体の一部を切断してヤケドさせるために便利な道具 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

以下は、牛に対して行う ある作業をスムーズに行うための器具を紹介した動画です。

 

この器具の名前は、除角用保定道具というそうです。

このように、格子の間に牛の頭をはさんで、器具によって固定しています。

牛はその後、足をバタバタとさせていますが、この姿勢から一切動けなくなっています。

 

この状態で、農家はワイヤーを使って、牛の角を切りとりました。

 

切られた部分から血が噴き出ているのが分かります。

床に血が垂れています。

 

そして今度は別の農家が、切られた部分に焼きゴテを押し当てさせています。

とてつもない高温で蒸気が出ています。

皮膚をヤケドさせているのです。

 

 

この虐待行為は、酪農や畜産で一般的に行われている除角です。

 

除角を行うために便利な道具として、除角用保定道具というものが動画で紹介されているというわけですね。

 

 

 

 

牛は、本来、角があります。

 

しかし、畜産の牛たちを見ると、角がない牛が非常に多いです。

 

農家によって角を切り取られてしまっているからです。

 

牛同士の突き合い防止、管理者の安全性といった観点から、

畜産、酪農では、牛の除角が行われます。

 

 

 

生後3ヶ月以内の牛の場合は、角芽を焼くために、熱された焼きゴテなどで、皮膚をやけどさせられます。

 

 

これが除角です。

 

 

角が育ってしまった牛の場合は、ワイヤーのこぎりで、神経を含めて角を切ります。

 

これを断角と言います。

 

 

そして、さらに断角後に、焼きごてを押し当てられるのです。

 

この説明を聞いただけで、ほとんどの人が、激痛を伴うことは容易に理解できるでしょう。

除角の時の牛の痛みは相当なもので、失神してしまうこともあります。

 

首を固定した状態で大きな恐怖と苦痛を与えることで、頚椎脱臼・骨折などでショック死させてしまうこともあります。

 

 

 

日本では

 

肉用牛の農家は約60%、乳牛の農家は約85%が 除角・断角を行っており、

 

そのうち、肉用牛の農家は約83%、乳牛の農家は約86%が、麻酔なしで行っています。

 

 

つまり 日本では、概算で

肉用牛の農家の約50%、乳牛の農家の約73%が、麻酔なしで除角や断角を行っていることになります。

 

 

 

 

冒頭の動画の農家は、牛があまり暴れていないところを見ると、麻酔を使っているように見えますのでまだマシな農家です。

ただし、あくまでビデオを撮るがゆえのパフォーマンスである可能性もあります。

それに注意をしておきたいのは、麻酔をしたところで、麻酔がきれたら痛いので、あくまで「マシ」という話です。

 

当人が望んでいないにも関わらず、体の一部を切りとっているわけですから、虐待以外の何物でもありません。

除角しない農家もいるわけですから、それが最善に決まっています。

 

 

 

茨城県畜産センターが子牛の頭が焼いていた映像は、記憶に新しいと思いますが、

 

【調査】茨城県畜産センターで子牛が焼かれ、牛が蹴られる

 

これは茨城県畜産センターだけではなく、そこらへんの酪農家や畜産農家が行っていることです。

 

どの農家も牛乳や肉の生産のためにやっていることです。

これを最低な行為だと言うのであれば、牛乳をやめ、肉をやめなければ辻褄が合いません。

 

 

 

↓こちらは、数々の畜産農家でボランティアをして現場を生で見てきた、shiomi_andoさんが撮影した、

日本の酪農家による、断角・除角動画です。

 

 

これは日本の畜産農家で行われている除角です。

 

 

拘束されてもがく牛が、角を切られ、

 

焼きゴテを押し当てられています。

音がカットされているのは、おそらく牛が激痛で鳴き叫んでいるからだと思われます。

 

 

 

 

 

↓ こちらのリンク先には、日本の和牛農家が自ら上げた、麻酔なしで除角を行う映像があります。

 

牛の除角✂️

 

角を切った後に、痛みで牛が暴れる様子が映っています。

 

そして、切られた時の痛みは、人間が指を切り落とされたのと同じ、と認めています。

かなり正直な農家です。

 

 

つまり 人間で言えば、麻酔なしで指を切り落とした後に、その切断面に焼きゴテを押し当てているようなものってことです。

 

 

さらに、この農家によると、除角の影響で、カラスに角をつつかれて怪我をしたり、角に膿がたまることもあるようです。

 

 

 

 

↓ こちらの日本の肉用牛農家は、除角によって 血の噴水を浴びた と自ら投稿しています。

 

今日は県のセリから来た子牛ちゃん全頭除角

 

 

 

 

 

↓ こちらは、日本の酪農家による麻酔なしの除角 に立ち会った人のレポート。

 

乳牛の除角・角焼き ― 悲鳴の連続

 

****************引用****************

 

実家が酪農を営んでおり、その仕事を手伝ったり、

農業高校で牛舎の牛の飼育を経験されたキーさんによるレポートです。

 

―――――――――――――

私の経験に即して言えば、除角・角焼きの時期は生後、3カ月から12カ月の間に行われる。
大人になりストレスを抱え続ける牛が他の牛を角で攻撃することがないよう、安全性の観点から除角が行われる。

それが1回で終わることもあれば、除角箇所が浅かったなどの理由で、時期を置いてさらにもう1回の計2回の場合もある。

子牛によっては、激しい痛みによって、失神してしまう場合があり、

さらに最悪の結果として、極度の体力の低下も合わさり、死亡してしまう場合さえある。

本能的に分かるのだろう、

人間が角焼きの準備に取り掛かるや否や、

子牛は一斉に後方に後ずさり、柵に身を寄せ合い、尋常ではないレベルで怯えている。

ある檻に人間が入る。二人一組。
中の子牛の怯えはさらに一層の激しさを増幅させていく…。


一頭の子牛が前方に駆り出される。
必死な形相で抵抗する子牛。

 

初めて顔をロープで縛られ、隙間が無くなるほどにきつくきつく締め上げられたうえ、顔を柵で固定される。
固定といっても完全ではまったくなく、子牛は必死に顔を揺らし続ける。


一方、頭部が少しでも動くことがないよう、こちらも全力で押さえにかかる人間。
その格闘が数分で終わることもあれば、数十分間、延々と続くこともときにはある。

大人ではなく、10代中盤程度の子供がこの行為を行うとき、体力の不十分さから長くなる傾向があり、

極度の疲労状態というものをそこではじめて経験する者も少なくないことと思う

(このことはもちろん、長くなるに従い、子牛もとうぜんに疲弊が増していくことも意味する)。

子牛の抵抗はこのとき、いちばんになる。

途切れることのない悲鳴の絶叫が建物全体に響き渡ることで、子牛と乳牛の分離されし壁が突き破られてしまう。
ここでの出来事を知り、想いを馳せ、それを皆が共有させていると言えようか。

時間の長短はあれど、頭部が固定されたのち、もう一人の人間がすぐに断角器で除角。

麻酔はなし。
牛にとって(そして、人間の都合によって)、この行為がこの日だけであるよう、できるだけ肉に近い根本付近に的を定める。

いざ、除角。
その瞬間、悲鳴を超えた奇声…

これ以上ないほどのもがき苦しみ…

そして、除角した根元からは大量の出血。


それは〈血の噴水〉とでも言うべき惨状で、出血が数10センチからときには1メートル以上の高さにまで吹き上げていたかしれない状態…。
1秒単位で時が過ぎるほどに子牛は弱り、死のリスクが増す。

すぐさま迅速に焼きゴテで止血。

最低でも600℃以上というレベルの高温になるだろうか…

焼きゴテを当てられた瞬間、子牛はまたしても奇声を発し、悶絶。

立ちこめる重苦しき煙。

数分程度で止血完了。

このとき、子牛はもはや立っていることができず、雪崩を打って地面に倒れ込んだ状態となっている。

 

次にあるのは、もう片方の除角と角焼き。

先程までと違い、抵抗という抵抗もできないほどに衰弱しきった子牛の身体…。

行為だけが粛々と行われたのち、終りを迎える。

 

****************引用終***************

 

 

 

 

↓ こちらは、麻酔なしの除角によって牛が死亡したと言う、畜産従業員からのレポート。

 

畜産従業員の見た、除角による牛の死亡

 

****************引用****************

 

2017年、ある畜産施設の従業員から情報提供がありました。
除角により、牛が死んでしまったというものです。

 

―――――――――――――

2017年○月○日

この日の事件の詳細について述べていきます。

 

除角作業は農協職員ほか10数名ほどで、1日で20頭くらい、各農家に回りながら行っていくものでした。


私の勤める農場には肉用和牛がいます。

そのうちの1歳になる雌牛がこの日最後の除角として、17時頃一行がやってきました。

 

わたしも初めて見たのですが、

まず子牛をスタンチョンという鉄柵で頭を抜けないようにして、

さらにタツという、ロープで作った頭絡(とうらく)で頭を拘束します。


初めて繋がれて、見ず知らずの多数の男性が道具をもってあらわれたことで、牛は興奮状態に陥っているようにみえました。

 

道具は、はっきりと見てはいないのですが電気カッターのようなものでまず角を切り落とし、

その後木炭で熱したコテのようなものをあてていました。

 

暴れる音は聞いたのですが泣き声は特には聞いていません。

作業者のかっぱには血がついていました。

 

そのあと、農場主の要請で鼻輪の穴開けも同時におこなわれました。

鹿の角のようなもので開けていたようです。

 

麻酔なしで行われるこれら一連の作業を、私は直視することができませんでした。

 

その後、作業者のほうから「この牛ショックで失神しとる」という声が聞こえてきました。

見ると牛は目を開けたま動きがありません。

 

そのうち何人かが頭を叩いたり体をゆすったりしてみますが変化がありません。

このときぐらいから雰囲気が変わりだし、あるものが獣医に連絡をいれました。

 

心臓マッサージが始まり死んでいるのではないかと一人ひとりが認識しはじめました。

獣医が30分ぐらいして到着し、事情をそれぞれから聴取し、ショック死、心不全の診断を下しました。

 

****************引用終***************

 

 

 

ご理解いただけましたか?

この凄まじい虐待が、日本の酪農や畜産では平然と行われています。

 

犬や猫であれば十分、動物愛護法違反になる虐待です。

日本では、こと畜産の事になると どんな虐待でもお咎めなしです。

 

自分が食べたいという欲求が抑えられず、畜産問題から目を反らしている日本人が大多数なので、問題と認識されないからです。

除角される映像を見ても、感謝して頂きます、とコメントしている異常者が日本には沢山います。

あなたはどうですか?

 

 

酪農家や肉用牛農家が言う「牛は家族」という言葉を真に受けている方がいらっしゃいますが、

家族の体の一部分を麻酔なしで切り取る事ができる方がいたらぜひ教えてほしいものです。

 

私は牛に優しいなどと言っている農家たちがいれば、牛の角を見てみてください。

角を見れば、その農家の本性が簡単に分かります。

 

うちでは麻酔をしていると主張するでしょうが、麻酔をしているかどうかの確認は不可能であり。

そもそも麻酔をしていたとしても、麻酔が切れれば痛みを伴うのは言うまでもありません。

 

その農家に問いたいですが、麻酔をすれば、自分の指を切断されて、切断面をやけどさせられてもいいんですかね?

 

そもそも痛かろうと痛くなかろうと、体の一部を切りとること自体が異常だということを認識するべきでしょう。

 

角を切っている時点で、牛を「物」とみなしている事が丸わかりなんですよ。

所詮はただの商品であり、母乳製造機あるいは肉製造機なのです。

 

 

それでは、今回は肉用牛の一生について見ていきましょう。

 

 

肉用牛の多くは牛舎内で一生のほとんどの時間を過ごします。

 

88%の農家は、生後1年以上の肥育牛を放牧場や運動場に放すことがなく、

牛は出荷されるまでの期間を牛舎内で閉じ込められっぱなしで過ごします。

 

その運動不足の状態で、太るよう濃厚飼料が多給されていくのです。

 

牛の糞が土にかえり草が生え、その草を牛が食べるという自然で持続可能なスタイルの場合は、

牛1頭につき1ヘクタール(100m×100m)の面積が必要だと言われています。

 

日本人は1日あたり約200gの糞をしますが、肉用牛は1日あたり約17.8kgもの糞をします。

つまり、その量は89倍にものぼります。

 

牛舎のような狭い空間に、多量の糞をする牛が複数いるわけですから、

掃除をしても追い付かず、多くの農場の床は糞尿にまみれです。

2019日本 糞だらけの畜舎で肉用に飼育される牛
 

 

 

糞尿にまみれた牛舎では、牛は糞尿の上での生活を余儀なくされ、

2016年日本 糞尿だらけの牛舎で飼育される子牛


寝床も糞尿の上になります。

糞尿の中で生活する牛たち

 

糞尿の上で生活する牛たちは、糞が体にこびりつき、

2017日本の牛舎 糞尿まみれでハエにたかられる肉牛

 

 

その糞尿にハエが群がります。

 

程度は色々ですが、この糞まみれの状況や、糞がこびりついてる様子などは、

自ら動画を上げているような農家の農場でもよく見られます。


 

 

また、茨城県畜産センターでは、コンクリート床でのつなぎ飼いも行っていましたね。

 

肉用牛の農場では、牛舎飼育が主流ですが、中にはコンクリート床でつなぎ飼いを行うひどい農家もいます。

2019日本の牛舎 繋がれた牛たち

 

主流である牛舎飼いを行わず、効率のために牛を繋ぐような農家が、

掃除を適切に行うはずもなく、床はやはり糞尿にまみれています。

 

 

 

 

 

また、茨城県畜産センターでは、牛が異常行動をしていましたね。

 

本能を満たせず、ストレスを抱えた牛は、舌遊びという異常行動を行うことがあります。

異常行動-牛の舌遊び 2019年日本 皮膚真菌症

 

舌遊び行動とは、

舌を口の外に長く出したり、舌先を左右に動かしたり、舌先を丸めたりする動作を持続的に行う行動のことを言います。

異常行動-牛の舌遊び 2017年日本

 

人工哺乳、粗飼料の不足、つなぎ飼い、単飼などの行動規制が原因で、引き起こされます。

異常行動-牛の舌遊び 2019年日本

 

母牛の乳を十分に吸わせてもらえなかった、一頭で飼育されている、繋がれたままでどこにも行けない、いつも同じ場所で好奇心を満たすものが何もない、採餌のための探索行動ができないといった不満や苦悩を、舌遊び行動でまぎらわしているのです。

異常行動-牛の舌遊び 2016年日本

 

これはどこの牛舎でも見られる光景でしょう。

 

 

 

さて、動画にあったのは以上になりますが、

肉用牛の受けている虐待はまだまだ他にもあります。

 

 

まずは、麻酔なしの去勢です。

和牛農家自らがアップした動画です。

 

農家が牛の陰嚢を刃物で切り刻み、牛は、痛みで暴れ、鳴き叫びます。

 

両方に切れ込みを入れると、陰嚢を強く握り、睾丸を露出させ、

 

その後、器具を用いて、睾丸の根元を捻じり取ってしまいました。

 

 

この農家が特別ひどいわけではありません。

麻酔なしの去勢は、畜産では一般的に行われている事です。

↑この農家は、牛が痛がっているとはっきり認めています。

数日は食欲も低下する、と書いていますね。

 

 

性質をおとなしくさせ牛同士の闘争を防ぐため、やわらかい肉質にさせるためなどの理由で、去勢されます。

 

生後2か月ほどで腹腔から睾丸が降りてくるため、去勢はそれ以降に行われます。

 

 

皮膚を切開して、精索と血管を何度か捻りながら、引いてちぎるという去勢が

多くの場合麻酔なしで、獣医師ではなく肉用牛農家自身の手で行われています。

 

言うまでもなく激痛でしょう。

生後3か月より前に行えば痛みを最小限にできると言われていますが、
日本の肉用牛の90%以上が、生後3か月以上で去勢を行っています。

 

うちは麻酔をしている! という農家もいるでしょうが、

仮に麻酔を打とうと、麻酔が切れたら痛いことに変わりはありません。

 

 

 

 

また、鼻輪も麻酔なしでつけられます。

削除したようですが、先ほど指を落とす痛みと認めていた農家は、以前、鼻かんを開ける様子も動画でアップしていました。

激痛で鳴き叫ぶ牛の様子が映っていました。

 

牛にとって鼻は敏感に痛みを感じるため、牛を扱いやすくするために、農家は鼻輪をつけます。

 

生後3ヶ月くらいに、専用の道具を用いて麻酔なしでつけられます。

 

日本の農家の76,1%が鼻輪の装着を行っています。

 

 

 

 

肉用牛は、乳牛から産まれたオスや、乳牛と和牛を掛け合わせた交雑牛(F1)が肉用牛として飼育されます。

 

母牛は好みのオスの牛と交尾させてもらって妊娠するわけではありません。

人工授精 つまり 人間の手によって、妊娠させられるのです。

 

その方法は、非常におぞましく、

人間が、牛の肛門から腕を突っ込んで糞を掻き出し、腸の中から膣を掴んで、器具を用いて精子を注入します。

 

人工授精は、別名レイプ繫殖と呼ばれています。

 

当然、牛は嫌がります。

これを業界の人間は喜んでいるといったり、受け入れているなどと言って、嘘をついています。

 

オス牛も強制的に精子を採取されます。

 

擬牝台(牛の皮で作った乗駕用の台)や人工膣などを用いて精子を採取します。

老齢や肢蹄故障で採精できないという時は電気ショックが用いられることさえあります。

 

擬牝台にうまく乗らないという場合は生きた牛が乗駕用に連れてこられ

雌牛だけでなく、おとなしい雄牛、去勢雄牛が使われることもあります。

 

 

 

 

日本では、引き離された子牛のうち、11.9%はつなぎ飼い、20.4%が1頭での単飼が行われています。

 

つなぎ飼いが最もひどい飼育になりますが、

単飼も、狭い空間で、他のの仲間とじゃれ合ったり親和関係を結ぶことができず、

 

子牛の本能を満たせない、人間都合の不適切な飼育方法です。

 

 

 

 

また、脂肪が筋肉の間に細かく網の目のように入った「霜降り肉」を作るために、牛たちは、脂肪細胞の増殖を抑える働きのある、ビタミンAが少ない餌を与えられます。

 

 

このビタミンA欠乏が慢性的に続くと、

光の情報を視神経に伝えるロドプシンという物質が機能しなくなり、

重度になると、瞳孔が開いていき、失明に至ってしまうことがあります。

 

以下は、2011年6月11日 信濃毎日新聞の記事。

 

****************引用****************

 

その牛は、額の先で手を振っても反応がなかった。
黒目は焦点が定まっていない。

ほかの牛と体をぶつけることも多い。


「盲目の牛です」。

ステーキなどの高級食材になる和牛を飼う県中部の50 代の男性農家が打ち明けた。


「おいしい肉にしようとすれば、こうした牛が出てしまう」と男性。

飼育中の約130 頭のうち、1 頭が完全に目が見えず、10 頭弱は視力低下が進んでいる。

こうした牛も人体への影響はまったくないとされ、普通に出荷される。


盲目になるのは、肉に「サシ」と呼ばれる白い脂肪分を入れようとして、牛の栄養が偏ってしまうことが原因だ。
和牛の価格は、サシの入り具合で決まる。

多くの農家の目標は、高値で取引される細かなサシが入った「霜降り」の牛を育てることだ。

 

そのため、農家は生後約1年半から数カ月間、ビタミンを多く含む牧草などの餌を抑え、穀物が中心の飼料で太らせる。

これがサシを入れるために欠かせない技術とされる。

 

「霜降り」という日本の食文化を支える生産者の知恵だ。
しかし、ビタミンは、視力維持に必要な成分。

欠乏がひどくなると盲目になりやすい。

 

足の関節が腫れて歩行に障害が出る場合もある。

 

****************引用終***************

 

 

指を落とす痛みと認めていた農家さんは、盲目の牛を出荷する動画もアップしています。

動画

 

 

失明しなくとも体に必要な栄養素の欠乏は、牛の苦痛を増加させます。

ビタミン制御した飼料給与が原因で、浮腫(むくみ)等の症状を示した牛の割合が37.7%という調査もあります。

 

「最上級」の霜降り肉でなくてよいならば、ある程度は脂肪交雑しているにもかかわらず、

食肉格付けの高い「最上級の霜降り」を求めて、牛を病気に追いやるような栄養制限が一般的に行われています。

 

 

 

 

牛の寿命は20年ほどと言われていますが、肉用牛は2年から2年半ほどで出荷されます。

 

と殺場に運ばれる牛たちは、立った状態で短い紐で固定されます。

トラックから牛が逃走

 

そして、この立ったままの状態で、と殺場に到着するまで長時間ひたすら耐えなければならないのです。

sayu.sayu.dolphin

 

冒頭の動画のトラックは、札幌ナンバー。

札幌から大阪まで、走ったり止まったりを繰り返すトラックの荷台で、ひたすら牛たちは耐えてきたわけです。

 

 

と殺場に着いた頃には、ぐったりして動けない牛もいれば、死んでいる牛もいます。

特にこれから暑くなってきますが、夏場は非常に多いでしょう。

 

動けない牛や、死んだ牛は、このようにして、片足を吊り上げられ運ばれます。

巨体を片足で釣り上げられる

 

 

 

 

このような苦しみを経て、最後は、眉間に屠畜銃を打たれ、片足を釣り上げて逆さ吊りにされ、喉を切り裂かれ、出血多量で死亡します。

肉を食べる方はしっかり目を反らさず、動画をご覧ください。

 

これらの現実を前に、命を無駄にしたくないから消費を増やす、という考えは非常に浅はかで、

消費を減らしてどんどん産業を縮小させ、牛達の苦痛を減らしていくべきなのです。

 

日本人はすぐに、感謝すればいいとか、いただきますに意味があると言いますが、

このような一生を過ごしても、感謝されたら許しますという変わった方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせください。

感謝や、いただきますなんて、無駄に大食いしている人間でも言っているような、

何の意味も価値も中身もない、誰でも言える言葉です。

 

 

人間は肉を食べなくても生きていけます。

 

・ 菜食の始め方

 

・ タンパク質は組み合わせが鍵

 

・ 人間の体と食べ物 

 

いつまで美味しいという欲だけのために、牛を虐待し続けますか?

 

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