彼は死にたくない | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

牛肉を食べる方は、以下の動画をご覧ください。

 

****************引用****************

 

彼は死にたくない。



死にたくないと恐怖でもがく動物に…



同じく死にたくない人間は…
強制的に死を突きつけ 最も残忍な方法で彼を殺す。



立場が逆転しても 仕方ないと死を受け入れられるのだろうか?



これが私達、人間が動物達に日々している事です。



この野蛮な行為を…人間として何一つ正当化などできない。

 

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と殺場に到着した牛が、中に誘導される時に暴れています。

おそらくは自分が殺されると悟ったのでしょう。

 

牛にも、人間や犬猫と同じ、感情や個性があります。

死にたくないのは、牛も同じです。

 

しかし人間は、自分の食欲のためだけに毎日のように、死にたくない牛を殺し続けています。

 

 

先ほどの動画は海外のものですが、もちろんこのような事は日本でもあります。

3:50頃から。

 

と殺場に到着した牛。

 

牛は、ストレスと恐怖で、口から泡を吹いています。

 

牛は、職員に引っ張られても、その場から動くことを拒否しました。

 

ある日突然、牛舎から追い出され、長時間かけて着いたのが、血の臭いがただようと殺場。

何をされるか分からず、繊細な牛にとっては恐怖でしかないのでしょう。

 

仕事が進まない職員は、この牛を何度も蹴り

 

尻尾を折り曲げるなどして、強制的に移動させました。

 

日本では死の瞬間まで大切に扱われているとでも思っていましたか?

 

人間の欲のために、罪のない牛たちは、恐怖の中、誰に助けられることもなく、死んでいくのです。

 

 

霜降り肉がもてはやされる日本では、肉牛の多くは牛舎内で一生のほとんどの時間を過ごします。

88%の農家は、生後1年以上の肥育牛を放牧場や運動場に放すことがなく、

牛は出荷されるまでの期間を牛舎内で閉じ込められっぱなしで過ごします。

 

その運動不足の状態で、太るよう濃厚飼料が多給されていくのです。

 

 

牛の糞が土にかえり草が生え、その草を牛が食べるという自然で持続可能なスタイルの場合は、

牛1頭につき1ヘクタール(100m×100m)の面積が必要だと言われています。

 

日本人は1日あたり約200gの糞をしますが、肉牛は1日あたり約17.8kgもの糞をします。

つまり、その量は89倍にものぼります。

 

牛舎のような狭い空間に、多量の糞をする牛が複数いるわけですから、

掃除をしても追い付かず、床が糞尿にまみれる農場が出てきます。

2019日本 糞だらけの畜舎で肉用に飼育される牛
 

 

糞尿にまみれた牛舎では、牛は糞尿の上での生活を余儀なくされ、

2016年日本 糞尿だらけの牛舎で飼育される子牛


寝床も糞尿の上になります。

糞尿の中で生活する牛たち

 

糞尿の上で生活する牛たちは、糞が体にこびりつき、

2017日本の牛舎 糞尿まみれでハエにたかられる肉牛

 


その糞尿にハエが群がります。

 


 

肉牛農場では、牛舎飼育が主流ですが、中にはつなぎ飼いを行うひどい農家もいます。

2019日本の牛舎 繋がれた牛たち

 

主流である牛舎飼いを行わず、効率のために牛を繋ぐような農家が、

掃除を適切に行うはずもなく、床はやはり糞尿にまみれています。

 

 


 

肉牛のオスは、性質をおとなしくさせ牛同士の闘争を防ぐため、やわらかい肉質にさせるためなどの理由で、去勢されます。

 

生後2か月ほどで腹腔から睾丸が降りてくるため、去勢はそれ以降に行われます。

 

 

皮膚を切開して、精索と血管を何度か捻りながら、引いてちぎるという去勢が多くの場合麻酔なしで、獣医師ではなく肉牛農家自身の手で行われています。

※上記3つの動画は、2022/8/3時点で収益化されていません。

 

言うまでもなく激痛でしょう。

生後3か月より前に行えば痛みを最小限にできると言われていますが、
日本の肉牛の90%以上が、生後3か月以上で去勢を行っています。

 

 

牛にとって鼻は敏感に痛みを感じるため、牛を扱いやすくするために、農家は鼻輪をつけます。

 

生後3ヶ月くらいに、専用の道具を用いて麻酔なしでつけられます。

 

当然のことながら、牛は痛がります。

以下の動画では鼻輪をつけられた際、痛みで牛が鳴き叫んでいます。

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動画が表示されない場合は、こちら

 

 

日本の農家の76,1%が鼻輪の装着を行っています。

 

 

牛の耳には必ず耳標がとりつけられています。

 

耳標には個体識別番号というものが書かれています。

https://www.id.nlbc.go.jp/data/zihyou.html

 

個体識別番号ごとに、牛の性別や、種別、生まれた年、生まれた場所、飼養された場所、と殺された場所、と殺された日などがデータベースに記録されます。

人間でいうマイナンバーのようなもので、

追跡調査ができるようにするため、牛のトレサビリティ法により、必ず両耳につけることが法律で義務付けられています。

 

早ければ7日以内、遅ければ3か月以上で、専用の器具を用いて、麻酔なしで取り付けられます。

明らかに痛がっているのが分かります。

 

 

牛は、本来、角があります。

 

しかし、畜産の牛たちを見ると、角がない牛が非常に多いです。

 

農家によって角を切り取られてしまっているからです。

牛の性質をおとなしくさせる、飼育者が怪我をするのを防ぐといった目的で行われます。

 

日本では

肉牛農場では約60%、乳牛農場では約85%が除角・断角を行っており、

そのうち、肉牛農場では約83%、乳牛農場は約86%が、麻酔なしで行っています。

 

概算で、肉牛農場は約50%、乳牛農場は約73%が、麻酔なしで除角を行っているのです。

 

生後3ヶ月以内の牛の場合は、角芽を焼くために、熱された焼きゴテで、皮膚をやけどさせられます。

 

 

 

角が育ってしまった牛の場合は、ワイヤーのこぎりで、神経を含めて角を切ってから、焼きごてを押し当てられます。

 

 

この説明を聞いただけで、ほとんどの人が、激痛を伴うことは容易に理解できるでしょう。

除角の時の牛の痛みは相当なもので、失神してしまうこともあります。

 

首を固定した状態で大きな恐怖と苦痛を与えることで、頚椎脱臼・骨折などでショック死させてしまうこともあります。

 

痛かろうと痛くなかろうと、体の一部を切りとること自体が異常なわけですが

牛たちは、人間の欲のために、激痛を与えられながら、角を切られるわけです。

 

少なくとも麻酔を使えば、痛みを軽減できるにも関わらず、

大半の農家は、怠慢なのか、経費削減なのか、麻酔を使用していません。

 

それでいて、牛たちは家族、などと言ってるわけですね。

 

もし、家族である親や兄弟や子供の、何の異常もない体の一部を、麻酔なしで切りとって傷口を焼いたことがある、という方がいらっしゃったら、ぜひお知らせください。

 

いかに農家たちが、建前を言っているのかが分かるでしょう。

 

 

肉牛は、乳牛から産まれたオスや、乳牛と和牛を掛け合わせた交雑牛(F1)が肉牛として飼育されます。

 

母牛は好みのオスの牛と交尾させてもらって妊娠するわけではありません。

人工授精 つまり 人間の手によって、妊娠させられるのです。

 

その方法は、非常におぞましく、

人間が、牛の肛門から腕を突っ込んで糞を掻き出し、腸の中から膣を掴んで、器具を用いて精子を注入します。

 

人工授精は、別名レイプ繫殖と呼ばれています。

 

当然、牛は嫌がります。

これを業界の人間は喜んでいるといったり、受け入れているなどと言って、嘘をついています。

 

オス牛も強制的に精子を採取されます。

 

擬牝台(牛の皮で作った乗駕用の台)や人工膣などを用いて精子を採取します。

老齢や肢蹄故障で採精できないという時は電気ショックが用いられることさえあります。

 

擬牝台にうまく乗らないという場合は生きた牛が乗駕用に連れてこられ

雌牛だけでなく、おとなしい雄牛、去勢雄牛が使われることもあります。

 

肉牛の子供は、自然哺乳で育ち、離乳すると母牛から引き離されるのが一般的です。

 

近年は 超早期母子分離法といって、

生後3日~5日で引き離し、人工哺育によって子牛を育成する方法が推進されています。

 

http://okayama.lin.gr.jp/tosyo/jirei2001/P30-32.pdf

 

下痢の減少による治療費の削減、糞尿処理が楽になるなどといった理由です。

 

 

日本では、引き離された子牛のうち、11.9%はつなぎ飼い、20.4%が1頭での単飼が行われています。

 

つなぎ飼いが最もひどい飼育になりますが、

単飼も、狭い空間で、他のの仲間とじゃれ合ったり親和関係を結ぶことができず、

 

子牛の本能を満たせない、人間都合の不適切な飼育方法です。


 

本能を満たせず、ストレスを抱えた牛は、舌遊びという異常行動を行うことがあります。

異常行動-牛の舌遊び 2019年日本 皮膚真菌症

 

舌遊び行動とは、

舌を口の外に長く出したり、舌先を左右に動かしたり、舌先を丸めたりする動作を持続的に行う行動のことを言います。

異常行動-牛の舌遊び 2017年日本

 

人工哺乳、粗飼料の不足、つなぎ飼い、単飼などの行動規制が原因で、引き起こされます。

異常行動-牛の舌遊び 2019年日本

 

母牛の乳を十分に吸わせてもらえなかった、一頭で飼育されている、繋がれたままでどこにも行けない、いつも同じ場所で好奇心を満たすものが何もない、採餌のための探索行動ができないといった不満や苦悩を、舌遊び行動でまぎらわしているのです。

異常行動-牛の舌遊び 2016年日本

 

 

また、脂肪が筋肉の間に細かく網の目のように入った「霜降り肉」をつくるために、

牛たちは、脂肪細胞の増殖を抑える働きのある、ビタミンAが少ない餌を与えられます。

 

このビタミンA欠乏が慢性的に続くと、

光の情報を視神経に伝えるロドプシンという物質が機能しなくなり、

重度になると、瞳孔が開いていき、失明に至ってしまうことがあります。

 

以下は、2011年6月11日 信濃毎日新聞の記事。

****************引用****************

その牛は、額の先で手を振っても反応がなかった。
黒目は焦点が定まっていない。

ほかの牛と体をぶつけることも多い。


「盲目の牛です」。

ステーキなどの高級食材になる和牛を飼う県中部の50 代の男性農家が打ち明けた。


「おいしい肉にしようとすれば、こうした牛が出てしまう」と男性。

飼育中の約130 頭のうち、1 頭が完全に目が見えず、10 頭弱は視力低下が進んでいる。

こうした牛も人体への影響はまったくないとされ、普通に出荷される。


盲目になるのは、肉に「サシ」と呼ばれる白い脂肪分を入れようとして、牛の栄養が偏ってしまうことが原因だ。
和牛の価格は、サシの入り具合で決まる。

多くの農家の目標は、高値で取引される細かなサシが入った「霜降り」の牛を育てることだ。

 

そのため、農家は生後約1年半から数カ月間、ビタミンを多く含む牧草などの餌を抑え、穀物が中心の飼料で太らせる。

これがサシを入れるために欠かせない技術とされる。

 

霜降り」という日本の食文化を支える生産者の知恵だ。
しかし、ビタミンは、視力維持に必要な成分。

欠乏がひどくなると盲目になりやすい。

 

足の関節が腫れて歩行に障害が出る場合もある。

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失明しなくとも体に必要な栄養素の欠乏は、牛の苦痛を増加させます。

ビタミン制御した飼料給与が原因で、浮腫(むくみ)等の症状を示した牛の割合が37.7%という調査もあります。

 

「最上級」の霜降り肉でなくてよいならば、ある程度は脂肪交雑しているにもかかわらず、

食肉格付けの高い「最上級の霜降り」を求めて、牛を病気に追いやるような栄養制限が一般的に行われています。

 

 

牛の寿命は20年ほどと言われていますが、

肉牛は2年から2年半ほどで出荷、と殺されます。

 

出荷時期がきた牛や、用済みとなった牛たちは、と殺場までトラックで運ばれます。

 

北海道から東京までの長距離だろうと、夏場のうだる暑さ、冬場の凍える寒さであろうと、体調不良や病気や骨折で立てなかろうと、

ぎゅうぎゅう詰めにしたり、紐で結んだりして、荷台に乗せられ、

どれだけ辛かろうと、動物達の都合で休憩することもなく、人間のペースで長距離を移動させられます。

起立不能でも弱っていても、屠殺場へ運ぶ 輸送の問題

 

 

と殺場に着いた頃にはぐったりしていることもあれば、死んでいることもあります。

 

ぐったりして動けない牛や、死んだ牛は、このようにして、片足を吊り上げられ運ばれます。

 

 

 

 

また、屠殺が行われる翌朝まで、夜間、放置されることもあります。

 

 

長距離を運ばれ、クタクタにも関わらず、短い紐でつながれ、横たわることができません。

 

 

1月の寒い時期であろうと、このまま翌朝まで放っておかれます。

水も飲ませてもらえないことが多々あります。

 

 

ドロドロで不衛生な場所に、24時間つながれることもあります。

 

 

ストレスで泡をふいています。

どれほど辛いのか。

 

 

この牛は、ガチガチに固定されていて、顔を動かすことすらできません。

 

 

どうせ殺すわけですから、牛たちには何の配慮もありません。

 

 

このような苦しみを経て、最後は、眉間に屠畜銃を打たれ、片足を釣り上げて逆さ吊りにされ、喉を切り裂かれ、出血多量で死亡します。

この動画では、と畜銃で気絶させることに失敗し、激痛を与えられた牛が頭をかばい続けます。

 

仕事が滞り、職員は牛をナイフで体をつついたり、尻尾を折ったりして、頭を出すよう促します。

抵抗もむなしく、最後は首を切られ、殺されます。

 

この罪のない、死にたくない牛に恐怖を与え、痛み、苦しみを与え、無残に殺したのは、肉を食べるあなた方です。

 

 

日本人はすぐに、感謝すればいいとか、いただきますに意味があると言いますが、

このような一生を過ごしても、感謝されたら許しますという変わった方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせください。

 

感謝や、いただきますなんて、無駄に大食いしているような人間でも言っているような、

何の意味も価値も中身もない、誰でも言える言葉です。

 

 

人間は肉を食べなくても生きていけます。

 

・ 菜食の始め方

 

・ タンパク質は組み合わせが鍵

 

・ 人間の体と食べ物 

 

いつまで美味しいという欲だけのために、牛を虐待し続けますか?

 

 

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