いやはや、令和の時代にスゴイのを見ちゃいましたね。第二次大戦中に旧日本軍がやらかした悪名高き「インパール作戦」並みの無謀なGoTo作戦。まさか、今の時代に聞く耳持たない司令官が無謀で杜撰な作戦を強行するとは…絶句ものです。
GoTo作戦が76年前のインパール作戦と印象が重なるのは
①政府内の慎重な意見を押し切り、牟田口廉也中将(スガ首相)と取り巻きの強硬な主張により作戦が決行された点。そして
②兵站(医療体勢)を無視し、楽観的な精神論(経済対策)を偏重するなどバランスを欠いた作戦
という点。ですかね。
旧日本軍は、作戦の問題点や責任体制をうやむやにして強行し、多くの犠牲者を出した挙げ句、歴史的な敗北を喫した訳です。経済を優先するあまり、感染を拡大させて無駄に死者を増やす(🍤でんすはござんせんが)ことになるであろう点もイメージ的にオーバーラップします。
甘い見通しのまま作戦を強行
前の記事で書いているように、ちょこっと見直すことになったGoTo政策ですが、大都市圏を中心に感染者が多い地域だけGoToトラベルの適用を制限するという「やりました感」の演出レベルです。
医療関係者らは、早い時期から「コロナを甘く見るな」と警鐘を鳴らしていました。しかし、カトー参謀長官ら大本営官邸側はGoTo作戦で感染拡大を抑えられると踏んでいたのでしょう。何も具体的な方策が無く、「最大限の警戒感」とか「適切な感染対策」とか言葉による対策で人の移動や会食での感染リスクが減らせる、と思い込んでいたようです。この程度の机上論で敵に勝つつもりだったとは、旧日本軍なみに見通しが甘いということでしょうな。ハッキリ言えばバカの遺伝ですね(笑)

コロナに負けた“勝負の3週間”
大本営は感染拡大を抑え込む重要な期間として2020年11月25日から12月26日までを“勝負の3週間”と位置づけたと発表しました。まー誰と何を勝負するのか分かりませんが、脈絡からはコロナウイルスと勝負したろうやない、という意味なんでしょうね。で、どうやって勝負すんねん?(笑)
と野暮なことを聞くまでもない。従来のフレーズの繰り返すだけでは、国民の意識は変わらず緊急事態宣言の時期と比べても繁華街の人出は大して変わらず、日常生活は何も変わっていないという声も多数。結局のところ、“勝負の3週間”は意気込みだけで感染抑制には効果はなかったようです。
何の具体策もなく、聞き飽きた「手洗い・マスク・三密」だけの精神論でコロナウイルスに“勝負を挑もうとした“勝負の3週間”作戦も見事に撃沈。これらもインパール作戦を彷彿とさせますな。
立ち止まるどころか戦線を拡大する愚
“勝負の3週間”の最中、2020年12月3日に、GoToトラベル事業の終了時期を2021年1月末の予定から2021年6月ごろまで延長するとの大本営発表。あひゃ〜!コロナ感染の第三波が押し寄せている時期に作戦を延長ですか?こりゃ、インパールからインドまで奥深く侵攻しようと企んだ「二十一号作戦」のようなものじゃないですか(笑)
カトー参謀長官は「専門家の御意見を伺いながら」と言いつつ医療関係者の意見をことごとく無視し、「手洗い・マスク・三密」だけで乗り切るという精神論に基づいた「適切に運用していきたい」…という空虚な言葉もインパール作戦の本質そのものやで。

GoTo事業が感染と無関係と言える根拠を出すべき
とかく専門家は専門用語で微妙なニュアンスを伝える傾向がありますが、政治家や評論家がこういう専門用語を使うときは、理解できないままの単なる言葉の受け売りか、難しそうな言葉で煙に巻こうという悪だくみがあるときでしょう。今回はその後者に当てはまりそうな感じがするのは気のせいか(笑)
人の移動、接触や会食などでコロナウイルスの感染が広まるというのが世界的な共通認識です。世界的な常識とも言い替えてもよいのです。「🍤でんす」がないからGoTo事業で人の移動や会食を煽ってよいとも受け取れる大本営発表ですが、日本だけ一般論(世界的な共通認識=常識)が当てはまらない科学的・医学的な根拠を示さないと国民を納得させることは難しいでしょう。もう日本学術会議は手伝ってくれないと思いますがね。
感染死者数の統計も必要
ついでに言えば、GoTo事業を利用した人のうち、何人が感染し何人が亡くなったか統計を取ることも重要です。この数はGoTo作戦の犠牲者と言え重要な指標になります。ここらもインパール作戦の暗部と重なるところで、大本営が隠ぺいすることは確実です。お忙しいなか大変かもしれませんが医療関係者による統計的な調査が望まれます。しかし、感染経路不明というケースに紛れ込み、GoTo事業の利用で感染したケースは一部しか明るみに出ないものでしょうけどね。
年末年始の医療崩壊の悪夢が現実に?
2020年12月中旬の時点でも感染者数が減る傾向がありません。また、地方で感染者数が過去最高を記録しつつある傾向もあります。GoTo事業が始まってから地方の感染が拡大している傾向に見えるのは気のせいではないはずです。多くの地方では病床の余裕がなく、医療崩壊が心配される事態になっているということがあります。
GoTo事業を止めたとしても、感染者が急になくなる訳ではありません。医療機関が休みになる年末年始になっても今の水準で感染者が増え続ければ、医療崩壊が現実になる恐れもあります。
余計なキャンペーンを打たず、感染状況、国民の意識や行動を見守って対策を打てばばよかったものを、感染を煽るような下手な作戦を強行したのがアベ・スガ政権。問題を指摘されても、経済対策を優先し、チマチマした感染対策を小出しにて、感染抑止を先延ばしにしてきた政権の責任問題になる可能性もありそうです。
(続く)




















