以下は、『どうぶつ奇想天外!』(TBS)のディレクターを12年以上務めた、
動物ジャーナリスト「佐藤榮記(えいき)」監督のYoutubeの動画です。
サケは、卵から孵化し、稚魚となった後は、
遥か遠くの海まで旅して、成長し、
約5年かけて生まれた川に戻ってきます。
これをサケの遡上(そじょう)といいます。
サケの遡上を見に、北海道に観光に行った佐藤さん。
その観光ポイントのすぐ脇で、漁師たちが、遡上してきたサケを捕まえて、オスとメスの選別作業をしていたそうです。
動画は、その時の漁師たちの様子です。
大量のサケが、アイスホッケーのように、道具で床を滑らされています。
赤丸のついた漁師は、序盤から何度もサケを足蹴りにしています。
他の漁師も蹴っています。
蹴られたり、乱暴に扱われた影響で、肉がえぐれ、傷を負ったサケも確認できます。
その肉片や、お腹から飛び出た卵を食べにきた、カラスやカモメ。
このサケたちは、床に放置され、窒息死させられます。
苦しそうに、のたうち回っています。
佐藤さんは、概要欄で以下のように語っています。
5年もの間、外洋などで成長し、繁殖の為にせっかく戻って来た矢先に、人間に捕まってしまい可哀想に!と思っていたら、
それどころか、 足蹴にされていました。
本当にやるせない気持ちでいっぱいになりました。
何の罪もない生き物を、足蹴にするって・・・
漁師たちの本質が垣間見えた動画でした。
漁師たちのこのような蛮行は、実際は日常的に行われています。
まずは魚の事を知ろう③ pic.twitter.com/uW1BFv6RIp
— riyo (@riyosuau) January 26, 2021
叩きつけ。
生きたまま切りつける。
氷での放置。
殴打。
こちらは、和歌山県太地町の漁師たちの映像です。
絶滅危惧種を放り投げる。
蹴る。
器具で突き刺さす
ひっくり返す。
このような乱暴なことをされると、ケガをしてしまい、
例え海に返されたとしても、そのケガが原因で死んでしまうことが多々あります。
こちらは、混獲したミンククジラの殺害シーンです。
逆さづりにし、溺死させ、殺しました。
クジラは哺乳類ですので、肺呼吸です。
なので、水面から上がれないと呼吸ができなくなり、溺死します。
養殖のエビの雌は、片目を切除されるという虐待が行われています。
不衛生な養殖の環境下では、エビは卵を産まないため、目を切除して不衛生な環境と気づかないようにするためです。
北海道では、利尻昆布の漁師たちが、野鳥を虐殺しています。
カモメが糞を落とすため、卵をパチンコ玉で潰したり、巣があるところに網を張って殺しているのです。
また、沖縄県久米島町では、漁師たちが絶滅危惧種のウミガメを、大量虐殺していることが発覚しました。
漁の邪魔になるからと、ウミガメを刃物で切りつけ殺害していたのです。
殺すことが前提の産業ですから、漁師たちが、命への配慮がなかったり、暴力が蔓延したりするのは当然のことなのです。
そして、漁師に限らず、日本人の多くは、海の生き物対して共感する人は非常に少ないです。
そのため、生きたまま切る、焼く、食べるなどといった行為は当たり前のように行われています。
魚介類は表情がなく、身近でもなく、人間に懐かないためでしょう。
魚介類は痛みを感じない、と信じている人もいまだにいるようです。
しかし、魚介類が、痛み・苦しみを感じることは証明されています。
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・麻酔をかけたマスの神経組織を切り取った研究では、魚が侵害受容(ダメージや損傷の検知)体を持っていることが分かった。
・ 痛みに苦しんでいるとき、魚の前脳に有意な活動がある。
これは人間で観察されたものと似通っている。
・ダメージや損傷があった時の魚の行動は、注意散漫になったり、損傷部分をかばったり、異物を取り除こうとしたり、食欲が低下する。さらに、痛みを和らげるモルヒネを投与すると、注意力を取り戻し、通常の行動を取ることが可能になる。
・閉じ込められたときにストレスを経験する。
・多くの研究が、生理学的変数(コルチゾールなど)と有害な行動の測定により、魚が漁獲されたとき(刺し網やまき網、魚の罠、鉤など)や、生きたまま冷却させられた時や窒息させられた時、ストレスに苦しんでいることを示している。
・金属製のフックで口を突き刺され水中から引きずられた魚は、痛みやストレスが大きく、彼らが殺されずに水中に戻された場合、再び捕らえられないように努める。
釣りで引っ掛けられたカマス科の魚は、1年以上釣り針に対して臆病になった。
英国政府への科学的な助言者であるDonald Broom博士は「解剖学的、心理学的、生物学的に、魚の苦痛のシステムは、鳥や哺乳類と同一」
カナダGuelph大学の調査チームは、魚の痛みや知性の科学文献を調査し「魚は痛みを感じる」という結論に至った。
・自然界にはないストレス(過密、他の魚からの攻撃、人間による扱い、ワクチン接種など)にさらされた養殖のサケが、深刻なうつ状態にあることが示唆される研究が発表された。
・毒を投与されたマスの行動観察では、マスはエラの開閉速度が上昇させ、時折突進するような異常な動きを見せ、食欲も低下させるなど、通常とは違う行動をとった。
水槽の中に見慣れないレゴブロックの塔を入れ、毒を投与されたマスがどのような反応を示すか調べる実験では、投与されていないマスは、レゴブロックの塔を警戒し近づくのを避けたのに対し、投与されたマスのほうはレゴブロックの塔のかなり近くまで泳いでいき、それに注意を払う様子が見えないことが観察された。
これは私たちが頭痛がするとき、勉強に集中することができなくなることと似通っている。
*******************引用終******************
食べ物の話になると、日本人はすぐに「感謝して頂く」と脊髄反射のように言いますが、
この漁師たちが、感謝しているように見えますか?
暴力を奮われたサケたちは、あなたに殺された後に感謝されて嬉しそうですか?
頂くという言葉を使っていますが、のたうち回っているサケが、あなたに自分の体を差し出しているように見えますか?
んなわけないですよね。
正しくは、頂いているのではなく、奪っているだけであることを自覚しましょう。
漁業は、虐待だけでなく、環境破壊や、生態系の破壊、2048年問題など、様々な問題を抱えています。
畜産よりも、漁業の方が深刻という意見もあります。
Netflixをご契約の方は、「Seaspiracy:偽りのサステナブル」をご覧くだされば、これらの問題が分かりやすく理解できると思います。
プラスチックが海の野生動物を殺しているという話は、少しずつ知られるようになってきました。
こちらは、クジラ。
5,9 kg sampah plastik ditemukan di dlm perut paus malang ini! Sampah plastik yaitu: plastik keras (19 pcs, 140 gr), botol plastik (4 pcs, 150 gr), kantong plastik (25 pcs, 260 gr), sandal jepit (2 pcs, 270 gr), didominasi o/ tali rafia (3,26 kg) & gelas plastik (115 pcs, 750 gr). pic.twitter.com/ZFWZgkbnzu
— Yayasan WWF Indonesia (@WWF_ID) November 19, 2018
下の画像が、クジラの胃の中から出てきたプラスチックゴミです。
硬いプラスチック片(19個、140グラム)
ペットボトル(4個、150グラム)
レジ袋(25枚、260グラム)
ビーチサンダル(2足、270グラム)
プラスチックひも(3.26キロ)
プラスチックカップ(115個、750グラム)
が胃の中に入っていたそうです。
クジラの悲痛なメッセージを訴えるために、次のような作品も作られました。
決して大げさに描写されているわけではなく、このようなことが現実に世界各地で起こっているのです。
クジラは、数を減らさなければ他の魚を食べつくしてしまうなどと洗脳されている方も多いと思いますが、
実際は、生態系の安定のためにとても重要な生き物です。
クジラの糞は、植物性プランクトンの餌になります。
植物性プランクトンは、アマゾンの熱帯雨林の4倍の二酸化炭素を吸収し、地球上の酸素の85%を供給すると言われています。
植物性プランクトンは、食物連鎖の基盤となっています。
クジラが長い距離を泳いで、糞をまきちらすことにより、それが多くの海の生き物の栄養の循環となっていくのです。
さらに、クジラの死骸は、深海で生きる生物の食べ物となります。
そして、クジラの死骸が海底に沈むことにより、およそ19万トンもの二酸化炭素を大気中から深海へ運んでくれています。
これは、8万台の車が排出する量と同じ。
すなわち、海の生態系だけでなく、地球温暖化すら遅らせてくれる、我々人間にとってもありがたい生物なのです。
クジラやイルカが絶滅すると、海が死ぬ、とも言われています。
魚を食べ尽くしているのは、クジラではなく、人間です。
これほど海の生物に大きな影響を与えるクジラを、日本は殺しまくってるんですよ。
しかも、税金を毎年51億円も使って。
鯨肉なんてごく一部の人しか食べないにも関わらず、一部の人間の利権ために、皆さんの税金がこんなところにつぎ込まれているわけですね。
また、プラスチックゴミは決して、クジラだけを殺しているわけではありません。
こちらは、ウミガメの話。
このウミガメは、保護してから1か月以上プラごみを排出し続けたそうです。
海藻やクラゲと間違えて、プラスチックゴミを食べ続けてきたと考えられます。
こちらは、ストローがささったウミガメ。
これらの事実から、最近はプラスチックを減らそうという動きが、日本でも強くなってきました。
レジ袋が有料になり、企業もストローを紙に変えるなどの変化がありました。
しかし、このプラゴミ問題では、多くの人が知らない、あるいは隠している、あるいは目を反らしている事実があります。
それが漁網の問題です。
*********life_investigation_agency*********
海洋汚染の原因のひとつ、プラスチック問題は、石油由来のプラスチックのほとんどが生分解されず、細かく分解していくだけで、クジラやイルカ、魚など多くの海洋生物がその細かくなったプラスチックを摂取していることは、いまでは広く認知さるようになりました。
しかし、そのプラスチック問題の約50%は漁業による漁具、漁網だということは知っていますか?
レジ袋の廃止やストロー、使い捨てのスプーンなど、プラスチック製品を使用しないということだけでは、この問題は解決しません。
魚を食べる人がいる限り、漁業は終わりません。
どうか自身の食についても、考えてください。
****************引用終***************
実は、海にあるプラスチックゴミのおよそ50%が、漁業によるゴミ。
漁網や漁具なのです。
お分かりですか?
プラスチックゴミ問題と向き合うのであれば、まず漁業をやめるべきなんですよ。
すなわち、魚の消費をやめるべきなんです。
にも関わらず、その問題には触れずに、ストローやレジ袋ばかりがやり玉にあげられています。
当然、そこには漁業の強大な利権、自身が食べたいという欲、大多数に非難されるという恐れなどがあり、口をつぐむ人がほとんどなのでしょう。
さらに、漁業には混獲の問題があります。
仮に、猟師たちが魚だけを取ろうとしても、網には他の海洋生物がまぎれこみます。
これを混獲と言います。
混獲は、世界中の漁業で頻繁に起こっています。
こちらは、定置網に絡まり、死んだザトウクジラ。
こちらは、イルカ。
ウミガメ。
アカシュモクザメ。
海鳥までもが犠牲になっています。
こちらは混獲したミンククジラを、漁師たちが溺死させた映像です。
ありとあらゆる動物が、大量に混獲され、犠牲になっています。
例えばアイスランドでは、小さな一漁業ですら、
1か月で269頭のネズミイルカ、900頭のアザラシ、5000羽の海鳥などが混獲されているそうです。
すなわち、漁業によって犠牲になっているのは、決して食べる魚介類だけではなく、関係のない動物も大量に犠牲になっているのです。
また、漁業にはトロール網漁という漁があります。
底引き網漁ともいい、網を海底に沈めてボートで引っ張り、一帯の魚介類を根こそぎ獲る漁です。
商業漁業の手法の中でも混獲率が最も高いと言われており、
非常に乱暴なこの漁は、網を上げた頃にはすでに多くが死んでおり、
目的の魚だけでなく、関係のない海中生物をも多く殺します。
もちろんその中には、絶滅危惧種が多数含まれています。
さらに、網によって海底が破壊され、堆積物を除去し、海底に棲息する生物の棲息環境を壊し、水を不透明で多くの種にとって好ましくない状態に変える最悪の漁になっています。
これほど生き物を殺す産業は他にない、と言われています。
↓今のペースで魚の消費を続けると、2048年には、魚が絶滅すると言われています。
魚たちからのSOSにメディアは気づいているのか - GNV (globalnewsview.org)
もし、そうなれば様々な生き物が絶滅に向かい、人間にも多大な影響を与えるでしょう。
漁業は、持続不可能な産業です。
魚介を食べなくても人間は生きていけます。
・ 菜食の始め方
・ 人間の体と食べ物
水産物の消費をやめましょう。
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