Animal Rights Centerの動画 「と殺場で出会ったさくら」より。
若干閲覧注意ですが、豚肉を食べる人はしっかりご覧ください。
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さくらは私たちがと殺場で出会った豚です。
2016年の冬、さくらは肛門から腸を飛び出させ、
血だらけで、トラックの荷台に乗せられてやってきました。
さくらはこれまで、一生のほとんどの時間を、狭い妊娠ストールの中で過ごしてきました。
方向転換もできず、ほかの豚と触れ合うこともできず、ただ子供を産むために生かされてきました。
彼女がようやくこの狭い妊娠ストールから出ることができた日が、直腸脱のためにと殺される日でした。
寒い雪の降る日、治療のためではなく「処分」されるために、さくらはトラックに乗せられました。
激しく揺れるトラックの中で、飛び出した直腸が荷台のあちこちにぶつかり、血だらけになりながら激しい痛みにさくらは耐えました。
ようやくトラックが止まり、と殺場に到着し、自分の血の臭いとは違う仲間の血の臭いをかいだ時、彼女は自分が殺されることに気が付きました。
ほかの豚たちの臓物や皮を運ぶフォークリフトが行き交う場内で、彼女は自分の番を待ちました。
そして作業員に蹴られながらトラックから降ろされ、
建物の奥へ押しやられ、
私たちの視界からさくらは消えました。
最後の最後まで、彼女が命あるものとして扱われることはありませんでした。
私たちは、さくらのような一生を、もう誰にも味わわせたくありません。
苦痛と悲しみと暴力に、ただじっと耐えるだけの姿をもう見たくありません。
アニマルライツセンターはさくら達の苦しみを衆目に明らかにします。
そしてこの苦しみをなくすために行動を起こします。
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さくらは、直腸脱となり、使い物とならなくなったため、と殺場へ送られました。
直腸脱だけでも痛みを感じるにも関わらず、
トラックで運ばれる最中に、直腸をあちこち荷台にぶつけ、激痛に耐えながら、
と殺場へ着いた頃には、トラックも、さくら自身も血だらけになっていました。
そしてとうとう、誰からも愛されることなく、この世を去りました。
誰かの数分程度の食欲を満たすために。
繁殖用のメス つまり 母豚は、妊娠ストールで飼育されます。
一生のほとんどを、この狭い檻で拘束されながら生きるのです。
転回すらできない、身動きができない状況で、延々と、何もやることがない退屈な日々を過ごします。
糞尿だらけの不衛生な場所で、ただ立つか、座るか、寝るかの繰り返し。
豚だから平気なのでしょうか? そんなわけがありません。
精神に異常をきたし、目の前の檻を噛み続ける子もいます。
出産前になると、分娩ストールにうつされます。
ここで、生まれた子供たちは、母豚の母乳を吸って大きくなります。
分娩ストールも、妊娠ストールと同様、非常に狭い檻なので、母豚の苦しみは続きます。
母豚は身動きができないため、子供の具合が悪くても、助けることは不可能です。
このような狭いストールでの拘束飼育によって、さくらのような直脱腸を発症しやすいというデータが出ています。
精神的に追い詰めるだけでなく、病気にもなりやすいのです。
また脱腸は、品種改良も1つの原因と考えられています。
品種改良には
・ 一日でも早く出荷するための「成長率の向上」
・ 脂肪が交雑した霜降り肉などを作るための「肉質改良」
・ より多くの子供を産ませるための「繁殖能力の向上」
などがあり、人間都合の品種改良によって、豚は苦痛を感じたり、病気を抱えやすくなっています。
まずは、脚弱。
足が弱り、立ち上がることが困難になります。
脚弱は、床の状態、拘束飼育による運動不足など様々な要因がありますが、成長率向上による品種改良も要因の一つです。
生後4、5か月の豚の多くが四肢の関節に骨軟骨症があり、徐々に進行して、やがて脚弱という症状になって現れます。
次に、母豚の空腹による異常行動。
太るように改良されたことにより、豚たちはお腹が空きやすくなっています。
しかし母豚は、妊娠期間中、生殖能力を最適化するために、餌を制限されます。
餌を満足に食べることの出来ない母豚は、空腹に苦しみ、
目の前の柵をかじり続けたり、
口にモノが入っていないのに口を動かし続けたり(偽咀嚼)などの異常行動を起こします。
そして、子豚の死亡率の増加。
日本の母豚1頭あたりの産子数は11頭。
豚はイノシシの品種改良ですが、イノシシの産子数は4~5頭ほどなので、かなり多産になってきていることが分かります。
母豚が多産になるにつれて、離乳前の子豚の死亡率は増えます。
ある研究では、13年間で、生まれた豚が3.0頭増加し、離乳前の死亡率は5.4%増加していることがわかりました。
さらに、母豚の脱肛。
脱肛は直腸、膣、子宮が外に出てしまう疾患で、母豚は痛みで苦悩し、治癒しなければ死に至ります。
脱肛の原因は様々ですが、品種改良による繁殖率の向上が1つの要因と考えられています。
脱肛の増加により、アメリカでは2013年から2016年の間に母豚の死亡率が約2倍に上昇したというデータが出ました。
脚弱、空腹、多産、脱肛など、品種改良は豚たちに様々な苦しみを与えています。
母豚は、3週間程度、分娩ストールで過ごした後、子供と引き離され、また種付けされ、妊娠ストールへ。
このようなサイクルを何度も繰り返し、4~5年で生産効率が落ち使い物にならなくなれば、屠殺場へ送られます。
種付けは、人工授精によって妊娠させられることがあります。
膣に器具を挿入される、非常におぞましい行為です。
この人工授精のための精子を、種豚から採取するのです。
このように、自然からかけ離れたおぞましい行為を、当たり前のように行っているのが豚肉の産業です。
苦しんでいるのは母豚だけではありません。
豚は生後1週間からひどい虐待が行われます。
まずは、歯切りです。
ニッパーで、「無麻酔」で歯を切断されます。
当たり前ですが、激痛です。
皆さんが麻酔なしで歯を抜かれたことを想像してもらえばよいでしょう。
60%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。
「子豚がお母さん豚の乳首や、ほかの豚の尻尾や耳を傷つけることを防ぐ」という理由だそうですが
実はこの歯の切断はやってもやらなくても変わらないということが多くの農場で確かめられいるとのことです。
そのような事実を勉強もせず、日本の農家の多くは、思考停止でこの虐待を続けているということです。
次に、尻尾の切断。
同じように、「無麻酔」で尻尾を切断されます。
尻尾にはしっかり神経が通っていますので、激痛です。
自分の飼っている犬猫が、麻酔なしで尻尾を切られた時を想像してみるとよいでしょう。
80%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。
「過密飼いのストレスからお互いを傷つけあうことを防ぐ」のが理由。
食用豚たちは、過密飼育のストレスフルの状況で拘束されます。
あまりにもやることがなく、ストレスが溜まっているため、仲間の尻尾などをかんでしまうことがあるようです。
要するに、飼育状況を快適にすれば、起こらない話です。
わざわざストレスフルな状況を作って、問題行動をおこさせ、根本的な改善は行わず、尻尾を切って痛めつけて対処を行っているということです。
そして、オスの子ブタの去勢です。
切って、睾丸を取り出す作業を、無麻酔で行っているのです・・・。
当たり前ですが、激痛であり、子ブタは鳴き叫びます。
あまりの痛みに、痛みが2~3日続くと考えられています。
切り刻まれるわけですから、どれだけの痛みなのか想像に難くないでしょう。
日本では、実に90%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。
去勢をする理由は、肉の雄臭を防ぐためだそうです。
人間の味という欲のために、豚たちは切り刻まれるのです。
そしてこれらの行為は、母豚の前で行われることがあります。
母親の皆さんなら、母豚がどのような気持ちになるのか、想像できるんじゃないですか?
また、個体識別のために、耳が切り取られることもあります。
もちろん麻酔なしです。
また、赤ちゃんや子豚は、床に叩きつけて殺されることがあります。
成長不良、病気、奇形などといった理由で、業者の利益にならないためです。
自然界では、子豚は離乳まで3~4か月かかりますが、畜産ではわずか21日で母豚から引き離されます。
そして、豚は10~20年生きると言われていますが、肉用になる豚は、生後6か月のほんの子供のうちに殺されます。
豚たちは、短期間で大きくなるように品種改良されているためです。
画像はわずか生後4か月の姿。
異常な大きさです。
このような苦しい生活を過ごし、時がくれば、トラックでぎゅうぎゅう詰めにされ、と殺場へ運ばれます。
ストレスで豚たちの間で闘争が起こることもあります。
当たり前ですが、水を与えるとか、暑さ寒さ対策をするといった配慮は一切ありません。
着くまでに、弱って死んでしまう豚もいます。
と殺場に着いてから、中に誘導されるまでの間にも暴力を奮われます。
と殺場では、前日搬入されることもあり、と殺されるまでありえないほど過密な場所に詰め込まれます。
もう、まともに立つことすら出来ていません。
一晩中、闘争が起こり、悲痛な叫び声が繰り返され、眠ることすらできないようです。
どうせ殺すからと、飲み水すら与えられません。
そして、最後は恐怖の中、頸動脈を切られ、出血多量で死亡します。
Savez-vous réellement ce qu'il y a dans votre assiette ? 😢
— PETA France (@PETA_France) August 23, 2020
Quelqu'un, pas quelque chose. 💔 pic.twitter.com/xLvlZCp6zf
閲覧注意ですが、肉を食べる人や、感謝・いただきますに意味があると思っている人は、動画をしっかりとご覧ください。
皿の上の肉は、これらのような苦しみを経た、感情があった動物達の死体の一部です。
感謝すればいいとか、いただきますと言えばいいとか、そのような中身のない言葉で正当化できるようなことは何一つありません。
もし感謝されれば、このような暴力を受けてもいいという奇特な方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。
感謝することが大事、いただきます、ごちそうさまを言うことが大事、などと思っている時点で、命と何も向き合っていない証拠です。
命と向き合っていれば、この飽食時代に、そのような言葉は何の意味もなさないことに気づくからです。
肉からしか摂れない栄養はなく、タンパク質不足になるなど大嘘です。
美味しいという欲のために、いつまで豚の大虐殺に加担し続けますか。
11/20 ブルーコーブデイ