ホームベーカリーで天然酵母パン | Chimyan's Workshop Blog

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こんばんは YUKI です



ナチュラルフード生活を始めて、様々な手作りを始めたものの中のひとつが、天然酵母パンです。

それまでは、何かとパン好きな家族のこと、市販のパンをたくさん、毎日のように買っていました。


今は、家で天然酵母パンを作っています。

天然酵母である、「白神こだま酵母」を使っています(^^)

手間を省くため、ホームベーカリーご愛用です(^^♪

でも、「手づくりの天然酵母パン」と言い、「美味しい」と豪語しております(*^^*)


・・・お手柔らかに(^▽^;)




さて、ナチュラルフードの視点から、市販のパンについて、少し述べてみたいと思います。


パンの原材料を見てみますと、小麦粉や砂糖、バターといったパンを作るのに必要な材料に加えて、様々な食品添加物が使用されています。


ちなみに、「食品添加物」という名称は、食品ではない材料すべてに使われる名称なので、例えば「天然酵母」も立派な食品添加物扱いになります。

なので、「食品添加物」イコール「悪い奴」ではありません。


話が反れました・・・(>_<)


市販のパンに使用されている食品添加物の中で、あくまで製造過程での苦労や手間を省くためだけ(と思われる)に使用されているもののうち、

出来れば避けたいのは、「イーストフード」と「乳化剤」です。


それでも最近は幾つかのメーカーで、「イーストフード・乳化剤無添加」を謳っている商品もありますね(^^)


イーストフードは、イースト(酵母)のエサです。

塩化アンモニウム、塩化マグネシウム、グルコン酸カリウム、などが「イーストフード」という添加物名に集約されています。

パンを膨らませるもとになるイーストの、活動を良くするためのもので、人間の体には栄養でも何でもなく、余分なものです。



乳化剤は、その名の通り、乳化・起泡させるものです。

本来なら混ざり合わない水分と油分を混ざり合わせた状態を「乳化」といい、その乳化の状態を保つのが乳化剤です。

乳化剤の持つその作用を、「界面活性作用」と言います。


界面活性作用・・・どこかで聞いたことのある言葉ですね・・・(-ω-)



そう、「洗剤」です。


乳化剤として添加されているものには、合成洗剤の仲間も多くあるのです。

ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、などがそれに当たり、これらも「乳化剤」という名称にまとめられています。

これらは焼き菓子の「起泡剤」としても使用されます。


・・・洗剤の仲間ですから、泡立つのです。


他に、リン酸塩やガゼインナトリウムなども、乳化剤として使用されています。


一方、天然物由来のほぼ安全な乳化剤として、「レシチン」があります。

レシチンには、大豆由来のものと卵由来のものとがあり、使用している場合は、アレルゲン表示の対象にもなっています。

お菓子などには必ず使われている乳化剤ですが、「レシチン(大豆由来)」と表示している商品は、安心して買うことができます(^^♪




そして、忘れてはならないのは、「ドライイースト」です。

イースト(酵母)は、すべて自然界に存在する生き物で、ドライイーストは、つまり乾燥させた酵母です。

ですが、市販のパン用ドライイーストは、発酵力の強い酵母を選別して純粋培養していて、そのため、酵母が本来持っていた、味や香りを作り出す個性が失われてしまっています。

さらに、インスタントドライイーストには、乳化剤やL.アスコルビン酸ナトリウムなども添加されてしまっています。


天然の酵母は発酵力が弱く、発酵に時間がかかり、大量生産が必要な場合は、確かに少し扱いづらいかもしれません。


そして小麦粉。

外国産の小麦粉は、輸入する際にカビなどの発生を防ぐために、ポストハーベストという農薬処理が行われているので、できれば国産の、さらにできれば有機栽培の、小麦粉を選びたいですね。




以上のことを踏まえて、パンを作ります。


すると、・・・驚くほど美味しいパンが作れます(*^^*)

「今までのパンは何だったの(゚д゚)」と思う事、請け合いです(^-^)



では、さっそく(^^)/


大抵ホームベーカリーは1斤用、2斤用、どちらかだと思うので、2種類。



<材料> 


●1斤分● ※( )内はベーカーズパーセント

国産強力粉  300g (100%)

砂糖  15g (5%)

塩  4.8g (1.6%)

天然酵母  6g (2%)

水  144g (48%)


●2斤分●

国産強力粉  500g

砂糖  25g

塩  8g

天然酵母  10g

水  240g



ベーカーズパーセントとは、粉を100%とした時の、他の材料の割合を示したものです。

作る量を変える際は、この数値をもとにして材料の分量を算出できます。


0.1gまで量れる機械でない場合は、四捨五入しても大丈夫です。

ただし、天然酵母だけは0.5g単位にしてください!1gを量って、半分にすればいいですね(^^)




<天然酵母の扱い方>


私は「白神こだま酵母」を使用していますので、それ以外の天然酵母は扱ったことがなく、説明出来ずスミマセン<(_ _)>

でもパッケージに必ず使用方法が書かれていると思いますので、その通りにやれば間違いないですね!



DSC_1365.jpg

10gずつの小分けにしてくれてあるので、いつも2斤分をつくる私には好都合の嬉しい子です♪


「白神こだま酵母」の適正温度は30℃~32℃。

発酵にはこの温度を保ちます。

手でこねて作る場合は、室温も25℃~30℃にし、使う道具もすべて室温にしておきますが、ホームベーカリーの場合、温度管理等すべて自動でやってくれますので安心です。




<作り方>

ホームベーカリー使用の場合で説明します。


1、白神こだま酵母を5倍量の温水(35℃)に振り入れて、5分ほどおき、その後スプーン等で混ぜ、滑らかな状態にしておきます。


他の天然酵母には、時間をかけて種おこしをする必要のあるものがあるようですが、こだまサンはコレでOKです。



2、ホームベーカリーに水→粉→砂糖・塩→白神こだま酵母と入れ、予約はしないで、スイッチを入れます。


水の温度も大事です。

冬なら28℃~32℃、夏は20℃~25℃にします。



3、焼きあがったら、完成!



DSC_1324.jpg

こちらは、切って、トーストして、バターをのせた図(^▽^;)



ちゃんと2斤で焼いた姿を撮りたかったんですけど、夜のうちに焼きあがって、冷めるのを待って、「明日切ろうね~」と言っていたのに、私が起きる前に、切られていたのです・・・(T_T)


なので、こんな姿しかなく・・・。




こだま酵母と出会って数年経ちますが、今でも扱いに手こずることが多く、思い通りに膨らむ時もあれば、全く膨らまない時もあります。

手で捏ねて、発酵させて、と全部手動で作れば、彼らの発酵に付き合っていけると思うのですが、ホームベーカリーはやはり手軽なので(^^)v、つい頼ってしまいます。


また、自家培養の天然酵母を使う、というスーパーナチュラルにも憧れてはいますが、それもまだ私には高すぎる敷居です。



ただ、このパン、何度も言いますが、すごく美味しいのです!

味も香りも格段に違いますし、しっかりしているので、写真のようにマーガリンではなくバターを塗っても、柔らかさにペタンコになることもありません。


しかも動物性原料ゼロ!



それでもスーパーなどでパンを見かけると、その見た目の美味しさについ買いたくなってしまい、誘惑に負けて買ったりするのですけど、パン生地の味のなさに幻滅して、大抵後悔します・・・。


ちなみに、


パン屋さんの中には、トレーとトングを持って、並べてあるパンを取っていく形式の店が多いと思います。

食品は、その原材料名をすべて表示する義務がありますが、袋詰めされていない商品に、その表示義務はありません。

なので、並べられているパンに、何が使用されているのか、知る術はほぼ無い、というのが現状です。


そのパン屋さんの棚に、それでも袋詰めされている商品があれば、参考にできるかもしれませんが・・・。




手づくりの天然酵母パン。


是非、一度挑戦してみてはいかがでしょうか(^^)/