日本ハムの養豚場の虐待の件、不起訴になったそうです。
残念なお知らせです。日本ハムの養豚場の映像に基づき提出した告発状が拒否されました。
— PETAアジア 動物の倫理的扱いを求める人々の会 (@PETAAsiaJapan) February 9, 2022
これらの暴力や虐待が行政機関にとって何でもないということです。
つまり、私たち市民がヴィーガンになって暴力や搾取、差別への支援を拒むときなのです。
彼らは私たち一人一人を頼りにしています。 #肉の日 pic.twitter.com/KjovcUqG1H
*******************************************
残念なお知らせです。
日本ハムの養豚場の映像に基づき提出した告発状が拒否されました。
これらの暴力や虐待が行政機関にとって何でもないということです。
つまり、私たち市民がヴィーガンになって暴力や搾取、差別への支援を拒むときなのです。
彼らは私たち一人一人を頼りにしています。
内部告発である点から告発の詳細を一存では公表できない旨を何卒ご理解ください。
重要なのは、これらの切断、人工授精や「淘汰」は動物産業では一般的だということです。
動物の死体と生体、分泌物を買う限り、直接的に暴力と虐待を支援することになります。
補足:告発状自体は警察に受理されました。
しかし、検察が不起訴処分を下しました。
*******************************************
でしょうね、って感じではあります。
ただでさえ、日本の検察は不起訴処分にすることが多いそうですが、相手が畜産動物となると なおさらでしょう。
以前、紀州うめどりを16万羽餓死させるという凄まじい虐待に対して、証拠が十分にも関わらず、検察は不起訴処分としました。
ばんえい競馬で、馬を蹴り上げた騎手と、厩務員も不起訴になりましたね。
そもそも餓死させることや、蹴り上げること以前に、生産過程が虐待だらけなので、
何でそこだけ論ずるのかと言われれば本質的には矛盾だらけなのですが、
人間社会では、人間都合で虐待かそうでないかが決まるという、いい加減な世界です。
愛玩動物と呼ばれる犬猫の虐待ですら、凄まじい大量虐殺があっても、執行猶予付きの有罪が出る程度。
そもそも畜産動物たちは、日々、大量虐殺されています。
そして、それを支援しているのは、日本国民です。
日本において、畜産動物たちは、もはや生き物として認められていないに等しく、
つまりは、物と等しい存在であり、虐待などといった概念が存在しません。
ここで、2012年4月に発覚した伊藤ハムの養豚場の時はどうだったのかを見てみましょう。
豚肉を食べる人、感謝・いただきますに意味があるなどと思っている人は、
目を反らさずしっかり動画をご覧ください。
伊藤ハムのアメリカの養豚場の実態ですので、従業員は外国人です。
老人が豚を殴って、移動させるシーンから始まります。
しかし、こんなのはまだソフトな方です。
詳細な解説ページ。
*******************************************
ワイオミング プレミアム ファームズ(WPF)は、
伊藤ハム㈱の米子会社(イトウハム・アメリカ社)所有です。
WPFはウィートランド地方(ワイオミング州) で平均11,000~13,800匹の雌豚と子豚を所有。
他に3つの農場がワイオミング州にあり、全てイトウハム・アメリカ社の所有です。
年間売上は最高で14億円。
HSUSはタイソンフーズ(米食肉大手)に肉を供給しているWyoming養豚場(伊藤ハムの米子会社所有)で隠し撮り調査を実行しました。
撮影したのは2012年4月ワイオミング州にある養豚場です。
映像には、職員が子豚をサッカーボールのように蹴り、
子豚の足をもって弧を描いて振り、
ゲンコツで母豚を殴り、子供と離れるのを抵抗する母豚を何度も暴力的に蹴っています。
ある時は、後ろ足を骨折した母豚のおしりの上に体重のある職員が座ったり乗って跳ね、母豚は痛さに悲鳴をあげます。
また膿瘍(うんだできもの)や直腸脱出、子宮脱出のケアをされていない豚、
ミイラ化した子豚の死体、細い床板から落ちた赤ちゃん子豚はぶら下がって死んでいるか、糞尿プールに落ちているのを調査員は見つけました。
職員が子豚の(切り取った)睾丸を投げ合い"面白がって"母親に食べさせているのを潜入調査員は見た。
板の間から落ちてぶら下がって死ぬ多くの子豚のうちの2匹。
下は糞尿溜め。
1日分の子豚の死骸
交配をさせようとした職員が子宮でなく直腸に入れたため、肛門脱出と子宮脱出を引き起こした。
脱出症の妊娠豚は他にも見られた。
施設は不潔だった。
ミイラ化した子豚の死骸、掃除されてない妊娠檻で生まれた子豚たち、
そして通路には切った尾、睾丸、糞、壊れた電球、プラスチックや金属ゴミ、カビた餌があった。
調査員はこれらのプラスチックや金属が入ったゴミを全部はいて集め、妊娠豚舎の豚に餌として与えるように言われた。
.誰かが不注意で水の栓を止めてしまったため、母豚が何日も水が飲めず死んだ。
離乳日に子豚を取り返そうとして母豚が骨折した。
地上から2.5mはあるパイプの上に子豚を乗せて楽しむ職員達。
病気もしくは障害で動けない母豚の状態を調査員が知らせたにも関わらず、獣医診療されずにおそらく脱水と餓えで死んだ。
産まれたばかりの子豚が糞尿で満たされた浅いくぼみに落ちて体がアンモニアで焼けており、調査員が主任にどうしたらこのようなケガと死を避けられるか助言したが実行されなかった。
*******************************************
この凄まじい虐待の数々が、伊藤ハムの養豚場で行われていました。
伊藤ハムはこれを受けて、公式にコメントを発表。
https://www.itoham.co.jp/Portals/0/corporate/getfile/00001331.pdf
>>WPFは、豚の生育環境において致死性の高いPRRSウィルスを発生させたことのない、米国でも数少ない清浄性の高い農場のひとつ
だそうですよ。
どこが?
>>WPFは当該従業員を含め5名を解雇いたしました。
5名解雇したところで変わらないでしょうね。
主任が子宮脱出を笑いながら語るような現場ですから、総入れ替えしない限り、次も似たような従業員しか残っていかないでしょう。
あとは企業お決まりの定型文です。
ただ、この件で、従業員に有罪判判決が出たそうです。
*******************************************
2013年7月 従業員1人に子豚の虐待の件で有罪判判決が出ました。
従業員は罰金と裁判費用を支払い、30日間の服役と6ヶ月の保護観察となります。
*******************************************
とはいえ、1人だけ。
後の4人はどうなったか不明。
まぁ、起訴されただけでも日本よりはマシなのでしょうか。
それから10年が経過し、日本ハムの養豚場の実態が暴かれました。
子豚の耳をつかんで持ち上げる。
放り投げる。
売り物にならない豚を床に叩きつけて殺したり
心臓に消毒剤を注射して殺す。
死産の豚や、殺した豚を、ゴミのように捨てる。
母豚を、身動きのできない拘束檻(妊娠ストール)に閉じ込める。
母豚へ金属棒で暴力を奮い
傷を負う母豚。
オスの子豚を、麻酔なしで去勢。
鳴き叫ぶ子豚。
それを、母豚の目の前で行う。
その様子を見て助けようとするも、拘束されていて助けられない。
子育ての時ですら、身動きのできない拘束檻(分娩ストール)に閉じ込められる。
脱肛しても治療されない豚。
何にも変わってませんね。
結局、需要がなくならない限り、何も変わらないってことです。
一応、これを受けてなのか、日本ハムは、2030年までに妊娠ストール廃止を掲げました。
まぁ本当かどうかは分かりませんけどね。
それに、妊娠ストールを廃止したところで、以下の問題は一切解決しません
豚肉の生産では、生まれた子豚は、生後1週間以内に、3つの虐待が行われます。
1つ目は、歯の切断。
麻酔なしでニッパーで歯が切断されます。
言うまでもなく、激痛です。
皆さんが麻酔なしで歯を抜かれたことを想像してもらえばよいでしょう。
60%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。
2つ目は、尻尾の切断。
麻酔なしで尻尾が切られます。
言うまでもなく、激痛です。
自分の飼っている犬猫が、麻酔なしで尻尾を切られた時を想像してみるとよいでしょう。
80%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。
そして3つ目は、オスの子ブタの去勢。
麻酔なしで、切り開いて睾丸を取り出す作業を行っているのです。
血がふきでて、言うまでもなく激痛であり、子ブタは鳴き叫びます(血がふきでた画像)。
あまりの痛みに、痛みが2~3日続くと考えられています。
自分の飼っている犬猫が、麻酔なしで去勢された時を想像してみるとよいでしょう。
90%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。
また、赤ちゃんや子豚は、床に叩きつけて殺されることがあります。
目の前で産んだ子供を殺されても | チロ・ツグミ・メリーと 動物問題 ~ ヴィーガン ~
成長不良、病気、奇形などといった理由で、業者の利益にならないためです。
また、個体識別のために、耳が切り取られることもあります。
もちろん麻酔なしです。
種付けは、人工授精によって妊娠させられます。
膣に器具を挿入される、非常におぞましい行為です。
繁殖用の豚以外が大多数であり、その豚たちはわずか6か月の子供のうちに殺され、肉にされます。
https://www.instagram.com/p/COSkeOvJTzW/?utm_source=ig_web_copy_link
豚たちは、短期間で大きくなるように品種改良されているためです。
写真は、生後4か月の姿。異常な大きさです。
品種改良には
・ 一日でも早く出荷するための「成長率の向上」
・ 脂肪が交雑した霜降り肉などを作るための「肉質改良」
・ より多くの子供を産ませるための「繁殖能力の向上」
などがあり、
人間都合の品種改良によって、豚は苦痛を感じたり、病気を抱えやすくなっています。
まずは、脚弱。
足が弱り、立ち上がることが困難になります。
脚弱は、床の状態、拘束飼育による運動不足など様々な要因がありますが、成長率向上による品種改良も要因の一つです。
生後4、5か月の豚の多くが四肢の関節に骨軟骨症があり、徐々に進行して、やがて脚弱という症状になって現れます。
次に、母豚の空腹による異常行動。
太るように改良されたことにより、豚たちはお腹が空きやすくなっています。
しかし母豚は、妊娠期間中、生殖能力を最適化するために、餌を制限されます。
餌を満足に食べることの出来ない母豚は、空腹に苦しみ、
目の前の柵をかじり続けたり、
口にモノが入っていないのに口を動かし続けたり(偽咀嚼)などの異常行動を起こします。
そして、子豚の死亡率の増加。
日本の母豚1頭あたりの産子数は11頭。
豚はイノシシの品種改良ですが、イノシシの産子数は4~5頭ほどなので、かなり多産になってきていることが分かります。
母豚が多産になるにつれて、離乳前の子豚の死亡率は増えます。
ある研究では、13年間で、生まれた豚が3.0頭増加し、離乳前の死亡率は5.4%増加していることがわかりました。
さらに、母豚の脱肛。
脱肛は直腸、膣、子宮が外に出てしまう疾患で、母豚は痛みで苦悩し、治癒しなければ死に至ります。
脱肛の原因は様々ですが、品種改良による繁殖率の向上が1つの要因と考えられています。
脱肛の増加により、アメリカでは2013年から2016年の間に母豚の死亡率が約2倍に上昇したというデータが出ました。
脚弱、空腹、多産、脱肛など、品種改良は豚たちに様々な苦しみを与えています。
このような苦しい生活を過ごし、時がくれば、トラックでぎゅうぎゅう詰めにされ、と殺場へ運ばれます。
ストレスで豚たちの間で闘争が起こることもあります。
当たり前ですが、水を与えるとか、暑さ寒さ対策をするといった配慮は一切ありません。
着くまでに、弱って死んでしまう豚もいます。
到着すると、係留所や、と殺場に運ばれます。
運ぶ際は、職員が仕事を早く終わらせるために、豚たちに暴力を奮うことがあります。
豚は寒さに弱いですが、
吹きさらしの係留所では、雪の降る極寒の中であっても、一晩過ごさなければなりません。
そして、最後は恐怖の中、頸動脈を切られ、出血多量で死亡します。
— キリ (@Kiri36268982) January 21, 2022
以上の問題は、妊娠ストール廃止をしたところで、何も解決しません。
妊娠ストールだけで、豚が快適になると思ったら大間違いです。
肉の消費をやめなければ、動物虐待がなくなることはありえないのです。
肉からしか摂れない栄養はなく、タンパク質不足になるなど大嘘です。
・ 菜食の始め方
・ 人間の体と食べ物
美味しいという欲だけのために、豚を苦しめるのをやめましょう。
※リブログ、SNSなどへのシェア、引用は、ご自由にお願いします。 確認は不要です。