オリバーを忘れない | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

以下は、アニマルズアジアサポートグループジャパンの方のブログの記事です。

アニマルズアジアは、胆汁採取廃止に向けて活動をする海外の団体で、熊の保護なども行っております。

アニマルズアジアサポートグループジャパンは、名前の通りアニマルズアジアの活動を支援するグループです。

 

 

記事のタイトルは「オリバーを忘れない」。

オリバーという熊の生涯を端的に書かれています。


 

2010年4月10日、アニマルズアジアは、中国・山東省の熊の胆汁採取場へと向かいました。

 

 

 

 

 

そこで救出された1頭がオリバーでした。

 

ヒグマの寿命は約 30 年とされていますが、


Animals Asia

 

オリバーがこの農場で胆汁を採取されていた期間も30年だったのです。

Animals Asia

 

生涯のほとんどをこの狭い檻の中で、

the dodo

 

そして胆汁を抜かれるという激痛に耐え、過ごしてきたのです。

 

Animals Asia

 

 

サンクチュアリまでは、農場から1500マイル(約2400km)もありました。

さよならオリバー

Animals Asia

 

 

30年も檻の中にいたため、オリバーの体や脚は変形してしまっており、輸送に耐えられないのではないかと危惧されていました。

 

その予感は的中し、輸送中にオリバーの状態は悪化します。

ひどく喘ぎ、食べることを拒否。

 

 

アニマルズアジアは、道中でしたが緊急手術を行うことにしました。

地元警察が協力のおかげで、トラックは近くの州立病院に向かい、麻酔に必要な酸素のボトルを借りることができ、獣医たちが手術を行うことができました。

the dodo

 

手術ではオリバーの胆のうが摘出されました。

 

以下は、摘出された胆のうの実際の映像です。

 

4時間の手術の末、オリバーの胆嚢が摘出され、オリバーの命は救われました。

 

 

そして翌日、オリバーはサンクチュアリに到着。

オリバーは CBRC の囲いの中をさまよう

Animals Asia

 

その時から、彼はサンクチュアリで穏やかな日々を過ごすようになりました。

 

4年間サンクチュアリで平穏な日を過ごしましたが、

残念ながら、2014年11月12日に亡くなりました。

生前のオリバーの映像です。

 

 

アニマルズ・アジアのディレクターは以下のように述べているそうです。

 

オリバーの物語はとても力強く、中国での私たちの活動に対する支援の輪が広がる中心的な存在となりました。

多くの人にとって、オリバーは中国のクマ牧場で今もなお苦しんでいる何千頭ものクマの苦しみを象徴しています。

 

さらに重要なのは、彼が希望のシンボルであるということです。

サンクチュアリを訪れるすべての人、そして世界中のすべてのサポーターが、オリバーの物語を知っています。

私は、彼の遺産が生き続けることを確信しています。

 

オリバーが亡くなって、チーム全体がショックを受け、寂しい思いをすることになりました。

しかし、私たちはオリバーに4年以上の自由を与えることができたと思うと、安心できます。

 

彼が経験したすべてのこととは裏腹に、オリバーの寛容で元気な性格は、彼に会ったすべての人に感動を与えました。

 

 

 

 

熊の胆汁から作られたものが、日本でも数多く流通している、熊胆(ゆうたん)です。

熊の胆(くまのい)ともいいます。

 

ツキノワグマやヒグマなどの胆汁を乾燥したものです。

 

食欲不振、胃弱、食べ過ぎ、飲み過ぎ、胸やけ、もたれ、二日酔、整腸などに効くと言われ、漢方薬の原料として用いられています。

 

 

熊胆は主に、中国、ベトナムの熊農場で生産されています。

 

その方法は、非常に残忍であり

熊のお腹に穴を開け、胆のうに直接カテーテルを突き刺し、1日2回胆汁を採取します。

 

血が至るところに流れ、とてつもない痛みに耐えながら、熊は鳴き叫びます。

身動きもできない場所で、10年、20年と生かされるのです。

その痛さはどれほどのものなのか?

 

 

こちらの動画を見れば、理解できるでしょう。

 

 

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熊胆の生産に利用される熊は、あまりの激痛の日々に耐えかね、自殺をすることがあるのです。

 

鉄のコルセットが胴体につけられている理由は、それを防ぐためです。

コルセットで固定された熊は身動き一つできず、ただその苦痛に生涯耐え続けるしかないのです。

 

 

この動画の熊の親子の話は、2011年にあった実話をもとに描かれています。

 

母熊は、この苦痛を自分の子供に味わってほしくないと、自らの手で子供を殺したのです。

そして、自らの命も絶ち、死ぬという形で苦しみから解放されたのです。

 

 

その他、食べ物を拒否して自殺することもあるそうです。

死ぬ方が楽だと感じるほどの苦しみ。

 

熊胆の生産が、どれほどの拷問なのか想像に難くありません。

 

 

以下は、中国の熊農場から救出された熊の様子です。

 

 

どれだけ苦痛の日々を過ごしてきたのかが一目で分かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本と韓国は熊胆消費大国です。

 

すなわち、日本人は、この熊の虐待に加担している人間が大勢いるということです。

 

 

熊胆の主成分は、ウルソデオキシコール酸で、これは化学的に合成できる成分なのだそうです。

ウルソデオキシコール酸(UDCA)の歴史

 

すなわち 代替品があるにも関わらず、買う人がいるため、熊胆の生産が続いてしまっているのです。

 

 

高値で取引されているようで、すべての熊の取引はワシントン条約により規制されているにも関わらず、

現実的には、中国から密輸されていると考えられているようです。

 

 

さらに、日本国内では、狩猟で熊を駆除した際、その狩猟者が熊の胆のうを使ってもいいことになっており、それを目当てに殺しにいく狩猟者もいるようです。

 

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日本国内の熊胆の流通について


日本でもツキノワグマ約7000頭とヒグマ2000~3000頭が生息していますが、毎年全生息数の15%にあたる約1500頭が、スポーツハンティングや、人里に出てきたり、畑を荒らしたという理由で有害獣として駆除されています。

 

しかし、実際には被害もおきていないのに、山の中まで入り込み、冬眠から覚めたばかりのクマを胆のう目当てに撃つことまで有害獣駆除としてまかり通っているのです。

 

日本では、どの場合もクマの胆のうはクマを撃ち殺したハンターが使ってもいいことになっています。

 

日本のクマを保護するための規制は整っていないのです。

 

つまりハンターのこずかい稼ぎであったり、闇牧場での拷問胆汁採取は少なくとも1か所が確認されていると報告あがっています。

 

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狩猟をするような人間ですから、金になるならそれくらいのことはやるのでしょう。

 

 

ベトナムでは熊の胆汁農場が違法にも関わらず、闇で農場が経営されており、そのために野生の熊が密猟されています。

 

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ベトナムの熊の胆汁農場は、1992年に違法とされました。

しかし、法の抜け穴と需要のために続いています。

 

農場にいる熊は子熊のときに野生から密猟されます。

(母熊からは無理やり引き離されたり、母熊は殺されることが多い)

 

子熊は小さなケージに入れられ、想像を絶するような、残酷な痛みの伴う方法で胆汁採取されます。

中国とベトナムでは胆汁抽出の方法は違います。

ベトナムでは注射器による抽出です。

 

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密猟の際は、子熊が捕らえられ、母熊は最悪の場合、殺される。

 

また 中国と異なり、ベトナムでは注射器による抽出が行われているとのことです。

いずれにせよ、激痛には変わりないでしょう。

 

 

この地獄を終わらせるには、当然のことながら熊胆を買わないことです。

 

この現実を周りに知らせ、飼養している人がいれば代替品を勧めましょう。

 

 

 

アニマルズアジアでは、熊胆などによって利用された熊をレスキューする活動を行っています。

 

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アニマルズアジアは25年前、熊の胆汁農場廃絶のために、設立されました。

 

胆汁農場にいる子熊は、野生から捕らわれてきたか(このとき母熊は殺される)、農場で生まれます。

 

彼らは生涯を小さなケージで過ごし、定期的に胆汁を採取されます。

※現在のベトナムでは、胆汁採取のために熊を飼育することは違法です。

現在では、ハーブなどの代替薬があります。

 

アニマルズアジアは、地元の医師と協力し、代替薬の普及をしています。

 

アニマルズアジアは、これまでに違法な胆汁農場や密猟者から、670頭以上の熊を保護してきました。

(中国・ベトナム合わせて)

 

熊たちは広大なベアーレスキューセンターで、安全に、穏やかに、その余生を過ごしています。

 

ベトナムでは、全ての違法な胆汁農場閉鎖に向けて、政府と協力体制にあります。

 

そのため、ベトナム全土において、農場残されている、およそ300頭の熊をベアーレスキューセンターへ移送する必要があります。

よってアニマルズアジアでは、2つ目のベアーレスキューセンターを、現在建設中です。

 

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アニマルズアジアに寄付を希望される方は、以下のページに振込先が記載されています。

 

アニマルズアジア サポートグループジャパンの代表ベッキーさんという方が、責任をもって本部に寄付してくださるそうです。

 

ベッキーさんがアニマルズアジアをサポートしようと思った理由はこちらに記載されています。

 

 

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