親子の牛が共に過ごす奇跡 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

ハニーズサンクチュアリで、マミが出産したそうです。

 

以下は、出産シーン。

 

長時間、とても苦しそうにしながら、寝転んだり、立ったり、座ったりを繰り返し、時には鳴き声をあげて、子供を産んでいたマミ。

痛そうで、大変そうで、まさに出産は命懸けだと感じます。

 

一切の介助なしで、最後まで出産をやり遂げたマミ。

 

かなり疲れているはずですが、生まれた赤ちゃんのそばに行き、舐めてあげていました。

感動ですね。

 

 

酪農家たちは、これだけ苦労して産んだ子供を、母牛からすぐに取り上げてしまうのです。

そしてマミも、これまで毎年、産んだ赤ちゃんを奪われる経験をしてきました。

 

 

酪農家たちが母牛を妊娠させ出産させる目的は、牛乳を生産するためです。

人間と同じく、牛は出産しなければ乳が出ません。

 

乳牛のメスは、1歳~1歳半くらいになると、人工授精され初めて妊娠します。

 

そして、10か月の妊娠期間を経て、およそ2歳くらいで初めて出産します。

それからは毎年人工授精、妊娠、出産を繰り返します。

 

大体、3~4回出産させた頃に、母牛の母乳の生産性が下がってくるので、

酪農家たちは、母牛が5歳くらいになると、と殺場へ送り殺します。

牛の寿命は15~20年と言われていますが、寿命の半分も生きていないうちに、利益にならないから殺してしまうのです。

 

 

乳牛といえば、皆さんはホルスタインという種類に馴染みがあると思いますが、

 

ジャージーという種類の乳牛もいるのです。

ホルスタインの牛乳よりも、濃厚でコクがあると言われています。

 

 

マミは、ジャージー種の乳牛として利用されてきました。

マミは酪農場で9年間鎖に繋がれていたそうなので、9歳か10歳くらいだと思われます。

 

ギリギリまで搾り取るタイプの酪農場だったようで殺されはしませんでしたが、劣悪な環境下で過ごし、

映像のように苦労して産んだ赤ちゃんを、これまで7~8回ほど奪われるという経験をしてきたのでしょう。

 

 

そしてそのうちの1回が、ハニーズサンクチュアリで保護されたロージーです。

ロージー🐂はキレイにしてもらうのが大好き❤️

 

 

とある酪農場からレスキューされた、ロージー。

 

骨格奇形で産まれ、上腕が落ち、背骨が湾曲し、四肢に異常があり、上手く歩けませんでした。

 

しかし、ハニーズの代表、香織さんのリハビリのおかげで、歩けるようになり、走れるようになりました。

 

今では、このように全速力で走れるようです。

 

 

そして、香織さんは、とある日、ロージーの母親を見つけたのです。

 

それが冒頭の映像の、マミです。

 

マミは、この時点で7年半と書いていますが、

約9年もの間、繋がれっぱなしで生活していたことになります。

 

乳牛は放牧で飼育されているというイメージは嘘で、現実はほとんどの乳牛は、繋ぎ飼いをされています。

マミも例外ではなかったようです。

 

 

香織さんはマミをレスキューしようと農家に交渉。

交渉は難航したそうですが、あきらめずに何か月もかけて交渉した結果、とうとうマミをレスキューできることになったそうです。

 

しかし農家は、人工授精をせずに譲ると約束しながら、その約束を反故。

人工授精をしてしまい、マミは妊娠。

そして、譲らないと言ったそうです。

 

再度交渉の末、お腹の子と一緒に、マミを譲渡してくれることになりました。

 

 

そして、今年4月。

ついにマミは、ハニーズサンクチュアリにやってきたのです。

 

 

マミとロージー親子は3年ぶりに再会し、共に暮らすことができるようになりました。

 

 

 

そして、先日。

妊娠していたマミはついに出産することとなったのです。

 

赤ちゃんはノエルと名づけられました。

 

現時点で、ハニーズさんのストーリーには、ブルーのコートを着て、元気に歩くノエルの姿がアップされています。

 

これからはマミにとって初めての子育てとなりますね。

 

 

マミとノエルは、酪農の牛たちとは異なり、これから一生を共に過ごすことができます。

このような生涯を過ごせる牛は、日本にはまずいないでしょう。

奇跡としか言いようがありません。

 

親子が共に過ごす。

たったこれだけの事が、牛たちは出来ないのです。

人間のせいで。

 

何より、お腹を痛めて産んだ子供を、すぐに取り上げられてしまうのが酪農の世界。

 

女性の酪農家たちは、自分が出産の苦しみや子供を持つ喜びを経験してきたはずだろうに、

それが牛に対しては平気で子供を奪えてしまうわけですから、かなり牛を軽視し、共感性を失ってしまった人たちなのでしょう。

 

男の私でも、映像を通して見ただけで、とても母牛から赤ん坊を奪おうなどという気にはならないですね。

 

改めて、酪農は狂った産業だと認識できました。

牛乳を飲む人、乳製品を食べる人が、この狂った産業を支え、牛への虐待を支援しています。

 

 

 

酪農や畜産などの家畜と呼ばれる動物を保護し、人間に利用されることなく、穏やかに暮らすための安住の地を、サンクチュアリと言います。

 

日本で数少ないサンクチュアリの1つが、

岡山にある「HONEY'S FARM SANCTUARY(ハニーズ ファーム サンクチュアリ)」です。

 

 

今年で12歳になるこの豚さんの名前がハニーなので、ハニーズという名前がついていると思われます。

数年前から子宮系疾患があるハニーちゃん

 

ハニーズさんでは、牛、豚、鶏、馬、ヤギ、ウサギ、犬、猫などの動物が穏やかに暮らしています。

 

 

映像などで度々出てきた女性が、ハニーズ ファーム サンクチュアリを運営されている香織さんです。

16歳から畜産業に35年関わり、

畜産のハードな業務だけでなく、獣医学まで勉強され、精通しており、

さらに その類まれな能力を、自身の利益にすることは一切なく、自身は贅沢を一切せず、

畜産動物たちを救うためにフル活用し、人生を捧げるという、日本で唯一無二の方です。

 

 

ハニーズサンクチュアリは日頃からギリギリで運営。

旦那さんが稼いだお金は、すべてサンクチュアリの動物たちに使っているそうです。

 

ここ最近の物価高騰、飼料高騰により、畜産農家たちが赤字、廃業に追い込まれているようですが、

その影響を受けているのは、サンクチュアリも同じです。

 

ノエルが生まれて、めでたしめでたし、では終わりません。

大型動物は、毎月、莫大な費用がかかります。

畜産動物は、支援はなかなか集まりません。

 

毎月支援など、他の各種支援方法はこちらです。

 

この機会に、ぜひ畜産動物たちを助けてあげてください。

よろしくお願いします。

 

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