結局のところ、人生、どう生きるかは、この3文字に集約されているな
と、いう結論に達した言葉は
「センス」
大辞泉によるとその解説は
物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。またそれが具体的に表現されたもの。
抜群のセンスを持っている人は、その分野での超一流のプロになっている人たちだと思うんですよね。
こういう人の基準は一般の人とかけ離れ過ぎていて、言っていることが凡人には理解できないこともあったりするような・・・。
例えば、長嶋茂雄さんとか。
でも、長けたセンスを持ちながら、さらにそこに努力をしている人は、いくら有名人でもちょっと親しみも湧いたりする。
浅田真央ちゃんなんかがそれかな。
が、やっぱり有名人になっているような方々は、並外れたセンスがあるからそうなれているわけで、そこを基準にすると、私たちには何のやる気も湧かなくなってしまうわけよね(=_=)
なので、基準を有名ではない、一般の人のレベルに戻したいと思います。
話は変わりますが、私は半年ほど前からハイヒールを履くようになりました。
きっかけは他愛もないことで、ある人に
「太りすぎだから、少し締めないとかっこ悪いよ」
と言ったら、
「じゃあ頑張るから、その代りに5cm背を伸ばせ!」
と言われて、
「できるかい!じゃあ、わかった。ヒールを履くよ」
っていう数秒の会話で決心し、その後実行しているだけなんですけどね。
ところがこれが、すごい発見につながったのです。
ヨガを始めて以来、10年以上、ヒールは履いていませんでした。
「足に良くないし、ナチュラルではない。何より姿勢が崩れる。」
それが理由
以前は足が痛くなっていたし、歩き方もきっとおかしかったはずです。
が、しかし、フラットシューズを履いていても、正しい歩き方がわからず、密かにちょっぴり悩んでいました。
ウォーキングの本を買ってみても、色んな説があるし、実践してみても腑に落ちないものばかりで・・・
本にはこう書いてあったな、とか、頭で考えながら歩いても、ぎこちなく歩くだけでした。
私が最初にやったヨガは、ホットヨガ。
なんか、これって違うなーと思って、やめ、その後ティーチャーズトレーニングを受けながらハマったのがアシュタンガヨガ。
10年近くはアシュタンガでしたね。
知らない方のために簡単に言いますが、男性の為のヨガとも言われるくらい、きついヨガで、「ドM」でないとできないようなヨガなんですよ。
これを続けたことで、根性と基礎筋力は養われましたが、何しろグループレッスンに出ていて、しかもきっつく身体を使ってきたので、結果、左右差の拡大を招いてしまいました。グループレッスンでは、個人的指導はほとんど入りませんから、自分がやりやすいように身体を使ってしまいます。
そこで出会ったのがピラティス。アシュタンガをやめて、ピラティスのみやっていました。
これも最初の2年はグループレッスンでやっていました。その時にはあまり変化は感じませんでしたが、その後パーソナルで受けるようになり、身体は劇的に変わりました。
何が足りないのか、どこをどう鍛えなくてはいけないのかがはっきり分かったからです。
指摘は自分自身にしか来ないわけですから、全てが有意義ですよ。
でも、過去の自分の積み重ねは無駄ではなく、それがあったからこそ、適切な指導と指摘を受けたのち、自分で適切なトレーニングを考えることが出来るようになっていて、毎日自分で弱い部分を強化したために、劇的な変化を起こせているのは確かです。
これも「センス」の話に繋がるのですが、パーソナルを受ければ必ず変わるわけではないです。
適切な指摘を、自分自身の中で咀嚼して、自分を変える「センス」が自分に無いと変わりにくいですね。
分かりやすく言えば、「パーソナル受ければ変われる」と、自分で努力をしようとせず、人に何かをしてもらえることだけを期待するタイプの人は、何に対してもセンスはないはずです。ちがう?
コロナのため、流行りはオンラインなのかもしれませんが、私はオンラインは全く勧めません。
理由は今書いた通り。グループレッスンよりもっと自己流になってしまい、意味がない。
グループレッスンも、楽しむにはいいけど、身体の機能の向上は見込めないんじゃないかな、と思いますよ。
少なくとも、自分自身の過去を振り返り、私はそう思っています。リフレッシュにはいいですけどね。
そんな風にして、紆余曲折ありながらも、悪くしちゃった部分は各種プロの手(鍼とかマッサージとか、パーソナルトレーナー)を借りながら、整えつつ、適切に身体を再構築してきたわけです。
でも頭の片隅にはずっと?マーク。正しい歩き方って・・・?
そんな疑問が、なんと、ハイヒールを履くことで、解けたんです!
久しぶりに履いたハイヒールで、ふと歩き始めた途端
「お尻だ」
と、思いました。
ヒールでも足が痛くならずに、背筋を伸ばして、すっと脚を交互に出し、上半身のぶれなく、格好良くエレガントに歩くためのキーマッスルは
お尻。
プラス、中心と身体の裏側の筋肉。
歩いただけでそれを感じ取りました。
身体の感覚で。
お尻と言っても、お尻側面の大きな筋肉、大殿筋ではなく、お尻の割れ目や肛門に近い部分、内腿、お尻と腿の境目付近の筋肉です。(もちろん同時に膣口付近の骨盤底筋、ヨガでは”バンダ”と言われている部分も軽く締めることになります)
そこを締めながら歩くのがコツなのですが、そのためにはまず腹筋を引き締め、背中の筋肉もお尻方向に引き下ろすようにしないとダメなんですね。それができると肩が少し後ろに行き、胸も広がるんですよ。で脚自体には力が入らず振り子のようにふりだすだけなのです。股関節から。だから膝が伸びているように見え、エレガントに歩けます。
バストの位置も高く見え、その姿が、実年齢はともかく、動きとして若々しい動きになるわけです。
ヒールを履くと崩れると思っていた姿勢が、実はヒールを履くことでより整うんだってことに気が付けたんです(^o^)/
(つまり体幹を使って四肢には力を入れない。これは歩行だけでなく、全てにおいて大事なベースですが。)
と、そこまで自分の身体の感覚で悟った後にふと見たフリーマガジン「YOGA YOMU(ヨガヨム)vol.66」←当ヨガ教室でも設置していま~す。
そこに、ロルフィングというボディワークの観点から、ロルファーの扇谷孝太郎さんのコラムが載っていて、それを読んだ時「やっぱり、そうか!」と、嬉しくなりました。
抜粋しますと
”お尻の筋肉(大殿筋・中殿筋・小殿筋)は、骨盤の動きを安定させるだけでなく、体幹を立たせて姿勢を良くする働きがあります。
足の甲の筋肉は、背骨を立たせる脊柱起立筋と共鳴し合う関係にあるので、腰をまっすぐに保ち、お尻の筋肉が力を発揮できるようにします。
肩の三角筋(肩パッドのような筋肉)がしっかり働いていないと、お尻の筋肉も十分に働いてくれません。三角筋とお尻の筋肉は共鳴し合うからです。”
どうでしょう。
ヒールなので、脚の甲も使います。胸を開くことで三角筋も刺激しています。
つまりハイヒールは究極の筋トレだったんですよ!!!
が、ここでやっと「センス」が出てきます。
ヒールを履けば、お尻の筋肉が鍛えられて、エレガントになれるんだー!
と思ったら大間違い!
それは危険な逆効果で、膝や股関節、腰や足の指を痛める結果を招くだけ。
膝が曲がって腰が落ちて、めっちゃ格好悪く歩く結果を招くだけです。
ヒールできれいに歩くためには、かなり繊細な、身体の使い方や感覚の「センス」が必要です。
ヒールを履くためのセンスに限らず、「センス」のある人は
それを身に着ける、あるいは磨きをかける、相当な努力をしています。
最初の方で出てきたような、天賦の才能(センス)を持つことは無理だとしても、
一般レベルのセンスは、努力で身に着けることが可能です。
ただ、そこがまた「センス」で、
努力すること自体のセンスが無い人が多いんですよ。
そんなの努力って言わんだろ"(-""-)"
ってことしかしてないのに
「やったけどムリ~」
ってなっちゃって、もうそれだけで、「努力するセンス」が無いってことなのですよ。
努力ってやり続けることよ。
何年も。
それでやっと、「センス」の定義にあったような「物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る感覚」が養われるんですからね!
そう言うと今度は
「何年もやってみたけどダメだった」
ってなる。
それは、意識が「どうやるか(やっていることの質)」ではなく「何年やったか(量)」に向いているからそうなるわけで、
そこもまた、何を感じながら物事をやっているかの「センス」になるわけです。
知識だけがあり、それを身体で表現できないのは、身体のセンスがないから。
逆に知識はあとで、先に身体で感じるのはセンス。
この両方が交わってはじめて、なるほど~、そういうわけだったのか、ってなりますね。
知識だけがあっても、自分の身体で覚えないと、自分自身の役には立たないですね。(人に教えることも出来ない。知識だけしかない人に教わった人はかわいそうですよ…)
無駄に思えた過去何年もにわたるヨガとピラティスのお蔭で、適切な筋力が養われ、結果それが身体感覚と能力を高め、ハイヒールを履くことを可能にするセンスを養った、というわけだったな、と分かり、嬉しくなりました。
もう一回言いまけど
センスは努力で養える。けど、相当な努力は必要ですね。
言い換えれば
楽して、短時間に身につくものは何もない。
そうだったらいいなと思う気持ちはわかるけど、残念、そんなわけないよ(笑)
さあ、地道にお尻のトレーニングしよ!
ってことで作ったのが新しいこのYouTubeビデオ。
脚使っちゃだめよ。お尻と足の境目付近を常に使うように意識して!
これは適切にやれば効果はかなりありますよ。
何より私はこのエクササイズを毎日やってますもん。やらないとお尻が緩むので、それが怖くて毎日やります。
そして、参考になるかどうかはわかりませんが、
私は靴は「卑弥呼」しか履きません。
なぜなら、卑弥呼は「革」だからです※注:同じ卑弥呼ブランドでも、革でないものもあるので調べてから買ってくださいね。
革は、自分の足に、靴の方からフィットしてきてくれるので快適です。
かつ、卑弥呼には沢山の足首ストラップ付きのハイヒールがあります。
ここが一番の重要ポイントです!
私も卑弥呼のストラップなしヒールを履いてみたことがありますが、これは私の足の形態にはNGでした。
脱げそうになったりして足の指、甲、すねに意識がいってしまい、不格好にしか歩けないんです。
それが、ストラップがあることによって、足とシューズが固定されるので、膝より下に何も意識を払わず、ただ股関節から大きく脚を振りだせるようになるんですね。
この下の写真みたいなタイプのヒールです。
「センス」の話はまた次週に引き続きしようかなと思っております。
今日は、ハイヒールとエレガントウォーキング、そこに宿る地道な努力(もう一つ、これも覚えてこう。センスを磨く「センス」がある人は、努力するのが当たり前と思っているので、努力していることをいちいち言いません。「私最近これやってるんだぁ~」みたいなことを、たかが3日ほどやっただけで言ってしまったとしたら、あなたにはもう、センスを磨けるセンスが無いと思うべし!)
あはは(●^o^●)
まぁ、私は裏表が全くと言ってない性格なので
あっけらか~んとキツいことも言いますけど
それがまた魅力みたいです(?)
良かったらまたブログ、覗きにきてください~い。