アニマルライツセンター「乳牛の跛行は病気ではなく虐待 日本2019年」より。
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固いコンクリートの汚い床の上で飼育されているこの牛は足を引きずっています。
奥にいる牛は立ち上がるのが困難な牛のための開脚防止バンドを取り付けられています。
乳牛にもっとも激しい苦痛を与える病気と言われているのが、跛行です。
跛行(はこう)とは足を痛め、ひきずって歩くことです。
跛行は、乳房炎、繁殖障害とともに乳牛の三大疾病の一つとされています。
酪農の大規模化と「品種改良」による乳量増加が進んだことにより、跛行は増大しています。
2017年4月16日の日本農業新聞によると、
2015年から牛の蹄病について初の全国調査を行っている日本装削蹄協会は、
予備調査した10農場の乳用牛1838頭のうち35%に何らかの蹄病の症状があると中間報告でまとめているそうです。
乳牛の跛行は疾患の問題ではなく、アニマルウェルフェアの問題だと広く認識されています。
イギリスでは乳牛の跛行を重大な虐待と捉え、非難の対象となっているそうです。
虐待と言われてもおかしくないほど、跛行する牛の苦痛は大きいものです。
跛行になった牛は休息、摂食、飲水、繁殖などあらゆる行動に影響を及ぼします。
足の痛みから餌を食べに行くことすらしなくなる牛もいます。
跛行は、生産性を重視して牛本来の生態や動物福祉に配慮しないことが根本的な原因となっています。
日本の乳牛のほとんどは牛舎内でのつなぎ飼い。
つないでない場合でも牛舎の中だけの飼育で牛たちは運動不足です。
牛は本来、コンクリートではなく牧草地のような柔らかい場所を歩くように進化してきたので、草地に出る機会を与えないと牛の跛行は増加します。
飛節周囲炎(関節炎)もまた、舎飼いの乳牛によく見られる症状として知られています。
つなぎ飼いで自由な動きが制限され、不自然な動作で寝起きを繰り返すことで擦り傷ができ、そこから細菌感染します。
悪化すると潰瘍化したり、膿瘍を形成したりします。
飛節周囲炎(関節炎)の疼痛で牛は跛行し、次第に痩せ細ります。
牛がコンクリートの床の上を歩いている光景や、糞尿だらけの床のうえで過ごしている牛を見かけることがありますが、そのような飼育方法で跛行のリスクになります。
蹄障害は、藁敷、スラット(羽根板)、ゴム製床に比べ、固いコンクリート床で増加します。
コンクリート床は物理的な損傷だけでなく、蹄底や白帯の出血、蹄底潰瘍、趾皮膚炎、踵糜爛(かかとのタダレ)などの発症を促進するリスクファクターであると言われています。
ホルスタイン種以外の種では、跛行のリスクが低いことが分かっています。
乳量増加に特化して「品種改良」されてきたホルスタイン種は、
ジャージー種よりも跛行が多いといわれています。
「品種改良」されて高泌乳量となった牛には、エネルギーを補うため濃厚飼料が多給されますが、
それによりルーメンアシドーシス(第一胃内のpHが低下(酸性)した状態)が多発しています。
そしてルーメンアシドーシスにともなって第一胃内で産生された乳酸、ヒスタミンやエンドトキシンが、蹄真皮に分布する毛細血管の血行障害をおこし、蹄葉炎(蹄の炎症)を引き起こします。
蹄底の角質に円形および類円形の欠損ができ、中から真皮層でつくられた赤い肉芽組織が盛り上がり、激しい痛みや出血を伴い、重度の跛行を呈します。
コストを気にして削蹄しないことも跛行の原因となります。
写真は日本。のびきった蹄。
爪が過剰に成長して、変形し、さらには足まで変形したり、蹄病を引き起こしたりします。
写真は日本。
足に立ち上がることが困難になった牛につける開脚防止バンドが取り付けられています。
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足をひきずって歩くことを、跛行(はこう)といい、
ひきずって歩くのは、出血や炎症などが原因、
すなわち、牛が足に痛みを抱えているということです。
時には、食欲が落ちてしまうほど痛いのです。
イギリスでは農家側の虐待と言われる跛行も、日本では病気で済ませており、
いかに日本が動物に対する扱いがいい加減かが分かります。
酪農では、生産過程で様々な虐待があります。
酪農では多くの場合、生まれた子牛は母牛からすぐに引き離されます。
子牛に母乳を飲まれると、人間のために搾り取る牛乳が減ってしまうからです。
女性の皆さん。そして母親の皆さん。
自分の赤ちゃんを、突然 奪われたらどう思いますか?
苦労して、お腹を痛めて生んだ子供が、ある日突然いなくなったらどう思いますか?
それが母牛たちは、生涯のうちに、何度も何度も行われるのです。
以下は、自分の子供が目の前で奪われた母牛の動画です。
人間に、目の前で子供を連れ去られた母牛。
それを見て、あとを追いかけます。
子牛が捕らえられた車のまわりをウロウロして、気にかけています。
走り去る車を追いかけます。
どれだけ辛いのかがよく分かります。
こちらも、子供を連れ去られ、追いかけています。
この動画の母牛は、子牛を失い鳴き続けているところです。
こちらの母牛は、何度も自分の子供を取り上げられたため、生まれた子供を茂みに隠しました。
自分の子供を取り上げられることは、精神的苦痛を伴います。
子供を取り上げられた後、子牛のための母乳は、人間のために奪われ続けます。
牛乳のために乳房はパンパンに膨れ上がり
1日2回、妊娠直後の乳牛で25~30L、少ない牛で3~5Lの乳が絞りだされます。
乳牛の80%以上が、無麻酔で角が切断されます。
角の中は神経が通っているので、激痛です。
麻酔なしで、しっぽを切られることもあります。
尾を切断された牛は慢性的な疼痛を感じています。
さらに、麻酔なしで鼻輪をつけられることがあり
麻酔なしで耳標を付けられます。
牛乳は牛の母乳です。
母乳が出るということは、牛は妊娠しているのです。
牛は、ずっと妊娠させられ続けているのです。
メスの牛は、好みのオスの牛と交尾させてもらって妊娠するわけではありません。
人工授精 つまり 人間の手によって、妊娠させられるのです。
その方法は、非常におぞましく、人間が、牛の肛門から手を突っ込み、膣から子宮に器具を使って精子を流し込むのです。
当たり前ですが、牛は嫌がります。
人工授精は、別名レイプ繁殖と呼ばれています。
99%の牛は、このレイプのような行為をされ、妊娠させられるのです。
子供を産む度に、このような気持ちの悪い行為を強制され、妊娠させられ続けるのです。
レイプをされて生まれたとしても、自分の子供が生まれることは喜びであり、愛おしいのです。
しかし、その喜びすら、子供を奪われ、すぐに悲しみに変えられるのです。
生まれた子がホルスタインであっても、オスは乳が出ず役に立たないので、肉用に売り飛ばされます。
メスは、母牛と同じ運命をたどります。
どちらにしても地獄です。
そして、レイプ→妊娠→出産 のサイクルを、3~4回繰り返し、乳量が減って用済みになれば、と殺場へ送られます。
何の配慮もなくトラックで運ばれ、着いた頃には、動けないほどにグッタリしていたり、すでに死んでしまっていることもあります。
これが、乳牛の現実のほんの一部です。
この残酷なシステムを支えているのは、牛乳を飲む人、乳製品を食べる人たちです。
感謝すればいいとか、いただきますと言えばいいなんていいますが、
足の病気にされて、体の一部を切りとられて、レイプされて、妊娠させられて、子供を取り上げられても、
感謝されたら許します、という方がいたらぜひ教えてください。
感謝、いただきます、ごちそうさまといった言葉は、何の意味も価値も中身もない、罪悪感をごまかすために生まれた、人間都合の言葉です。
牛乳が体に良いは嘘であり、牛乳はただの嗜好品です。
栄養学最先端のカナダの食事ガイドからは乳製品は削除され、乳製品が体に悪いことが広まったアメリカでは、大手牛乳メーカーは倒産しています。
健康のため、というのは一切理由になりません。
牛乳の代替品は沢山あります。
私が知ってる売ってる植物性ミルク🥛
— Mayumi Kunitake (@auCzOhnp2Tegiet) July 16, 2021
豆乳
アーモンドミルク
ココナッツミルク
クルミミルク
ライスミルク
ピスタチオミルク
オーツミルク
マカダミアナッツミルク
もう牛乳飲まなくて良くない?牛さん解放しよう💫💗✨
乳製品を食べる理由は、美味しいという欲のみです。
動物虐待に反対と言いながら、乳製品を食べるのは矛盾でしかありません。
美味しいという欲だけのために、牛の虐待に加わらないでください。
牛乳、乳製品を摂るのをやめましょう。
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10/29 ブルーコーブデイ