うべし。

 

コツコツ居心地よくしていこう。

 

 

 

新生活が始まってナーバスになってる部分もあるけど、総合的に良い方向に向かってるのは紛れもない事実。

だいじょうぶ。

 

僕は幸せです。

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ
にほんブログ村

 

ポジティブバージョン】を読んでない方は先にそちらをどうぞ。

 

 

フジロックは世界一クリーンな音楽フェスと呼ばれている。

 

ただ、なにごとにも裏側を知った上での実情というものがあり。

 

日本の現実を知ってほしいということでここにきちんと記す。

 

 

日本人は一人当たりのゴミ排出量が世界一だという話もあるんだよ。

(過剰包装や食料廃棄により)

 

 

 

まずはフジロック最終日、翌朝来場者が帰ったあとのゴミステーション。

 

 

 

どどーん。

 

 

こんなステーションが何十か所とある。

 

 

有償の作業ではあるが、僕らはこの大量のゴミを袋に詰める作業をする。

まぁ単純にくさいよね。

雨降ってたからドロドロになるし。

 

 

分別ナビゲートはすべての時間帯・ゴミステーションで出来る訳ではない。

 

スタッフが手薄になると、やっぱり混ざってしまう。

 

 

多くの人がきちんと分別をしてくれていても、そこに他のゴミが少し混ざるともうリサイクルは不可能だ。

 

悲しいけど、きちんと分別してくれていた人のゴミも混ざりながら、すべて可燃ごみとして処理される。

 

 

 

フジロックのゴミがめちゃめちゃ多いというのは有名な話。

 

一部の来場者が新幹線の車内に壊れたテントなどを放置してバックレるとか。

(注意喚起のアナウンスが新幹線内に流れたというツイッターの情報)

 

来場者12万人のなかの何人がそういうことをする人かはわからないけど。

 

 

ただこの現状をブーブー言うだけじゃ仕方ないので、どう改善したらいいかと冷静に考えてみる。

 

 

 

僕はやはりこれはフジロック側に責任があると思うのだ。(排出者責任)

商売としてお金を儲けてる以上。

 

一部の善意に寄り掛かるのは商売の方法としておかしいと僕は感じる。

 

 

もちろん来場者のモラルも大事だけど、他者を変えることってなかなか難しい。

 

 

 

フジロックは野外フェスなので大雨の可能性が高い。

テント泊の来場者もたくさんいるのだから、ある程度の結末は予想できる。

例年のことだし。

 

 

そうなると、もろもろのシステムを変えるしかない。

 

お金をもらって粗大ゴミを回収するとか。

テントに追跡番号をつけるとか。

優良来場者とそうでない人に金額の差を設けるとか。

 

 

時代の流れとともに少しずつ改善されているという噂もあるけど。

 

 

 

露店営業者も、自分の店から出たゴミは自分たちで処理するようにすべき。

(排出者責任)

うちの店はそういう取り組みを始めました!とか、ビジネスとしてめっちゃ宣伝効果あると思うんだけどなぁ。

 

処理費用として全店舗が強制的に100円値上げしたっていいと思う。

 

 

そうすれば、無駄にスープが余る料理を提供しなくなったりとか。

(割りばしは分別すると決められているのに、そこにアルミ箔を巻いてフランクフルトに刺して提供するとか、明らかに情報共有がなされていない)

 

 

プラスチックストローが世界中で禁止されつつあるなか、音楽フェスとしてだいぶダサい。

 

 

 

最後に。

 

 

 

僕らが泥まみれのゴミまみれで、黙々とゴミステーションの山と戦っている時。

 

そのゴミ山のなかで大量の未使用トイレットペーパーが詰まった袋を見つけた。

 

 

 

『分別回収された紙コップはリサイクルされて、翌年のフジロックでトイレットペーパーとして使用されます』

 

 

そういう理由で来場者に分別のお願いをしているのに。。

 

 

捨てられたトイレットペーパーはおそらく一般の来場者が残したゴミではない。

 

一体どういった理由・指示のもと、誰がこのトイレットペーパーを棄てたのだろう。

 

 

こんなの来場者に対する裏切りだ。

 

 

憤るなか、あくまで冷静に。

まずは情報共有をして全体の足並みを揃える必要があるだろう。

 

 

すべては見えない部分を知ることから始まる。

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ
にほんブログ村

青年海外協力隊でエジプトに行くすこし前。

派遣前の技術補完研修に羽仁カンタさんという人がゲスト講師で来ていた。

 

彼は日本が世界に誇る音楽フェス『フジロック』にゴミ分別のシステムを作った人。

(20年近くフジロックに携わっている)

 

100人以上のボランティアでやってるからおいでよって。

 

「めっちゃおもしろそー!行きたい行きたい!」と軽いノリで返事をした自分。

 

 

あれから3年。

ようやく約束を果たせた。

 

 

 

いいことも悪いことも。

環境について。組織や場づくりについて。

 

学ぶことが多かったのでその4日間の気づきをここにまとめる。

 

 

 

まず大まかに説明。

 

 

 

フジロックは3日間通しで行われる野外音楽フェスティバルである。

 

前夜祭も含め、3日間はボランティアとしてゴミ分別のナビゲート、

+フジロックが終わった翌朝、志願者のみ有償アルバイトとして清掃作業をする。

 

詳しくはこの活動を実施しているiPledgeのホームページをご覧いただこう。

 

 

 

特筆すべきは、『ゴミ分別のナビゲート』というその活動内容。

 

 

原則として、ボランティアの手ではゴミの分別をしない。

あくまでナビゲートに徹する。

 

これには、来場者に当事者意識を持ってほしいという意図がある。

 

分別をするのは来場者自身であり、僕らはゴミ箱の近くに立って分別の説明や誘導をする。

 

 

分別の表示看板もあるのに、そんなボランティア必要ある??って最初僕は思ってたけど。

 

 

誘導係がいるゴミ箱といないゴミ箱では明らかに結果が違う。

 

 

これはフジロックでおこなわれている分別がけっこー細かくてわかりづらいこととか。

(紙コップ・割りばし類・ラベルを剥がしたペットボトル・キャップ・それ以外の計5種類)

 

 

野外音楽フェスなので夜は表示板が見えにくいとか。

お酒を飲む人がいたり、天候が悪い時もあったり。

 

 

来場者の身になって考えてみても、いろんな理由があってまぁ分別は難しい。

 

 

 

 

夜当番の僕は、午前中は宿舎で寝て、午後は自由時間として音楽フェスを楽しみつつ。

夕方から朝まではゴミ帽子をかぶってゴミナビをするというスタイルで活動していた。

(帽子は個人的な趣味でかぶっている)

 

 

 

ゴミを捨てに来る人にはいろいろな人がいる。

 

 

あくまで僕の実感だけど、マナーが悪い人はあまり目にしなかった。

(そもそもゴミ箱まで持ってきてくれる人としか接しないからかもだけど)

 

いつもありがとうねって声をかけられたり。

きちんとラベルが剥がされた状態でペットボトルを持ってきてくれたり。

落ちているゴミを自主的に拾ってきてくれる来場者もいた。

 

 

20年前と比較しても、啓発という意味での効果はきちんと表れているようだ。

 

 

間違えた分別をする人も、こんな場所でそこまで細かく分別するとは想像していないだけなんだろう。

 

ペットボトルはラベルを剥がしてねって言うとまずはびっくりされる。

でも、びっくりしながらもきちんと理解してその場で剥がしてくれる。

 

文句を言われたりすることは全くない。

 

楽しいイベントを継続したいっていう思いはみんな同じなんだろうな。

 

 

 

こうして分別された『資源』は、翌年のフジロックで使われるゴミ袋やトイレットペーパーとして生まれ変わる。

 

なんという理想的な循環。

 

 

もちろん手間や費用もかかるのだろうけど、来場者への可視化って大切だ。

 

 

 

ここからは僕の個人的感想。

 

 

めちゃめちゃ楽しくて充実した4日間だった。

昼間は炎天下、夜は暴風雨でだいぶハードでもあったけど。

 

音楽フェスというだけあって、しんどい活動の中でも楽しい雰囲気づくりを重視する感じは僕の目指すビジョンにも近かった。

 

 

環境系イベントや地域のゴミ拾い活動ではなく、異分野の人たちに知ってもらえるという意味でもその啓発効果は大きい。

 

 

 

最後に。

 

この活動を支えているiPledgeには、一般ボランティアの他に、各ボランティアをまとめるリーダー役となる『コアスタッフ』と呼ばれる人たちがいる。

 

10代20代が中心なのだが、彼らの仕事ぶりがとても良かった。

 

こういう若者のおかげでボランティア活動が成り立っているんだな。

 

 

 

華やかなフジロックの裏側にはこんな背景がある。

 

普段見えない部分について知るのって大切だ。

 

 

 ↑嵐のなか最後までかんばってくれたゴミ帽子。

無事に天命を全うしました。

 

さようならありがとう。

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ
にほんブログ村

「ゴミ拾いや紙芝居に意味はあるのか」

 

 

これは3ヶ月ほど前に友達から言われた言葉。

ゴミ拾いや紙芝居は一過性で、そういうのって無力感を覚えるよなーって。

 

 

僕は直感として「いや、それは違う」とだけ伝え、その時は明確な返答が出来なかったんだけど。

 

数日前に答えが降りてきたので、せっかくだからここでお伝えする。

 

 

 

結論から言うと、もちろん意味はあるのだ。

 

 

ただ、友人の考える『成果』と僕の考える『成果』が異なるというだけで。

 

 

 

僕の意図する目的は街をきれいにすること(=環境改善)ではない。

 

僕の目的は、関わる人の意識や見え方に変化をもたらすことなのである。

 

 

 

意識や見え方って、些細なことを理由に変化する場合がある。

 

 

めっちゃ空がキレイとか、ご飯がうまいとか、そんな理由で人生観変わったり。

 

協力隊に行ったことで世界を身近に感じるようになったり。

 

 

ゴミ拾いや紙芝居を通して、関わってくれた人に何かしらの気づきが生まれればいいなって考えている。

 

 

 

最近、ちょいちょいゴミ拾いイベントに参加させてもらっている。

渋谷とか原宿とか、なるべく自分にとってアウェイな場所へ。

 

 

ゴミ拾いに参加すると、何かしらの気づきがある。

街に落ちているゴミがいつもより目に留まるようになったり。

 

参加するまでじゃなくても、拾っている人をただ街で見かけるだけで何か思うことがあるかもしれない。

(そういう理由で、なるべく目立つ格好でゴミ拾いをしたり)

 

 

 

ある人にとってたとえ一過性の出来事だったとしても、その後に繋がる種がもたらされるかもしれない。

 

 

ゴミ拾いや紙芝居の意味は、相手の世界の見え方を変えることである。

 

 

それはつまり、

見え方が変われば世界が変わる。

ということなのである。

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ
にほんブログ村

ご存じだろうか。

『シャンティ詩乃』

 

関西圏でラジオDJといえば、浜村淳かシャンティ詩乃かって噂もあるとかないとか。

 

そんな今最も旬なDJシャンティのラジオに呼ばれてワーワー喋ってきたよという話。

 

 

協力隊のこととか大阪のこと、あんなことやこんなこと。

何を話したかあまり思い出せないくらいに好き勝手喋り倒してきました。

 

 

このラジオを聴く方法はとっても簡単で、特別なアプリなんか全く必要ありません。

 

『ゆめのたね』ホームページ、トップのバナー『関西チャンネル』の再生ボタンを押すだけ。

試しに今ちょっとテストしてみましょう。

 

聴けた?
聴けないって人いたら教えてね。

 

 

 

ではコマーシャル。

 

今週21日の土曜と来週28日の土曜(再放送)。

チャンスは2度巡ってきます。

 

日本時間の朝10時半から。(エジプト時間では同日朝3時半から)

 

 

 

僕がエジプトにいた時、楽しみと言えばYoutubeを見るだけという時期もありました。

友達とスカイプして励まされた経験もあります。

 

 

離れていても地球はひとつ。

遠いどこかで暮らすあなたにひと笑いお届けできれば嬉しいです。

 

 

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ
にほんブログ村
↑ポチっと。