【AERAdot.コラム連載45】新年度が不安なパパやママへ | Barrier free~子供たちの未来へ chiropiroのブログ

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妊娠8か月で生まれてきた3人の子供のうち、2人がPVL(脳室周囲白質軟化症)を発症。足が不自由な息子が幼稚園受験を経て私立小学校へ入学した事や、闘病、さらに我が家のもうひとつの暮らし、ハワイでの生活の記録です。

AERAdot.コラム連載45



今回は、新学期を目前に
不安を抱えているパパやママの気持ちが
少しでも晴れるように
私のこれまでの経験を書いてみた。




Kokiの幼稚園を探し始めた頃の
一番の目標は「歩くこと」だった。
何とか歩けるようになり、
年中の2学期から幼稚園に入園すると
次に重要視したのは「字を書くこと」。



そして小学校に入学後は
「どうすればみんなから遅れをとらないか」
と、常に先回りをして
リスクを回避しようとしていたように思う。


でも振り返ってみると
Kokiは私の心配を越えて
いつの間にか歩くようになり、
字を書くようになり、


小学校の宿泊行事では
先生や親友くんたちのサポートを受けながら
雪国へ行ったり、
運動会での全員リレーを走り切ったりした。




もしも歩けなかったとしても、
今では公立の小中学校では
車いすのお子さんの受け入れが進み、

字を書くことが苦手ならば
タブレットを使うこともでき、

さらに学校生活を楽しめるかどうかは
必ずしも障害の程度だけではないよね。





小学校卒業間近に、
友人のりちゃんにこんなことを言われた。



「ねぇちーちゃん。
今までこうきが何かしようとするたびに
ちーちゃんはすごく心配していたけれど、
やっぱりやめておけば良かったなんて
一度もなくない?

だからもう、
こうきは手を放して大丈夫なんだと思うよ」






子どもは今いる場所がゴールではなく、
必ず成長していくよね。





入園・入学時にはぜひ、
卒園・卒業時までのお子さんの伸びしろを
考慮してほしいと思っています!







素直で一生懸命で可愛かった頃♡
中3男子、すっかりオトコになりました(笑)








朝日新聞出版【AERAdot.】コラム連載
江利川ちひろ
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