鶏肉という暴力 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

アニマルライツセンターが保護した、ブロイラー(鶏肉にされる鶏)の大ちゃん。

生き残れますように、、大ちゃん。安らかに、、福ちゃん。

 

 

残念ながら、2022年5月14日夜、大ちゃんが亡くなったそうです。

38:29頃から。

 

 

大ちゃんと一緒に保護された福ちゃんとの映像。

 

 

 

 

福ちゃんはわずか3週間で死亡しました。

 

ブロイラーは、人間都合で短期間で太るように品種改良されています。

 

その影響で、生まれつき異常を持った子達が多くいます。

 

仮にと殺されなくても長くは生きられない体にされているのです。

 

骨格異常により、立てなくなってしまった鶏。

 

 

 

短期間で太るブロイラーたちは、生後40日ほどで過密状態に。

 

 

立てなくなってしまった鶏。

 

首がねじれている鶏。

 

足が曲がった鶏。

 

呼吸器に障害がある鶏。

 

糞尿だらけでドロドロの地面。

 

排泄腔が体外に出て戻らなくなった鶏。

 

これがブロイラーという品種の運命です。

 

福ちゃんが死んだ後、今回のゲストの氏家さんの家へ引き取られた大ちゃん。

 

先住の保護鶏、歩ちゃんと過ごすことになります。

 

歩ちゃんは採卵鶏。比較すると、大きさが全然違うのが分かります。

 

日が経つごとに、大ちゃんは歩くことが不自由になっていったそうです。

 

体は太るようにされていますが、羽の大きさは他の鶏と変わらないため、羽が非常に小さく見えます。

 

鶏の寿命は10歳程度ですが、

大ちゃんは2020年に保護されたようですので、わずか1歳数か月~2歳で死亡したことになります。

 

養鶏場を出てからは平穏に過ごしていたにも関わらずです。

人間都合の品種改良の影響によって、長く生きられなくなった鶏がブロイラーです。

 

 

 

ここから、鶏肉の話に入っていきます。

 

1年前にはかった大ちゃんの体重は7kg。

もっと食べさせていたら、もっと太る。

採卵鶏だと2~3kg。

大きめの軍鶏でも4kgなので、異常な大きさ。

 

 

ブロイラーは、世界で660億羽が飼育されている。

日本でも世界でも、鶏肉を食べる数はずっと増え続けている。

 

 

糞尿だらけのドロドロの地面で過ごしていると、足の裏や、腕、膝、肘などの部分が焼けただれていく。

わずか30日~40日の赤ちゃんの足の裏が焼けただれている。

それだけアンモニアが強く、床が劣悪だということ。

 

 

左はブロイラーの福ちゃん、右は採卵鶏の小春ちゃん。

 

福ちゃんは、まっすぐになっていなければならない足が外に開いてしまってガニ股になっている。

こうなると下にへたってしまいやすくなる。

 

 

ブロイラーの成長率は、1957年から2005年の間に、400%以上増加。

 

 

疾患として多いのが、突然死症候群。

約1%の鶏が心疾患で死んでいる。

 

日本で使われているような成長の早いブロイラーでは27%が心不整脈。

ベターチキンと呼ばれる、成長の遅いブロイラーですら1%が心不整脈。

 

腹水症によって、お腹に水がたまると肺などの色々な臓器が圧迫され、

溜まっていくにつれて呼吸困難を引き起こしたり、苦痛を与えたりする。

最大で12.4%の死亡率が報告されるケースもある。

 

 

完全に歩行困難になる鶏は、3%程度。

 

中程度から重度の歩行障害がある鶏は、5.5~48.8%。

非常に高い割合で歩きづらくなる。

痛いから歩けなくなる。

 

 

孵化に失敗した、つまり卵の中で死んでしまった鶏を分析すると、30%~50%に先天性疾患があったことが分かっている。

 

これは1930年代から1950年代に行われていた研究と比較すると、5~10倍に増加している。

30%~50%に先天性疾患があったという研究も10年前くらいに発表されたものなので、今はさらに進んでいると考えられる。

 

脳みそに異常があったり、足が多かったり、クチバシが多かったり、顔がおかしくなったり、色々な異常がみられる。

品種改良のやりすぎで生命倫理などすっかり超えたところにあるのがブロイラーという品種。

 

 

鶏の病変ホワイトストライプ(脂肪の増加と繊維症を伴う筋肉の変性)は、

スーパーで売られる鶏肉の50%から検出される。

そういった鶏肉は、脂質の割合が通常の2倍以上ある。

 

 

日本はとにかく過密に飼育される。

 

ただでさえ、呼吸困難、痛みがあり、歩きにくい動物にされているにも関わらず、ぎゅうぎゅう詰めで飼育する。

そうすると、さらに運動ができなくなるし、足元が汚くなり、感染症にもなりやくなるので、より一層、体の状態は悪くなる。

 

日本では大手の養鶏場の飼育密度は、1㎡あたり50~56kg。

冬場であれば60kg。

 

この数字は、ブラジルやタイの1.7~1.8倍。

それだけ日本の鶏たちは、乱雑に物のように扱われている。

 

 

日本は飼育密度を半分にしなければならない。

今では生産性を考えても、飼育密度を下げた方がいいと言われている。

 

鶏は1㎡あたり5.8羽の密度になると、鶏たちは嫌悪感を感じる。

日本は飼育密度が高すぎて、同じ飼育密度の研究結果が見つけられない。

ありえない数字で、日本は飼育し続けている。

 

 

日本の鶏肉の薬剤耐性菌保有率は、海外の鶏肉に比べて有意に高い。

サルモネラ菌保有率も、海外の鶏肉に比べて有意に高い。

 

 

日本の肉用鶏場の50~60%くらいが、夜に電気を消してもらえない。

EUは6時間以上の暗期(暗い時間)が必要とされている。

 

自然光は鶏たちの健康を考えると当然あった方がいいが、

農林水産省は根拠なく、ウィンドレス鶏舎(窓のない鶏舎)が良いと言っている。

自然光がない方が健康でいられるというのであれば、自分達がそういうところで生活すべき。

 

 

止まり木をつけたり、つつく素材をつけるといった、エンリッチメントが健康面で必要。

 

エンリッチメントを行う方が、足の問題の発生が減少する。

成長能力やストレスにも良いと言われている。

 

 

日本ではと畜の際に、スタニング(気絶処理)をしない。

 

懸鳥(逆さ吊り)にして、直接頸動脈を切る。

その後、血を早く流すために、電気ショックを与える。

電気ショックで意識を失うわけではなく、動けなくなる。

 

その後、62度の熱湯につける。

死にきれなかった鶏は、生きたまま茹でられ、

放血不良で皮膚が真っ赤になり、全て廃棄される。

 

日本はと畜の際、鶏に3~4回苦痛を与えることになる残酷なシステム。

 

 

以上がアニマルライツチャンネルの内容です。

 

 

 

以下は、序盤に鶏のと畜映像があります。

鶏肉を食べる人はしっかり目を反らさずご覧ください。

現実には目を向けず、感謝、いただきますと言って謙虚な気分を味わうなどといった卑怯なことはせず、しっかり現実を直視してください。

 

 

これらの苦しみを経て、売られているのが鶏肉というものです。

元々安いですが、売れなければさらに安売りされ、それでも売れなければ廃棄されます。

上の鶏肉は、間接部分が赤くなっており、生前炎症を起こして苦しんでいたことが分かります。

 

 

そしてこちらの動画では、日本の食肉処理場で、生きたまま熱湯に茹でられる鶏の姿が映っています。

 

生きたまま茹でられた鶏は、生体反応で体が真っ赤になります。

こうなると売り物にならないので、廃棄されます。

 

産まされ、生きている間も痛く、苦しく、楽しくない時間を過ごし、

最後の最後は、最大の苦しみを味わい、殺され、捨てられるのです。

この子達の一生はなんだったのか。

 

日本では年間50万羽以上が、生きたまま熱湯で茹でられ廃棄されています。

 

 


そして、苦しみを味わっているのは、実は鶏肉として殺される鶏だけではありません。

 

ヒヨコが孵化する卵を、種卵と言います。

 

ブロイラーを産みだす鶏、つまりブロイラーの種卵を産む親の鶏のことを、種鶏と言います。

 

ブロイラーだけが集まった養鶏場とは別に、この種鶏だけを集めた、種鶏場というものがあります。

 

 

この種鶏たちの一生も、死と隣合わせで交尾だけの生活を送る悲惨な一生です。

 

立ち込めるアンモニア臭で目が焼けただれてしまった鶏。

5

 

瞳がびっしりと白い膿で覆われた鶏。

9

 

排泄腔(はいせつこう)が体外に出て戻らなくなった鶏。

 

交尾されることを嫌い、逃げまわる雌鶏たちが沢山います。

 

ストレスと過剰な雄からの交尾によって、羽毛が抜け落ちた母鶏。

14

 

交尾の時に雄の爪で背中を引き裂かれて傷ができてしまった母鶏。

15

 

鶏冠を噛まれ出血してしまった母鶏。

16

 

羽毛も抜け、目も白くなった上に曲がった脚を引きずっていた母鶏。

25

 

目を開くこともできずに他の鶏から、いじめられ、頭が傷だらけになった鶏。
29

 

この子は、間もなく力尽きました。
30

 

種鶏場でも、多くの虐待や、犠牲が存在しています。

33

 

 

この犠牲のもとに、種卵が生み出されるわけですが、その種卵を孵化させる孵化場という農場が存在します。

卵をヒヨコへ孵化させ、各養鶏場へ出荷する業者です。

 

 

この孵化場でも、多くの虐待と犠牲が存在します。

 

血だらけの現場。

 

足で踏みつぶされた雛。

 

不健康、歩行困難、奇形などの利益にならない雛は殺処分。

 

 

孵化場で孵化し、生き残ったヒヨコたちは、各養鶏場へと出荷されます。

 

養鶏場に到着した雛たちの映像です。

 

そして、ここから50日で殺されます。

その50日も、冒頭の通り、品種改良や養鶏場の虐待のせいで苦しみばかりです。

 

職員に虐待をされることもあります。

 

 

 

 

 

 

 

鶏は、日本だけで、1日あたり約175万羽が屠殺されています。

 

犬猫の殺処分は、年間で約2万3000ですから、これだけでも凄まじい数の鶏が殺されていることが分かるでしょう。

しかも、上記はあくまで屠殺数ですので、

鶏舎の中で死んでいった鶏、孵化場で殺処分された鶏、種鶏場で死んでいった鶏、殺された鶏などを含めば、この何倍もの命が失われていることになります。

 

 

このような数えきれないほど多くの苦しみと犠牲のもとに、チキンは存在しています。

 

 

 

日本人はすぐに、感謝していただくことに意味があるなどと言いますが、

殺された後に感謝されれば、鶏たちのような悲惨な一生を送ってもいいという、変わった方がいらっしゃればぜひ教えてください。

感謝も、いただきますも、ごちそうさまも、誰でも言えるような、ただの建前の言葉です。

 

 

犬猫の虐待や、悪徳繁殖家や、生体販売に反対しておきながら、鶏肉を食べている人が大多数です。

 

あなた方のせいで、とんでもない数の鶏が虐待され殺されていますが、それは見て見ぬフリですか?

自分が関わっていない虐待は非難するけど、自分が関わった途端に目を反らすのですか?

犬猫は駄目だけど、鶏は感謝しているから虐待されてもいいんですか?

 

人間は鶏肉を食べなくても生きていけます。

 

鶏肉を食べる理由は、美味しいという欲のみです。

 

 

・ 菜食の始め方

 

・ タンパク質は組み合わせが鍵

 

・ 人間の体と食べ物 

 

 

にほんブログ村 猫ブログへ にほんブログ村 犬ブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ ヴィーガンへ

 

※リブログ、SNSなどへのシェア、引用は、ご自由にお願いします。 確認は不要です。

 

 

<菜食>

 

プラントベースのチキンナゲットです。

 

 

このベジタリアンブッチャーはかなりクオリティが高く、鶏肉に近い食感と味です。

 

 

<サンクチュアリ>