サメを絶滅に追い込む人間たち | チロ・ツグミ・メリーと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

以下の記事をご覧ください。

 

****************引用****************

 

2019年、漁業が原因で死んだサメは少なくとも7900万匹に上った。

その内、約2500万匹は絶滅が危惧されている種だった。

漁業によって死ぬサメの数は、この10年間ほぼ横ばいで、むしろ増えてさえいる。

 

2024年1月11日付で学術誌「サイエンス」に掲載された論文によると、

ヒレだけを切り落とし、あとは生きたまま海に捨てる「フィニング」という人間の行為で死ぬサメは、10年前に比べ減っている。

フィニングは現在、海に面した国と地域の約7割で禁止されている。

 

しかし、規制によってフィニングの件数が減っても、サメの命が救われているわけではないと、論文を書いた国際調査チームは訴える。

 

「世界的に見て、サメの死亡率(年間の死亡数)はむしろわずかに増えています」と、カナダ、ダルハウジー大学の海洋生態学者ボリス・ワーム氏は指摘する。現在、ほとんどのサメは丸ごと水揚げされている。

また、サメ製品の需要は伸び続けており、サメの乱獲は続いたままだ。

 

全世界的に分析すると、サメ漁やフィニングに関する規制は10倍に増えているものの、この10年間でサメの死亡率はほぼ変化しておらず、

漁業が原因で死んだサメは2012年には7600万匹、2017年には少なくとも8000万匹いたと推定される。

 

漁獲量が詳細に、あるいはまったく報告されていないケースがあることを考えれば、実際の死亡数はこれよりもずっと多いのではと研究者たちは考えている。

 

規制によって遠洋漁業によって死ぬサメの数は減ってきている。その一方で、沿岸漁業による漁獲は増え始めている。

 

その理由を探るため、研究者たちは、科学者、自然保護活動家、漁業者、サメ製品を製造する企業関係者など22人の専門家に聞き取り調査を行った。

 

「彼らは皆、サメ製品の市場が拡大したことを理由に挙げています」

と、今回の報告書の共著者であり、カナダのカールトン大学で自然保護を研究するローレン・シラー氏は言う。

 

「フィニングが規制されたことで、むしろサメの利用のしかたが広がったのが理由の一つだと考えられます」

今も人気が高いフカヒレスープだけでなく、絶滅が危惧されている種からのものを含めサメ肉はさまざまな食品に利用されている。

フィッシュアンドチップスやセビチェ(魚介類のマリネ)用の肉のほか、メカジキと偽って使われることもある。

 

さらにサメの軟骨や肝油は、医薬品や化粧品の原料としてよく使われている。

「多くの化粧品に使われるスクワレン(編注:スクワレンに水素を添加して安定化したものがスクワラン)は、サメ由来のものが一般的ですが、植物からも抽出できます。

化粧品を買うときは、植物由来のスクワレンを使用しているものを選ぶとよいでしょう」

 

サメを保護するには、フィニングを禁止するだけでは不十分で、より幅広い規制が必要だというのが研究者たちの一致した意見だ。

「29の国と地域がすでに領海内でのサメ漁を禁止しています」とワーム氏は言う。

 

「そうした国の一つであるバハマは、エコツーリズムの人気が高まっていることもあり、サメをダイビングツアーの目玉にしたほうが、はるかに経済効果が高いことを知りました。

もちろん安定的にサメの死亡率を下げるには、通常は禁漁が唯一の手段ですから、引き続き推進していきます」

 

サメの保護活動をさらに進めなければ、サメの種のおよそ3分の1が絶滅の危機にさらされ、その他の種の多くも個体数を減らすことになるだろう。

「1970年代や1980年代は、調査船から投げ捨てられる生ごみを狙って、いつもサメが船の後を追ってきたという話を海洋学者の同僚たちから聞きました。

当時は豊富にいた大型のサメですが、今は絶滅が危惧されていて、めったに遭遇することはなく、私も一度も見たことがありません」

とワーム氏は言う。

 

「そう思うと、人はサメに対して本当にひどいことをしてしまったと心が沈みます。

この状況は変わるべきであり、私たちは変えられるのです」

 

****************引用終***************

 

 

漁業によって殺されるサメが、絶滅危惧種を含め、年間およそ8000万匹もいるとのことです。

 

記事の中に、フィニングという言葉が出てきましたので、まずはそれを説明しておきましょう。

 

珍味と言われる食材「フカヒレ」は皆さんご存じですね、

 

フカヒレは、サメのヒレです。

 

このフカヒレを取る際、捕獲したサメのヒレを生きたまま切り落とし、切られたサメを海に捨てる方法があります。

↑実際の映像です。

 

 

 

 

 

 

ヒレを切られたサメは、身動きできず、そのままもがきながら、ゆっくりと死んでいきます。

 

 

 

 

 

 

この方法を、シャークフィニングといいます。

 

 

以下は、日本で撮影されたシャークフィニングの映像です。

 

 

 

 

 

 

 

 

このあまりにも残酷なシャークフィニングですが、

活動家たちがこの情報を拡散したことで世間に知れ渡り、

記事によると、フィニングは現在、海に面した国と地域の約7割で禁止され、減少傾向にあるとのことです。

(とはいえ0ではない。また禁止されていても海で行われていることなのでこっそりやられても誰も分からないことに注意。)

 

しかし、フィニングを規制しても、サメの殺害は減少することはなく、横ばいか増加傾向。

 

そして、その原因がサメ製品市場の拡大です。

要するに、サメ関連の製品の需要が全く減っていないどころか、むしろ増えているので、結局サメは殺されているのです。

 

再び引用してみましょう。

 

今も人気が高いフカヒレスープだけでなく、絶滅が危惧されている種からのものを含めサメ肉はさまざまな食品に利用されている。フィッシュアンドチップスやセビチェ(魚介類のマリネ)用の肉のほか、メカジキと偽って使われることもある。

さらにサメの軟骨や肝油は、医薬品や化粧品の原料としてよく使われている。

「多くの化粧品に使われるスクワレン(編注:スクワレンに水素を添加して安定化したものがスクワラン)は、サメ由来のものが一般的ですが、植物からも抽出できます。化粧品を買うときは、植物由来のスクワレンを使用しているものを選ぶとよいでしょう」

 

スクワレンについては、おかめさんも記事にされていました。

 

スクワレンは、ワクチンや化粧品やサプリメントに含まれ、

スクワレンを取るために深海サメが虐殺されています。


当ブログでは他の動物問題を扱った際には必ず、福祉ではなく、消費をやめようとお伝えしています。

その理由がまさにこれ。

 

結局 規制をしても、需要をなくさなければ根本的な解決には絶対につながらないのです。

 

 

フィニングが残酷だから、とフィニングだけ規制したところで、需要がなくならなければ漁師はサメを捕らえて殺します。

 

あと、フィニングだけが残酷ってわけじゃないですよね。

 

以下は、日本人が行っているサメの突き棒漁の映像です。

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたがサメなら、これでなら殺されてもいいって思います?

 

 

人間で言えば、手足を切り落とされて放置されるのは嫌だけど、体を何度も串刺しにされるのならOKですか?

んなわけないですよね。

 

 

 

この15年でサメは60~90%減少していると言われており、このままでは10年内にほとんどの種が絶滅すると言われています。

 

サメ由来のものはあらゆる製品にまぎれこんでいるので、動物性の消費を当たり前に日頃から行っている人は、サメの絶滅に貢献していると思って間違いないでしょう。

 

 

サメによって殺される人間は年間で6~7人。

それに対して、人間によって殺されるサメは7900万以上。

 

サメと人間、どっちが危険な生き物ですか?

 

 

記事には、

 

安定的にサメの死亡率を下げるには、通常は禁漁が唯一の手段

 

とあります。

 

しかし、皆さんがサメ由来のものに依存している限り、禁漁などといったことは現実には起こりえないでしょう。

 

生き物を救うには、消費をやめ、産業を衰退させる。

これ以外にはありません。

 

サメ関連製品の消費をやめましょう。

動物性商品の消費をやめましょう。

 

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