7月25日、名古屋港水族館がツイッターでトレンド入りしたそうです。
近くでライブがあって、その帰りについでに水族館に寄っているのではないか、という話でした。
そこで今回は、名古屋港水族館について見ていきましょう。
まずは、以下の記事をご覧ください。
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2017年8月25日
イルカやシャチの虐待飼育で名高い名古屋港水族館で、イルカの痛々しい姿を撮影された方がいました。
~以下撮影された方の投稿より~
『水族館のチケットを買わないで。
水族館のイルカは野生のイルカに比べて寿命は短いです。
イルカの皮膚とても繊細です。傷害の広がりによる典型的な感染症です。
2017年8月25日名古屋港水族館にて。
ドルフィンタッチはトレーナーと観客を通してサルビア菌など、悪いバクテリアがプールで生きています。
これらは手や爪に付着している糞便病菌です。
水中の塩素は炎症を起こした組織に入り、傷は治癒しません。
このような重度の感染症は臓器にも影響を与えるため、イルカにとっては致命的です。』
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名古屋港水族館で撮影された、血まみれのイルカです。
日頃からトレーナーや客がイルカをベタベタ触るため、プールには病原菌が存在し、感染症にかかってしまったとあります。
これに対し、名古屋港水族館は「イルカの頭が血まみれになることは大したことではない。」と回答したそうです。
名古屋港水族館では、2011年6月4日
イルカショーの練習中に、イルカの「サラ」が水槽から飛び出し、死亡しました。
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6月4日、名古屋港水族館でイルカショーの合間の練習中に、カマイルカのメスが水槽から飛び出し、死亡したそうだ。
死んだのは、太地で捕獲され、2008年に名古屋港水族館に入れられた
「サラ」(推定17歳)で、翌2009年にメスを出産、このときも一緒にショーに出ていたようだ.
何とも痛ましい話だ。
もともと、カマイルカは外洋性のイルカの中でも特に活発だといわれる。
泳ぎ方も早いし、ブリーチングを頻繁に行い、自然界でも空中で回転を行ったり宙返りを行う(マーク・カワーディーン著「クジラとイルカの図鑑」)。
カマイルカは、体の鮮やかな白黒の模様と活発な動きで、水族館で人気があり、
2008年に捕獲が許可される前は、定置網にかかった個体を「保護」名目で水族館飼育することが常態化し、水産庁が捕獲を後付けしたと思われる種だ。
こうした活発なイルカを狭いコンクリートの水槽に閉じ込めつつ、本来大好きな宙返りや回転をさせるわけだから事故が起きてもそう不思議はない。
させる水族館だけでなく、「豪快」なショーを見たがる人たちがいることが残念だ。
一応名古屋港水族館の水槽は日本でも最大級なのだから、他の水族館でも事故はいつでも起きうる。
狭い飼育施設への閉じ込めと、その「ストレス解消」と称するショーにより、イルカたちが災難を被っていることを
せめてこの不幸な事件の教訓としたいものだ。
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名古屋水族館では、2022年4月10日にも、
ベルーガの「タアニャ」がプールの人工岩に激突して死亡しています。
つまり、名古屋水族館は、公表されたものだけでも、事故で2匹殺しています。
水族館という狭く不自然な環境に閉じ込め、
イルカショーという不自然な動きを強制し続ける限り、このような事故はなくならないでしょう。
このように水族館では、事故による死亡は度々報告されています。
名古屋港水族館のこちらのパンフレットによると、ベルーガ(シロイルカ)の繁殖は6回中4回失敗しています。
2002年 ママが流産。
2004年 ママが出産するも、3歳11か月で死亡。
2007年 グレイが出産するも、生後25日で死亡。
2007年 タアニャが出産。子供のナナは現在13歳。
2010年 ホワイトが出産するも、生後46日で死亡。
2012年 グレイが出産。子供のミライは現在8歳。
後ほど説明しますが、水族館は繁殖失敗率が非常に高い施設です。
こちらは名古屋港水族館での映像。
ベルーガがトレーナーに、口からチューブを突っ込まれているのが確認できます。
野生のイルカは生きた魚から水分補給を行いますが
水族館のイルカ達は死んだ魚を食べさせられるため、脱水症状をおこします。
その為このようにしてチューブを差し込まれ水分補給を行います。
水分だけでは無く、栄養不足に陥るため、ビタミンや抗生物質なども投与されます。
どれだけ水族館が、動物達にとって不自然な施設かが理解できますね。
なぜか、トレーナーが突っ込む前にふざけた動作をします。
テンションが上がって楽しいのでしょうか。
自分達が動物達を苦しめているという感覚が全くないのでしょう。
後ほど詳しく説明しますが、トレーナーはイルカ好きでもなんでもない人たちです。
↓こちらは、イルカのストレス研究結果報告書です。
伊豆諸島御蔵島にて調査した「野生のイルカ」は、静止したり、餌を吐き戻す行動を全くしないのに対し、
京都水族館、須磨海浜水族園、かごしま水族館にて調査した「水族館のイルカ」は、ストレス行動が非常に多いことが分かりました。
そして、名古屋港水族館のシャチにも同じ分析結果が示唆されました。
イルカにしろシャチにしろ、水族館の生き物たちは常にストレスを抱えながら生きているのです。
水族館は、我々で言えば監獄のようなもの。
狭くて、自由のない場所に永遠に閉じ込めらるわけです。
こちらは、名古屋港水族館でのシャチのショーの様子。
シャチが、トレーナーに噛みつこうとしました。
アナウンスが、トレーナーに怒って噛みつこうとした、と認めています。
頻繁にこのような事があるのでしょう。
水族館は優しい性格の動物が連れてこられますが、それでもトレーナーが攻撃された例は世界でいくつか報告されています。
イルカがトレーナーを襲う | チロ・ツグミ・メリーと 動物問題
ストレスによる攻撃と考えられます。
名古屋港水族館では、死亡したシャチ「クー」の骨を見世物にしています。
クーは、「オルカ捕獲事件」で捕獲された、Taiji5と呼ばれるシャチの一人です。
オルカとはシャチのことです。
今や、イルカの追い込み猟で、世界的に悪名高い太地町。
1997年の際も、追い込み猟によって、10頭のシャチが捕らえられ、世界に悪名を轟かせました。
太地は、研究目的を建前として、10頭のシャチを畠尻湾に追い込み、
国内外の激しい抗議にもかかわらず、5頭のシャチを捕獲しました。
ぜひ、4:37頃の子供オルカの泣き声を聞いてみてください。
あえて泣き声と書きました。
まるで人間の子供のように、恐怖に怯え泣いている声です。
水族館に行くあなたは、このような恐怖を数多くの動物達に与えている事を自覚した方がいいでしょう。
この捕獲された5頭は、Taiji Five(タイジ・ファイブ)と世界で呼ばれていました。
結局、この5頭は水族館で全頭死亡。
しかも、学術成果は一切なし。
1頭は妊娠していたので、実質6頭のシャチをわざわざ野生から捕獲して何の意味もなく殺したことになります。
さらに、解放された5頭についても、群れをバラバラにされ、生き延びられたかどうかは不明。
↓こちらの記事によると、何者かに捕獲され、解体されて大阪で売られていた可能性もあるとのことです。
このときに、捕獲されたシャチの1頭がクーだったのです。
太地町立くじらの博物館に買い取られた後、名古屋港水族館に売り飛ばされたようですね。
名古屋港水族館にきて6年後に死亡したそうです。
そして、名古屋港水族館はクー死亡から2年後の2010年に、シャチの「ナミ」を5億円で購入しました。
そのわずか7か月後に、ナミは死亡しました。
解剖の結果、ナミは水族館の水槽の石を大量に誤飲していたことが発覚しています。
胃から石が491個、約80キロが見つかり、心臓にも大きな負担がかかっていたとみられるようです。
以上、名古屋港水族館に絞って取り上げました。
どこも同じではありますが、なかなかのお粗末水族館であることは認識できたはずです。
以下では、名古屋港水族館含め、全ての水族館が動物虐待・虐殺施設であることを説明していきましょう。
先ほどの、事故死したイルカのサラの話のときに、サラは太地で捕獲されたと書かれていました。
イルカは、太地町の追い込み猟によって捕らえられます。
バンガーと呼ばれる、この鉄の棒を
カンカンと叩いて、イルカの不快な音を海に大音量で流します。
イルカは聴覚がすぐれているため、この音から逃れようとします。
猟師たちはこの性質を利用し、どんどん入り江に追いやっていきます。
そして 入り江まで追い込まれ、捕まってしまうのです。
追い込まれたイルカは、水族館向きか、そうでないかが選別されます。
水族館に不向きのイルカ達はその場で殺されます。
殺すときは、イルカのせきずいを尖った棒で刺し、ねじり込みます。
そして、長きにわたって苦しんだ後、絶命します。
イルカがパニックで岩に激突した後や、殺された後の海は、血で真っ赤に染まります。
水族館に不向きのイルカはこうして殺され
水族館向きのイルカは、生体販売用として捕らえられます。
そして、まずは太地の生け簀で、餌でコントロールされながら、頭や体を踏まれたりしながら調教されます。
そして、水族館に売り飛ばされ、永遠にせまいプールに閉じ込められ、芸をさせられます。
2021年だけで、約500頭のイルカが追い込み猟によって殺されました。
種の保存と謳っているはずの水族館ですが、
イルカを大量虐殺する追い込み猟によって捕らえられたイルカを購入しているわけです。
つまり、種の保存が目的というのは嘘ということですね。
そして、この水族館向きか、そうでないかの選別作業を行うのは、イルカトレーナーです。
トレーナーたちは、若いメスのイルカを好みます。
その方が従順で調教しやすく、子供を繁殖させて、さらなる金儲けが期待できるからです。
トレーナーたちは、自分達に選ばれなかったイルカが殺されることは知っています。
これは、どこの水族館のイルカトレーナーも同じです。
しかし、彼らのほとんどは追い込み猟に反対していません。
トレーナーは実はイルカ好きではないのです。
以下は、2021年9月20日にトレーナーが選別作業をしている時の様子です。
殺されたイルカの血で染まった真っ赤な入り江の様子を、トレーナーは何もせず眺めていました。
— キリ (@Kiri36268982) November 13, 2021
以下は、昨年11月19日にトレーナーが、猟師と共にイルカを追い込んでいる様子です。
イルカ達がパニックを起こしたり、乱暴に運ばれるのを横目に、トレーナーたちは選別作業を行いました。
命を犠牲にすることに慣れきったトレーナーたちは、
選別作業の際も緊張感はなく、笑いながら和気あいあいと作業を行っています。
以下は、生体販売用のイルカを運ぶ際、
イルカの頭を、足で踏んづけるトレーナーです。
野生のイルカは死んだ魚を食べません。
なので、 トレーナーたちは、イルカに死んだ魚を食べさせることから調教します。
その際、無理やりタオルで口をこじ開けられることがあります。
日本の映像です。
イルカが嫌がって鳴いている様子が見てとれます。
シャチなどの大型になると、鉄の棒でこじ開けることもあるそうです。
死んだ魚は水分を含んでいないため、口にチューブをさしこみ、水分を与えます。
業界は補液などと呼んでいますが、こんな事をしなければならない時点で、
イルカたちにとって、水族館という環境がいかに不自然なのかが分かります。
水族館のイルカがトレーナーにジャンプをしてアピールをしたり、言うことをきいて芸をするのは、餌がもらえるからです。
トレーナーを好きだからではありませんし、信頼関係があるからでもありません。
こちらの動画は、太地くじらの博物館のイルカショーの様子です。
イルカショーの問題をイルカショーを見ながら解説 | Instagram
トレーナーの手に注目してみてください。
イルカが芸をする度に、魚を口に放り込んでいる様子が観察できます。
魚をあげないと芸をしなくなるからです。
また、水族館のイルカは薬漬です。
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日本のある水族館でイルカに使用している薬品等の種類は、61種類でした。
ビタミン剤 5種類
カルシウム剤 1種類
飼料(微量栄養素含有) 1種類
眼薬 1種類
胃腸 15種類
肝臓薬 1種類
尿 1種類
抗生剤(抗菌剤) 22種類
抗真菌薬(カビ) 1種類
抗炎症 解熱鎮痛剤 3種類
貧血 2種類
鎮痛剤 3種類
止血剤 4種類
不明 1種類
薬漬けです。
胃腸系の薬と、抗生剤が飛び抜けて多いことから、
イルカたちが胃腸の疾患と、細菌による感染症に苦しめられていることがわかります。
****************引用終***************
死んだ魚を与えられることにより、ビタミン不足になり、
1日65kmを泳ぐイルカは、水族館の狭いプールの不自然な環境や、やりたくもないショーの調教などによって、常にストレスを抱え
体調を崩しやすく、免疫が下がり、感染症にかかりやすくなります。
そのため、ビタミン剤や、胃腸薬や、抗生剤などのあらゆる薬が必要になります。
また、プールの水の中には感染対策のために塩素が大量に入れられています。
水族館での出産1年後の赤ちゃんイルカの生存率は20%。
すなわち、死亡率は80%。
いおワールドかごしま水族館のイルカの赤ちゃんの生存率は、なんと11%。
つまり、死亡率は89%です。
本当にイルカが好きな人たちは、このような矛盾に満ちた状況に耐えられず、トレーナーになるのを断念します。
↓こちらは、専門学校まで進んだにも関わらず、トレーナーが搾取であることに気づき、専門学校を辞めた女の子の話です。
イルカの調教師を諦めた女の子 | チロ・ツグミ・メリーと 動物問題
↓こちらは、新江ノ島水族館の元イルカトレーナーが、新江ノ島水族館前でスピーチをしたときの話。
新江ノ島水族館の元イルカトレーナー | チロ・ツグミ・メリーと 動物問題
↓こちらは、トレーナーの専門学校に通っている人に「やめた方がいい」と語る元イルカトレーナーの証言。
このように、本当のイルカ好きには続けられない仕事なのです。
トレーナーを続けている人は
イルカと触れ合う自分が好きなだけの人
イルカを利用してお金稼ぎをしたい人
罪悪感を感じつつも行動力がない人。
そういう人たちが割り切ったり、都合の悪い部分から目を反らしたり、言い訳したりして、続けていきます。
しかし、彼らを責めても特に意味はありません。
結局は、消費者が水族館に行き、イルカショーのチケットを買うから彼らが存在しているにすぎません。
彼らを責めて、誰かが辞めたとしても、儲かる以上は代わりの誰かがイルカトレーナーになります。
すなわち、根本的には、イルカの虐待、虐殺を支援しているのは、水族館に行き、イルカショーのチケットを買う人たちです。
水族館が儲からなくなれば、追い込み猟がなくなり、トレーナーもいなくなります。
逆に言えば、水族館がある限り、イルカ達の地獄は永遠に終わりません。
すべての動物問題は、消費をなくす以外に解決はありません。
イルカショーのチケットを買わないでください。
水族館に行かないでください。
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