以下の動画をご覧ください。
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アニマルズアジアは先日、ベトナムのナムディン省の森林保護局から連絡を受け、胆汁農場にいた熊の保護に向かいました。
現在のベトナムでは、胆汁採取のために熊を飼育することは違法です。
この農場の農夫は、2005年に野生動物密売人から、この熊を購入したと述べています。
17年間も閉じ込められていた熊は、パディントンと名付けられました。
農場の農夫は、パディントンを手放すことを快く同意しました。
彼はアニマルズアジアに『熊が残りの日々を穏やかに生きることを望む』と言いました。
※私は過去とは別に、今の彼の気持ちに感謝し、今回の行動をリスペクトします。
パディントンはベアーレスキューセンターに到着後、バナナの葉っぱ・ニンジン・トマト・リンゴ・カボチャなど、元気よく食べました!
🍌🥕🍅🍎🎃
彼女は今、30日間の検疫に入っています。
検疫が終われば、ベアーレスキューセンターの草の上で仲間たちと過ごす、穏やかな日々が待っています🍀
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昨年の9月22日。
ベトナムの胆汁農場によって、17年もの間、小さなケージに閉じ込められ、胆汁を採取され続けた熊、パディントン。
ベトナムでは、胆汁採取のための熊の飼育は違法です。
パディントンは、アニマルズアジアによって保護され、17年の苦しみだけの日々を終わりにし、これから仲間たちと穏やかに過ごすことができるはずでした。
ところが。
Farewell Dear Paddington(さらば親愛なるパディントン)
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悲しいご報告があります。
ベトナムのナムディン省の、森林保護局から連絡を受け、違法な胆汁農場から保護された熊、パディントン。
彼女は17年間、小さなケージで胆汁を抽出される屈辱・痛み・トラウマと闘ってきました。
1ヶ月前、アニマルズアジアによってベアーレスキューセンターに保護、センター内の検疫エリアに入りました。
検疫の期間は、30日間の予定でした。
2週間後、ケアスタッフはパディントンは起き上がろうとして、それができない、そして周りが見えていないことに気が付きました。
緊急でセンター内の病院に運ばれましたが、獣医の診断の結果、
脳に問題があり、獣医たちは症状を緩和し、監視することにしました。
そのわずか2時間後、パディントンの呼吸が止まりました。
獣医チームたちはパディントンに懸命に心臓マッサージを行いましたが、彼女が息を吹き返すことはありませんでした。
パディントンは、保護されるまで名前のない熊でした。
けれども最期の3週間は、名前を持ち、食べたいおやつをたくさん食べ、スタッフの愛情に囲まれて過ごすことができました。
今、スタッフたちは悲しみの中にいますが、世界中皆様の応援により、彼女に愛に満ちた日々を贈ることができました。
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残念ながら保護されて3週間後、パディントンは亡くなりました。
脳に問題があり、出来る事はなかったようです。
パディントンは人間のために、17年間、ただ孤独と苦しみに耐える一生でした。
熊の胆汁から作られたものが、日本でも数多く流通している、熊胆(ゆうたん)です。
熊の胆(くまのい)ともいいます。
ツキノワグマやヒグマなどの胆汁を乾燥したものです。
食欲不振、胃弱、食べ過ぎ、飲み過ぎ、胸やけ、もたれ、二日酔、整腸などに効くと言われ、漢方薬の原料として用いられています。
熊胆は主に、中国、ベトナムの熊農場で生産されています。
その方法は、非常に残忍であり
熊のお腹に穴を開け、胆のうに直接カテーテルを突き刺し、1日2回胆汁を採取します。
血が至るところに流れ、とてつもない痛みに耐えながら、熊は鳴き叫びます。
身動きもできない場所で、10年、20年と生かされるのです。
その痛さはどれほどのものなのか?
こちらの動画を見れば、理解できるでしょう。
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熊胆の生産に利用される熊は、あまりの激痛の日々に耐えかね、自殺をすることがあるのです。
鉄のコルセットが胴体につけられている理由は、それを防ぐためです。
コルセットで固定された熊は身動き一つできず、ただその苦痛に生涯耐え続けるしかないのです。
この動画の熊の親子の話は、2011年にあった実話をもとに描かれています。
母熊は、この苦痛を自分の子供に味わってほしくないと、自らの手で子供を殺したのです。
そして、自らの命も絶ち、死ぬという形で苦しみから解放されたのです。
その他、食べ物を拒否して自殺することもあるそうです。
死ぬ方が楽だと感じるほどの苦しみ。
熊胆の生産が、どれほどの拷問なのか想像に難くありません。
以下は、中国の熊農場から救出された熊の様子です。
どれだけ苦痛の日々を過ごしてきたのかが一目で分かります。
日本と韓国は熊胆消費大国です。
すなわち、日本人は、この熊の虐待に加担している人間が大勢いるということです。
熊胆の主成分は、ウルソデオキシコール酸で、これは化学的に合成できる成分なのだそうです。
すなわち 代替品があるにも関わらず、買う人がいるため、熊胆の生産が続いてしまっているのです。
高値で取引されているようで、すべての熊の取引はワシントン条約により規制されているにも関わらず、
現実的には、中国から密輸されていると考えられているようです。
さらに、日本国内では、狩猟で熊を駆除した際、その狩猟者が熊の胆のうを使ってもいいことになっており、それを目当てに殺しにいく狩猟者もいるようです。
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日本国内の熊胆の流通について
日本でもツキノワグマ約7000頭とヒグマ2000~3000頭が生息していますが、毎年全生息数の15%にあたる約1500頭が、スポーツハンティングや、人里に出てきたり、畑を荒らしたという理由で有害獣として駆除されています。
しかし、実際には被害もおきていないのに、山の中まで入り込み、冬眠から覚めたばかりのクマを胆のう目当てに撃つことまで有害獣駆除としてまかり通っているのです。
日本では、どの場合もクマの胆のうはクマを撃ち殺したハンターが使ってもいいことになっています。
日本のクマを保護するための規制は整っていないのです。
つまりハンターのこずかい稼ぎであったり、闇牧場での拷問胆汁採取は少なくとも1か所が確認されていると報告あがっています。
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狩猟をするような人間ですから、金になるならそれくらいのことはやるのでしょうね。
ベトナムでは熊の胆汁農場が違法にも関わらず、闇で農場が経営されており、そのために野生の熊が密猟されています。
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ベトナムの熊の胆汁農場は、1992年に違法とされました。
しかし、法の抜け穴と需要のために続いています。
農場にいる熊は子熊のときに野生から密猟されます。
(母熊からは無理やり引き離されたり、母熊は殺されることが多い)
子熊は小さなケージに入れられ、想像を絶するような、残酷な痛みの伴う方法で胆汁採取されます。
中国とベトナムでは胆汁抽出の方法は違います。
ベトナムでは注射器による抽出です。
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密猟の際は、子熊が捕らえられ、母熊は最悪の場合、殺される。
また 中国と異なり、ベトナムでは注射器による抽出が行われているとのことです。
いずれにせよ、激痛には変わりないでしょう。
この地獄を終わらせるには、当然のことながら熊胆を買わないことです。
この現実を周りに知らせ、飼養している人がいれば代替品を勧めましょう。
アニマルズアジアでは、熊胆などによって利用された熊をレスキューする活動を行っています。
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アニマルズアジアは25年前、熊の胆汁農場廃絶のために、設立されました。
胆汁農場にいる子熊は、野生から捕らわれてきたか(このとき母熊は殺される)、農場で生まれます。
彼らは生涯を小さなケージで過ごし、定期的に胆汁を採取されます。
※現在のベトナムでは、胆汁採取のために熊を飼育することは違法です。
現在では、ハーブなどの代替薬があります。
アニマルズアジアは、地元の医師と協力し、代替薬の普及をしています。
アニマルズアジアは、これまでに違法な胆汁農場や密猟者から、670頭以上の熊を保護してきました。
(中国・ベトナム合わせて)
熊たちは広大なベアーレスキューセンターで、安全に、穏やかに、その余生を過ごしています。
ベトナムでは、全ての違法な胆汁農場閉鎖に向けて、政府と協力体制にあります。
そのため、ベトナム全土において、農場残されている、およそ300頭の熊をベアーレスキューセンターへ移送する必要があります。
よってアニマルズアジアでは、2つ目のベアーレスキューセンターを、現在建設中です。
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アニマルズアジアに寄付を希望される方は、以下のページに振込先が記載されています。
アニマルズアジア サポートグループジャパンの代表ベッキーさんという方が、責任をもって本部に寄付してくださるそうです。
ベッキーさんがアニマルズアジアをサポートしようと思った理由はこちらに記載されています。
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