Youtubeのオススメに上がってきた動画です。
「牛乳ができるまで(小学生高学年用)」
概要欄には、
「乳牛のはなし~牛乳ができるまで~」と題し、小学校7校へ食育活動を実施しました。
この動画を作成・配付し、授業にて活用していただきました。
と書かれています。
どうやって牛乳ができるのかを、小学生に伝えるための食育動画だそうです。
しかし、動画には色々と語られていない部分が多々ありますので、
今回は小学生に語りかけるように私が補足しながら見ていきましょう。
以下、動画の内容は茶色字で表現。
補足は、黒字。
動画の冒頭では生後2か月程度の子牛が撮影されています。
ナレーターは、牛乳を作るためには、この子牛を大きく成長させるためには、いくつかのお世話が必要だと語っています。
1つめ ほ乳
まだ小さい子牛には、ミルクを与え、沢山の栄養を与えると語っています。
<補足>
これっておかしな光景だよね?
だって、皆が赤ちゃんの時、ミルクを誰からもらってましたか?
他人からこうしてミルクをバケツでもらってましたか?
違いますよね。お母さんの母乳からだよね。
赤ちゃんはお母さんから母乳をもらう。これが当たり前だよね。
それは動物さんも同じ。
もちろん牛さんも同じだよ。
でも、牛の赤ちゃんはお母さんから母乳をもらえないんだ。
皆さんが飲んでいる牛乳や食べている乳製品は、牛の母乳だから。
その母乳を赤ちゃん牛に飲ませてたら、人間の分がなくなっちゃう。
だから赤ちゃんが母乳を飲まないように
酪農家さんたちは、生まれた赤ちゃんを、お母さんからすぐに引き離してしまうんだよ。
牛乳・乳製品の生産方法(酪農の実態) | チロ・ツグミ・メリーと 動物問題 ~ VEGAN ~ (chirotsugu.com)
離れ離れにさせられた親子の牛たちは、もう二度と一緒に過ごす事はないよ。
どれだけ長く一緒にいられても1週間程度。
大体は、数時間~1日程度。
↓この子は、産まれた瞬間に引き離されたよ。
母牛は子供が連れ去られた事が悲しくて、
連れ去られた子牛を追いかけたり、
牛乳・乳製品の生産方法(酪農の実態) | チロ・ツグミ・メリーと 動物問題 ~ VEGAN ~ (chirotsugu.com)
連れ去られた後に、一晩中鳴いたりするよ。
連れ去られた赤ちゃん牛は小屋に隔離されるんだ。
お母さんの母乳を飲ませてはいけないから、人間がミルクを与えるという不自然な事が起こるんだね。
2つめ エサやり
牛は草食動物だから、草を食べてどんどん大きくなる。
濃厚飼料と呼ばれる、栄養の沢山詰まったオカズみたいなものもあげます。
これを食べることでどんどん大きくなります。
とナレーターは語っています。
<補足>
濃厚飼料とは、主に穀物、トウモロコシや麦などを混ぜたものだよ。
配合飼料とも言うよ。
配合飼料は本来、牛さんには必要ないんだよ。
必要ないどころか、与えすぎると体に良くないんだよ。
でも酪農家さんたちは、この配合飼料をいっぱい与えるんだ。
上の表の1980年と2015年を見比べてみよう。
配合飼料を与える量は、約2倍に増やしているね。
それに伴って、母乳を出す量は約1.5倍になってるよ。
牛さんは、どんどん配合飼料を与えられて、どんどん母乳を大量に作り出すようにされてるんだ。
牛さんの母乳は、血液からつくられているんだよ。
母乳が大量に作られるということは、その分、牛さんの体への負担は増えるんだよ。
だから、酪農の牛さんは沢山病気にかかっているよ。
この図は、北海道で、2020年に、乳牛を獣医さんが何頭診たか、あと、病名の上位20位を表したものだよ。
何らかの病気にかかって、獣医さんに診てもらった牛の数ということだよ。
獣医さんに診てもらった牛の合計を見ると、約61万頭となっているね。
北海道の牛は、約83万頭なので、およそ73%の牛が何らかの病気にかかっているということだよ。
全く診療にかからない牛の方が圧倒的に少ないということなんだよ。
気づかないだけで実は病気になっている牛とか、病気にかかってもほったらかしにしている酪農家さんもいるはずだから、実際の病気の牛はもっと多いと思うよ。
牛はもともと、草や木の葉っぱを食べる動物で、穀物は主食ではないんだ。
穀物は好きで与えれば食べるけど、本来の牛の体には合っていないからこういう病気が増えるんだよ。
でも酪農家さんにとっては、母乳をいっぱい出してくれる方が大事なんだ。
その方がお金が稼げるからだよ。
だから健康に良くないって分かってても濃厚飼料をいっぱい与えるよ。
3つめ 出産
お腹に赤ちゃんが出来てだんだん大きくなると、出産して牛乳を出すとおっぱいはこのような大きさになります。
ここに沢山の牛乳が詰まっています。
<補足>
牛さんはいつもいつもおっぱいが大きくて母乳が出ているよね。
でもこれっておかしいよね。
牛さんも人間と同じで、妊娠しないと母乳が出ないんだよ。
ということは、牛さんは毎年毎年妊娠させられているってことなんだ。
皆は将来、好きな男の子と恋愛して、結婚して、子供を作ると思うけど、
牛さんは、好きな男の子と恋愛して子供を作ることは出来ないんだよ。
人間が、牛さんのおしりから腕を突っ込んで、無理やり妊娠させるんだよ。
牛乳・乳製品の生産方法(酪農の実態) | チロ・ツグミ・メリーと 動物問題 ~ VEGAN ~ (chirotsugu.com)
女の子の皆は、おじさんにこんな事されたらどう思う?
嫌だよね。
それは牛さんも同じだよ。
でも、自然に子供を作らせたらお金がかかるから、酪農ではこうやって人間が無理やり妊娠させるんだ。
4つめ さくにゅう
2歳を過ぎ、お母さんになった牛から始めて牛乳が出来るようになります。
それを絞って、皆に届けるために、搾乳という作業をします。
こうして、出荷された牛乳は工場へ運ばれていきます。
<補足>
無理やり妊娠させられて、出産して子供を取り上げられた後に、
子牛のための母乳は、人間のために奪われ続けるんだよ。
牛乳・乳製品の生産方法(酪農の実態) | チロ・ツグミ・メリーと 動物問題 ~ VEGAN ~ (chirotsugu.com)
乳牛は、人間のせいで、母乳を大量に出す体に変えられてしまっているんだよ。
お肉用の牛さんの1年間の母乳の量は1000kgくらいなんだけど、牛乳用の牛さんの1年間の母乳の量は8500kg以上もあるんだよ。
だから、牛乳用の牛さんは体に負担がかかって病気が多いのも無理はないんだよ。
もしかして、牛乳用の牛さんは、お肉用の牛さんと違って殺されることはないと思っていないかい?
牛乳用の牛さんも殺されるんだよ。
牛さんの寿命は15~20歳と言われているけど、
酪農の牛さんは、だいたい5~6歳で殺されるよ。
この動画は、牛さんがトラックで「と殺場」ってところに送られているところだよ。
牛さんに愛情を与えているとか、牛さんを家族っていう酪農家さんもいるけど、
皆は好きな人や、家族の人たちを、殺したいと思うかい?
牛乳はこうして牛さんをイジメて作られてるんだよ。
でもね、悪いのは酪農家さんじゃないよ。
皆が牛乳や乳製品を欲しがるから、
大量に母乳を作らなければいけないから、牛さんをイジメるしかないんだよ。
牛さんをイジメているのは、本質的には、牛乳や乳製品を摂取している皆だよ。
日本人の大人は、こういう話をすると、感謝して頂きますと言えばいいっていうんだよ。
じゃあ皆は、感謝されれば、お母さんと離れ離れになってもいいのかな?
女の子のみんなは、感謝されれば、おじさんにお尻から手を突っ込まれて妊娠させられて、出産したら子供を奪われて、母乳を奪われるだけの毎日を過ごしてもいいのかな?
嫌だよね?
感謝して頂きますなんて何の意味もない言葉なんだよ。
動物さんをイジメている現実から目を反らすために生まれたごまかしの言葉なんだ。
実は酪農業界の牛さんへのイジメはまだまだあるよ。
牛さんへのイジメは、この記事に8つのテーマでまとめているよ。
牛乳を飲んで、乳製品を食べている人は、全部見る責任があると思うよ。
以下の青字部分や、画像をクリックしてもらえば、各テーマに飛ぶよ。
テーマ①「放牧のイメージは嘘」
テーマ②「除角」
テーマ③「除角以外の無麻酔の処置」
テーマ④「人工授精」
テーマ⑤「親子の引き離し」
テーマ⑥「品種改良」
テーマ⑦「出荷後にも虐待がある」
テーマ⑧「安楽ではない屠殺」
牛乳を飲まなくても、乳製品を食べなくても人間は健康に生きていけるよ。
むしろ、牛乳は体に悪く、骨が丈夫になるどころか弱くなるという事実が広まってきているよ。
カナダの食事ガイドでは、乳製品は一切排除されているよ。
カナダは栄養学がとても進んだ国なんだ。
牛乳は体に良いものではないと、国が認めたということだね。
アメリカも牛乳が体に悪いと広まって、大手の牛乳メーカーが相次いで廃業になっているよ。
牛乳の代替品は沢山あるよ。
豆乳、アーモンドミルク、ココナッツミルク、クルミミルク、ライスミルク、ピスタチオミルク、オーツミルク、マカダミアナッツミルクなど。
人間が、乳製品を食べる理由は、美味しいという欲のためだけなんだ。
欲だけのために、牛さんをイジメていいかな?
自分が牛さんだったらどう思う?
感謝して頂きますと言ってごまかす恥ずかしい大人にならないで。
牛乳を飲むのをやめ、乳製品を食べるのをやめよう!
・ 菜食の始め方
・ 人間の体と食べ物
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