ついに、マミとローズが再会したそうです。
日本で数少ない、ファーム・アニマル・サンクチュアリの1つ。
岡山にある「HONEY'S FARM SANCTUARY(ハニーズ ファーム サンクチュアリ)」。
サンクチュアリとは、聖域や自然保護区などと訳されますが、
主に、畜産動物と呼ばれる動物達を保護し、人間に利用されることなく、穏やかに暮らすための安住の地、ということです。
今年で12歳になるこの豚さんの名前がハニーなので、ハニーズという名前がついていると思われます。
ハニーズさんでは、牛、豚、鶏、馬、ヤギ、ウサギ、犬、猫などの動物が穏やかに暮らしています。
左の女性が、ハニーズ ファーム サンクチュアリを運営されているのが香織さんです。
16歳から畜産業に35年関わり、
畜産のハードな業務だけでなく、獣医学まで勉強され、精通しており、
さらに その類まれな能力を、自身の利益にすることは一切なく、自身は贅沢を一切せず、
畜産動物たちを救うためにフル活用し、人生を捧げるという、日本で唯一無二の方です。
そして、右の牛はロージーちゃん。
ロージーは、乳牛として利用されるために産まされました。
乳牛といえば、皆さんはホルスタインという種類に馴染みがあると思いますが、
ジャージーという種類の乳牛もいるのです。
ホルスタインの牛乳よりも、濃厚でコクがあると言われています。
ロージーは、アイスクリーム屋の農場で産まされましたが、
骨に奇形があって使い物にならないため、ずっと1人で放置されていたそうです。
酪農家など 乳牛を利用する人たちは、「牛は家族」などと言いますが、それは全て建前です。
家族を放置するわけがありません。
牛を大切に育てるのは、利益が出る間だけです。
なので一般の方はひどい農場だと思うかもしれませんが、
利益が出ない牛を放置したり、と殺場に送るなどといったことは、どこでもあることです。
知識がある人たちからすれば、特に不思議はありません。
あなたが牛乳を飲み、ケーキ、パフェ、ピザなどの乳製品をむさぼり続ける限り、このような事は起こり続けます。
そして、その放置され続けたていたロージーを、香織さんが保護しました。
その時の詳しい話は、以前こちらにまとめました。
骨に奇形があるにも関わらず、香織さんの献身的なケアにより、ロージーは歩けるようになりました。
利益のない相手に愛情を注ぎ続ける。
これがまさに家族に対してしか行えないことです。
その後、香織さんはロージーのお母さんを発見します。
ロージーの母牛は、結局9年間もの間、繋がれっぱなしで生活していました。
乳牛は放牧で飼育されているというイメージは嘘で、現実はほとんどの乳牛は、繋ぎ飼いをされています。
ロージーの母牛も例外ではありませんでした。
ロージーの母牛は、香織さんによってマミと名づけられました。
母牛をレスキューしようと農家に交渉し、マミをレスキューできることになったそうです。
農家は、人工授精をせずに譲ると約束しながら、その約束を反故。
人工授精をしてしまい、マミは妊娠。
最終的に、お腹の子と一緒に、マミを譲渡という形になりました。
そして、ついに先日、マミがハニーズにやってきたと投稿がありました。
繋がれて、おそらくは一度も走った事のないマミの全力疾走。
そして、ついにロージーとマミ親子の再会。
感動しますね。
ハニーズサンクチュアリは日頃からギリギリで運営。
旦那さんが稼いだお金は、すべてサンクチュアリの動物たちに使っているそうです。
ここ最近の物価高騰、飼料高騰により、畜産農家たちが赤字、廃業に追い込まれているようですが、
その影響を受けているのは、サンクチュアリも同じです。
マミを保護して、めでたしめでたし、では終わりません。
大型動物は、毎月、莫大な費用がかかります。
畜産動物は、支援はなかなか集まりません。
毎月支援など、他の各種支援方法はこちらです。
この機会に、ぜひ畜産動物たちを助けてあげてください。
よろしくお願いします。
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