想像以上の痛みを知覚し、行動的に鬱の状態に入る | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

べん打ち(鞭打ち)は、ムチで打つと書きますが、

ばんえい競馬における、べん打ちは、手綱で馬を叩きます。

 

 

 

言うまでもなく、馬たちは痛いから言うことをきくわけですが、

業界側は、「肩をポンと叩かれる程度の刺激」などと嘘をついています。

 

https://banei-keiba.or.jp/dl/pdf/ebook/10th_thebanba/p056_057.pdf

 

 

んなわけねーだろ・・・って話なんですが、

自分達を正当化したい人や、何も考えていない人たちは、まんまと信じ込んでしまうんですね。

 

 

研究によって、馬はたいして皮膚も厚くないし、人間よりも痛みを感じることが示されています。

 

こちらのLIAの記事を読めば、すべて詳細に書かれています。

 

ぜひリンク先で、全文をお読みください。

 

***************一部引用***************

 

この2015年の衝撃的な発表は、鞭の使用について世界中の人々に疑問を投げかけたものになりました。

 

 

馬(左)と、ヒト(右)の神経線維の密度の差がはっきりと見て取れ、

馬の神経線維がヒトよりも多く通っているということは、より多くの神経終末が走っており、さらに神経線維も多いということがわかります。

skin-1

 

 

また馬は、ヒトの皮膚よりも1mm(未満)の違いで厚いが、

しかし表皮で見れば、ヒトが0.08mmなのに対し、馬は0.05mmであり、馬の表皮はヒトの表皮よりも薄いことが分かる。

skin-2

 

 

これは、馬が敏感な神経終末の間の皮膚細胞が少ないことを意味し、

馬の皮膚が人間の皮膚よりも、さらに多くの感覚を感じる可能性があることを示しています。

 

skin-3

https://www.horsetalk.co.nz/2015/03/25/whip-use-horses-more-sensitive-pain/

 

 

 

そして、2020年には、

シドニー大学獣医学部のポール・マグリーヴィー教授らのグループによる(前述のリディア・トング博士も加わっている)

10年間の集大成となった、査読付き論文がジャーナルAnimalsに掲載された。


その研究では、人間と馬の表皮神経数に有意差はなく、

馬が鞭打ちされたときに、人間と同様の痛みに対する感受性を持っていることや、

人間と馬が皮膚の痛みを検出するための同等の重要な解剖学的構造を持っていることが発見されました。

https://www.mdpi.com/2076-2615/10/11/2094

 


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すなわち、人間と馬が感じる痛みは対して差がないどころか、

なんなら、人間よりも痛みに敏感である証拠が示されてしまったのです。

 

まぁ、「でしょうね」って感じですよね。

 

 

皆さんは、疲れ切って動けないところを、

肩をポンと叩かれた程度で、飛び起きるのですか?

 

 

そんなわけないですよね。

 

 

研究をしてくれる事はありがたい一方で、

人間は、こと動物のことになると、こんな当たり前の事ですら、証明されなければ理解できないのかと、落胆するばかりです。

 

 

 

 

 

さらに、鞭打ちは安全性の向上にすら繋がっていない、という結果も出ているそうです。

 

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これまで鞭を使用することを支持してきた業界の正当化とは、

鞭打ちが、馬をより速く走らせ、鞭の使用がレースの安全性に繋がると考えられてきましたが、

 

英国のサラブレッド競馬での鞭を使用したレースと、鞭を使用しなかったレースを調査比較した結果、

鞭打ちが、レースの安全性を向上させる証拠はなく、

逆に、鞭の使用が壊滅的な馬の転倒に関連しているという証拠が追加され、

 

馬を鞭打つと、勝つ可能性が高くなるという主張に対して、

鞭の使用量の増加は、速度に大きな影響を与えず、完走する時間の差異のないことが示されました。

 

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安全性に繋がらないどころか、転倒の回数と相関があり、速度にすら影響がないという始末です。

 

もはや意味もなく、いたずらに馬を叩きまわしているという事になり、

転倒によって骨折すれば殺処分するわけですから、馬を殺処分する可能性を高めている事になります。

 

これを虐待と言わずして、何と言うのでしょうね。

 

 

 

 

 

 

叩かれても痛みがない、という迷信が広まってしまったのは、元大学教授による研究結果によるものが原因のようです。

 

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帯広畜産大学元教授は “走っている最中の馬の心拍数と血液中のストレス物質を測りました。

レース中に鞭を当てた時に、もし数値が上がったら、これは馬が痛がっていることになります。

ところが計測してみたら全くそんなことはなかった”(原文ママ)と話している。

https://banei-keiba.or.jp/dl/pdf/ebook/10th_thebanba/p018_021.pdf

 

この発言を根拠に、ばんえい馬は手綱で叩かれても痛みがないとして、ばんえい競馬愛好者に浸透しているとみられる。

(この研究レポートの詳細は残念ながら見つかりませんでした)

 

 

どうぶつのストレスを計測する場合、元教授の家畜どうぶつに行っていた、過去に発表された研究論文から遡れば、

血漿中コルチゾール濃度(コルチゾールは急性ストレス時にレベルが上昇するため、一般的にストレスホルモンと説明される)を分析し、内分泌ストレス応答によるものが濃厚だろうと推察されます。

 

しかし、馬のストレスを分析する様々な研究の中には、

馬齢や調教の程度の差により、コルチゾールの分泌に違いが生じることや、

馬へのストレス刺激が長期間維持された場合には慢性化し、継続的にストレスに晒されている馬は、

下垂体副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン受容体の減少をもたらし、刺激ストレスを加えてもコルチゾールが分泌されないという結果もある。

https://www.scielo.br/j/bjmbr/a/hrX3Tn3gTr7yPXc59g3ccgz/?lang=en

 

 

また、慢性ストレッサー(潜在的に脅威となる状況)後のコルチゾールの減少と増加だけではなく、

そのテストは効果がないという報告もあり、

コルチゾールレベルがストレスや福祉の低下の信頼できる指標であるとは限らないことを示している。

 

 

しかも驚くのは、福祉の低下と見られる行動や兆候を示している馬のコルチゾールレベルは他の馬よりも低かったということだ。

これらの発見は、うつ病のような行動を示している馬の異常に低いコルチゾール濃度を記録した動物行動学チームによる初期の観察と一致していることがわかっている。

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0182257 

 

 

低いコルチゾールレベルは刺激によるストレスに反応していないように見えるかもしれませんが、

馬が長い時間にわたって過度のレベルでストレスを経験した場合、システムの故障によって説明でき、

低い、又は刺激により上昇しないコルチゾールは、必ずしもストレスの欠如(痛みがない)を意味するわけではないということだ。


つまり、ばんえい馬の手綱による鞭打は痛みがないとする定説を大きく覆す根拠と言える。

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要するに、日本の大学教授の詰めの甘い研究結果が、

正当化したい人たちに利用され、何も考えていない人たちに浸透してしまった、ということです。

 

 

 

 

 

 

さらに、馬の虐待に対して声をあげる度に、馬を知らないだけ、という論を展開する人が多いですが、

実際は、そばで見ている厩務員ですら、全く馬の苦しみを理解できていないという結果が出ているそうですね。

 

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26の乗馬学校の373頭によって、馬の特定されている常同行動(明確な目的や機能の伴わないない野生のどうぶつには全くみられない反復的な行動)の発生状況の質問票を厩務員に記入させ、

それと同時に訓練を受けたオブザーバーもすべての常同行動の発生を記録したものです。

 

厩務員が馬の常同行動と信じていたもの(5%の有病率)と、

オブザーバーが観察したもの(37%の有病率)の間に大きな不一致があることを発見し、

これは舌遊びなど穏やかな常同行動だけでなく、より明白で不適応な常同行動でも明らかになった。

 

オブザーバーは、23%の馬が熊癖(ゆうへき:前肢を開いて身体を大きく左右に揺らす行動)をしていることに気づきましたが、

厩務員によって特定されたのはわずか8%でした。

 

厩舎での常同行動の有病率が高いほど、厩務員がそれを確認する可能性が低くなり、

常同行動が70%に達した厩舎では、厩務員の報告と客観的なオブザーバーによる測定値との間の不一致が最大となった。

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyg.2014.00021/full#B11

 

 

これは、苦しんでいる大集団に囲まれていればいるほど、

厩務員から見た馬の「正常な」行動や表現に対する認識が低下する可能性を示唆した内容です。

 

つまり、苦痛が標準になる場所にいる人は、対象者(どうぶつ)に対する正常な判断を過小評価し、苦痛が正常とし評価してしまうというもの。

これは畜産どうぶつに対する虐待行為への外部評価に対し、従事者としばしば対立する問題と類似することです。

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最後にもある通り、これは畜産動物の職員など、動物を利用する側の人間にはよくみられる傾向です。

 

むしろ、共感力を失っていないと、このような仕事は続けられないでしょう。

 

 

こちらは、心ある 元競馬・乗馬関係者の話。

 

 

馬が幸せそうである瞬間は、生産牧場にいる時に、辛うじてある程度。

日本は馬にとって最悪の国。

 

 

この方も、元厩務員の方で、現在は競馬反対の立場をとられているとのことです。

 

 

このように共感力のある人はいずれ辞め 淘汰されていきますので、ということは残っている人達はそういう人たちです。

 

 

 

 

 

さらに、痛みや恐怖を与えることを繰り返されることにより、馬たちは鬱状態になっていく、とのことです。

 

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馬を扱い接する多くの人々の中で、現在も古典的なステレオタイプが存在しており、愛好者もそれに馴致され、

熟練度の低い(又は古典的な思考の)馬の所有者や調教師によって、馬は学習性無力感を誘発するリスクに晒されることになる。

 

学習性無力感とは、

どうぶつ(馬)が否定的経験(馬が避けられない痛みを伴う、または恐怖を誘発する刺激や状況への繰り返しの曝露から生じた状態)に、

あきらめ、反応が大幅に低下した状態を指します。

 

馬は本質的に行動を停止し、もはや逃げたり避けたりしようとせず、行動的に鬱の状態に入ります。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18569222/
https://thehorse.com/110232/habituation-vs-learned-helplessness-in-horses/

 

 
この様な兆候を競馬関係者は「馬が鈍くなった」という口語表現に切り替えます。
 
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手綱を引いて馬をコントロールしているのはご存じだと思いますが、あれは決して優しく合図を送っているわけではありません。

 

手綱の先にハミという金具が口に装着されており、口に痛みを与えることによって、馬を制御しているのです。

競馬のレース中やレース後に、馬が口から血を噴き出していることもあります。

 

口に痛みを与えるだけでなく、首など色々な箇所に負担がかかります。

馬はハミによって、常に痛みやストレスを与えられているのです。

 

 

毎日毎日、走りたくもないのに走らされ、ムチやハミによって痛みや恐怖を与えられれば、精神がやられても仕方がないでしょうね。

 

 

 

 

業界の人間たちは、人間目線で、馬の行動を悪癖と言ったり、馬を駄馬と言ったりします。

 

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また、平地競走では歓迎されないパドックなどで見られる

馬の「イレ込む」行動は(馬が興奮し、気が散った落ち着きのない状態)

ばんえい競馬では過剰な反応だと歓迎されます。

 

馬が過度な調教により鈍くなれば反応を強化し強制され、

耳が頭頂部に張り付くほど後方に倒し、前足で地面をかき、口を大きく開閉して、首を何度も振りながら怒りを露わにしている姿は、

人間側に問題や欲求がある故の最大の抵抗を悪癖と言いつつ、それを逆手に取って穴場狙いの馬券が買われる。

 

(馬の悪癖とは

人が原因であるのに対し 馬が原因であるかのように錯覚させる、すり替えた口語表現であり、

ハミ受けが悪い、口が硬いなど業界用語では多く使われている)
 
馬が人の言うこと聞けば信頼関係と言う言葉が使われ、本当に痛がっていれば馬は暴れると言うが、

そうならないのは「調教」という抑圧と強制と僅かな解放の連続の結果。

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馬は乗り物、馬は人を乗せたがっている、走りたがっていると思い込んでいる人が非常に多いですが、

馬は人を乗せたいとも、走りたいとも思っていません。

 

勝手に人間が、そのように利用しているだけです。

 

普通に考えてください。

どの動物も、何かを乗せるために生きてるわけがないでしょう。

 

人間が乗り物として扱う動物に、たまたま馬が選ばれてしまっただけです。

 

 

馬は人を乗せることを嫌がるため、馴致という調教で人間を乗せるように強制します。

 

人を乗せることを嫌がっているどころか、鞍やハミをつけることですら嫌がっています。

これは業界側も認めています。

馬は、人間のために、嫌がっていることを強制されてばかりなのです。

 

馴致とは、英語では、ブレーキングといい、馬の心を壊すと述べる人もいます。

 

業界側の動画では都合のよいシーンしか映しませんが、

リンク先の元競馬関係者の方によると、

人間のいうことを聞かなければ殴ったり、鞭で叩いたりして馬の心に人間に対しての恐怖心をつくることもあるそうですね。

 

業界側は、痛がっていれば暴れるなどと言いますが、

嫌がっても 痛がっても あきらめるまで続けるのが調教なわけですから、

あきらめる精神状態にしておきながら、痛がっていれば暴れる、などといった論は意味不明なわけです。

 

以上から分かる通り、利益が絡んでいる側の 動物の痛みや苦しみに関する発言はすべて嘘だと思って間違いありません。

 

 

 

 

 

結局、これらの事実が出ても、競馬の人気は衰えることはありません。


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レース前、公正な発走を期すために、獣医委員によって出走する馬の馬体検査が行われ、

健康状態に問題のある馬は取り消し或いは除外されます。

 

昨年、1年間(152日間)に除外/取り消しされた馬の数と症例です。

レース前馬体検査-除外及び取り消し

 

出走予定であった馬がレース前日まで「攻め馬」で強化された。
 

ここには、ストレス性が要因の症例がいくつもあり、

痛みと精神が傷ついた数であり馬の肉体的および精神的苦痛にある、目には見えない馬の絶望的虐待にあるほんの氷山の一角です。
 
そのような虐待とともにある ばんえい競馬の21年12月30日、僅か1日の売り上げが史上初の7億円を突破したと発表された。

 

 

これらの明解な研究が発表され、これを覆す研究も未だ皆無であり、

競馬界や愛好者は現在も沈黙し続ける冷たさは、馬を愛しているのではなく競馬を愛しているのだろう。


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競馬に関わっている人達は、よく馬が好き、などと言いますが、

結局のところ、競馬を通した 自身に刺激を与えてくれる 馬が好きなのであって、

馬そのものが好きなわけでもなんでもない、ってことです。

 

ばん馬関係者に向けた、こちらの方のツイートが非常に本質を突いていると思います。

 

 

競馬がないと、サラブレッドが絶滅するとか、ばん馬が絶滅するとか、

本当に絶滅を危惧するのであれば、

サンクチュアリでも作って、競馬につぎこんでいるそのお金を寄付し続ければいいじゃないですか。

 

しかし実際は競馬がしたいだけでしょうから、やらないでしょうね。

 

 

 

 

 

以下の動画は、馬の屠殺映像です。

 

競馬、乗馬をする人、馬車を利用したこのある人、肉を食べる人、レザーを買う人などはしっかり映像を直視してください。

 

 

これが、あなた方の一時の刺激、興奮のために、尽くしてくれた馬の最期です。

 

 

 

競馬も、乗馬も、馬車も、馬を利用した動物虐待ビジネスです。

 

馬は太古の昔から、ひたすら人間に利用されるだけの生き物になっています。

 

 

馬が乗り物、と洗脳されている人は、非常に多いと思います。

馬を殺処分から救うような素晴らしい人でさえ、中には、平然と馬に乗る人もいます。

 

競馬、馬車、乗馬など、馬を使った全ての娯楽を、利用しないでください。

馬肉を食べながら、馬の殺処分に反対というのは矛盾していますので、もちろん馬肉も食べないでください。

 

 

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