以下の動画をご覧ください。
と殺場に運ばれる牛です。
いつもと異なる環境にストレスを感じているのか、何をされるか分からない恐怖からか、自分の運命を悟ったのか。
涙を流し、泡を吹いています。
皿の上にある肉片は、感情のあった動物達の体の一部です。
出荷時期がきた牛や、用済みとなった牛たちは、と殺場までトラックで運ばれます。
北海道から東京までの長距離だろうと、夏場のうだる暑さ、冬場の凍える寒さであろうと、体調不良や病気や骨折で立てなかろうと、
ぎゅうぎゅう詰めにしたり、紐で結んだりして、荷台に乗せられ、
どれだけ辛かろうと、動物達の都合で休憩することもなく、長距離を人間のペースで移動させられます。
と殺場に着いた頃にはぐったりしていることもあれば、死んでいることもあります。
ぐったりして動けない牛や、死んだ牛は、このようにして、片足を吊り上げられ運ばれます。
例え、歩く気力が残っていたとしても、恐怖から屠殺場に行こうとしない牛もいます。
動画の牛は、恐怖とストレスで、口から泡を吹き、
職員に引っ張られても、その場から動くことを拒否しました。
仕事が進まない職員は、この牛を何度も蹴り
尻尾を折り曲げるなどして、強制的に移動させました。
殺すというこれ以上ない暴力が日々行われている場所です。
思い通りにならず業務に支障が生じれば、これくらいのことが行われても何も不思議ではありません。
また、屠殺が行われる翌朝まで、夜間、放置されることもあります。
長距離を運ばれ、クタクタにも関わらず、短い紐でつながれ、横たわることができません。
1月の寒い時期であろうと、このまま翌朝まで放っておかれます。
水も飲ませてもらえないことが多々あります。
ドロドロで不衛生な場所に、24時間つながれることもあります。
ストレスで泡をふいています。
どれほど辛いのか。
この牛は、ガチガチに固定されていて、顔を動かすことすらできません。
どうせ殺すわけですから、牛たちには何の配慮もありません。
つなぎ飼いだろうと、牛舎飼いであろうと、放牧だろうと、牛の最後はこの屠殺場です。
寿命を迎えることなく、若いうちに殺されます。
以下は、牛肉になる子たちの一生。
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牛の寿命は20年ほどと言われていますが、肉用に飼育される牛は2年から2年半ほどで出荷、と殺されます。
霜降り肉がもてはやされる日本では、肉牛の多くは牛舎内で一生のほとんどの時間を過ごしており、
特に肥育後期にはより太るよう濃厚飼料が多給され、
生後1年以上の肥育牛の約90%は、放牧場や運動場に放されることなく(2009年畜産技術協会調査)、
出荷されるまでの期間を牛舎内で過ごします。
肉牛のオスは、性質をおとなしくさせ牛同士の闘争を防ぐため、やわらかい肉質にさせるためなどの理由で、去勢されます。
生後2か月ほどで腹腔から睾丸が降りてくるため、去勢はそれ以降に行われます。
皮膚を切開して、精索と血管を何度か捻りながら、引いてちぎるという去勢が多くの場合麻酔なしで、獣医師ではなく肉牛農家自身の手で行われています。
肉牛は、一般的には囲いの中で放されていますが、鼻環でつないで飼育しているところも多くなっています。
牛にとって鼻は敏感に痛みを感じる部分です。
鼻環は、敏感な部分を刺激して牛を扱いやすくするために、生後3ヶ月くらいで専用の道具でつけられますが、その際牛は痛がります。
鼻環は肉牛の84%で実施されています(2009年畜産技術協会調査)
耳標(個体識別番号とバーコードが書いている耳に付ける黄色いフダ)は、
牛のトレサビリティ法(追跡調査ができるようにする為)により、必ず両耳につけられます。
生後2ヶ月くらいで子牛検査(登録)のさいに着けられますが、この時も子牛は痛がります。
牛に限らず畜産動物へのこういった外科的処置は、基本的に麻酔なしに行われます。
牛は忍耐強いと言われる人もいますが、牛が忍耐強さを示すからといって痛みを感じていない証拠にはなりません。
動物福祉の専門家ジョン・ウェブスター教授は「牛や羊が忍耐強さを示すのは、自分の負った打撃や苦痛をライオンなどの捕食者に悟られないようにしているからだろう」と言っています。
傷を負った姿を知られると、たちまち捕食者に狙われてしまうからです。
牛の性質をおとなしくさせる、飼育者が怪我をするのを防ぐといった目的で、
角の切断(断角)か、角を根元から焼切る除角が行われます。
角の表面は爪と同じで硬くて痛みを感じませんが、角の中には神経と血管が通っており、
角の切断の際には、血が噴き飛ぶこともあり、断角・除角は牛に大きな痛みを与えます。
角の断角・除角は肉牛の約50%に実施されており、そのうち80%以上は麻酔なしで行われています。
(2009年畜産技術協会調査)
筋肉繊維の中へ脂肪を交雑させるために、脂肪細胞の増殖を抑える働きのあるビタミンAの給与制限が行われます。
ビタミンA欠乏が慢性的に続くと、光の情報を視神経に伝えるロドプシンという物質が機能しなくなり、
重度になると、瞳孔が開いていき、失明に至ってしまいます。
信濃毎日新聞記事より、以下一部抜粋(2011 年6 月11 日付)
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その牛は、額の先で手を振っても反応がなかった。
黒目は焦点が定まっていない。
ほかの牛と体をぶつけることも多い。
「盲目の牛です」。
ステーキなどの高級食材になる和牛を飼う県中部の50 代の男性農家が打ち明けた。
「おいしい肉にしようとすれば、こうした牛が出てしまう」と男性。
飼育中の約130 頭のうち、1 頭が完全に目が見えず、10 頭弱は視力低下が進んでいる。
こうした牛も人体への影響はまったくないとされ、普通に出荷される。
盲目になるのは、肉に「サシ」と呼ばれる白い脂肪分を入れようとして、牛の栄養が偏ってしまうことが原因だ。
和牛の価格は、サシの入り具合で決まる。
多くの農家の目標は、高値で取引される細かなサシが入った「霜降り」の牛を育てることだ。
そのため、農家は生後約1年半から数カ月間、ビタミンを多く含む牧草などの餌を抑え、穀物が中心の飼料で太らせる。
これがサシを入れるために欠かせない技術とされる。
「霜降り」という日本の食文化を支える生産者の知恵だ。
しかし、ビタミンは、視力維持に必要な成分。
欠乏がひどくなると盲目になりやすい。
足の関節が腫れて歩行に障害が出る場合もある。
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憶病で繊細な生き物を苦しめなくても、私たちはもっと、牛とよりよい穏やかな関係を築けるはずです。
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このような苦しみを経て、最後は、眉間に屠畜銃を打たれ、
片足を釣り上げて逆さ吊りにされ、喉を切り裂かれ、出血多量で死亡します。
動画は閲覧注意ですが、肉や乳製品を食べる人はしっかりご覧ください。
日本人はすぐに、感謝すればいいとか、いただきますに意味があると言いますが、
このような虐殺が、そのような表面的な言葉で正当化されるわけがありません。
感謝や、いただきますなんて、無駄に大食いしているような人間でも言っているような、
何の意味も価値も中身もない、ただの言葉です。
人間は肉や乳製品を食べなくても生きていけます。
美味しいという欲のために、牛たちを苦しめるのをやめましょう。
10/20 ブルーコーブデイ