梅雨の薬膳スープ | Chimyan's Workshop Blog

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こんばんは YUKI です



昨日、東海・甲信越・関東地方で梅雨入りが宣言されましたね!


五行学説では、1年を五季に分けて考えます。とはいえ、五行学説自体が中国の発祥なので、日本の気候とは少し違うのですが、日本の梅雨に共通する、雨が多く湿度が高い季節を、五季のうち「長夏(ちょうか)」といいます。


病因学説では、病気の原因を「邪気(じゃき)」と名付けています。そのうち、自然界の邪気を「外因(がいいん)」といい、この長夏の季節に考えられる邪気は「湿邪(しつじゃ)」です。


湿邪が体に入り込むと、体が重くなったり、スカッとせずモヤモヤしたり、足腰の痛みやむくみ、などが起こるとされています。



急に小難しいことを述べましたが(^▽^;)、


梅雨の時期、上記のような症状を感じる方は多いのではないでしょうか?

長く続く雨に、憂鬱な気分になったり、体が重くてだるかったり、胃腸の調子が悪くなったり、するかと思います。


薬膳の基になっている、中医学(ちゅういがく)というのは、化学的裏付けのある西洋医学とはアプローチが違い、古来、人間たちが自分たちの体で実証してきた事象の統計学とも言える、中国発祥の医学です。

西洋医学と比べると、非科学的に見られる中医学ですが、案外似通っていたり、「言われてみれば、確かにあるよね~」という事も多くて、驚きます(゚д゚)!



最近、我が家にも湿邪に入り込まれた輩がいまして、私もその一人です(T_T)


まず体が重い、だるい、胃腸の不調、などなどです・・・。

足が冷える、腰が痛い、などと言う家族もいます・・・。



なので今日は、薬膳学を活用して薬膳スープを作りました!


薬膳において、スープはよく使われる調理法です。食材のエキスをすべて飲み干すことが出来る、素敵なメニューですね(^^)


体を温めつつ、元気を補給し、鬱な気分を吹き飛ばす、梅雨の時期に合わせた薬膳スープです(*^^*)



DSC_1226.jpg

<材料>

玉ねぎ  中2個

ジャガイモ  小5個

にんじん  中1本

ヒラタケ  1/2パック分


乾姜(かんきょう)=生姜を乾燥させたもの  3~4片

花椒  3~4粒

クローブ  1本

塩  適量

胡椒  少々


水  野菜が浸かるくらいたっぷりめに

鶏ガラスープの素  小さじ1~2



<作り方>

1、鍋に、塩・胡椒以外のすべての材料を入れ、弱火~中火にかけます。蓋をして、じっくり火を通します。


※乾姜が無い場合は、生姜で代用できますが、その際は最低15分以上は弱火で煮込んでください!



2、材料に熱が通り、柔らかくなったら、塩で調味し、胡椒を振って、完成です。



かんた~ん(≧▽≦)!



コレを家族みんなで夕食に食べました。

すると、食後1時間ほどで、明らかな効果が(゜o゜)!!


「・・・なんか暑くなってきた。」

「体の真ん中がポカポカするね。」

「手もあったかい~♪」


いや~・・・我ながら、狙い通りの見事な薬膳スープでした(*´ω`*)♪



「薬膳」というのは、漢方薬のような材料ばかりを使うわけではないのです!

今日のスープに入っている、玉ねぎは憂鬱を改善し、巡りを良くする食薬、じゃがいもは元気を補い、にんじんは血液・血流を養い、乾姜・花椒・クローブ(丁香)・胡椒などは、内臓を温める効果のある食薬です。


普段、お料理によく使われる食材ばかりですよね!


西洋医学的には、炭水化物・ビタミン・タンパク質などと言われる栄養成分も、中医学の視点から見ると、まったく違う効果を発揮する食材になる!というのも面白い話です。

でも、実際に、狙い通りの結果が出てくる。


いや~、実に面白い!



とはいえ、薬膳は決して薬ではありません。

同じ食事をひたすら繰り返せば、病気が良くなるかと言えば、そうとも言い切れず、逆効果になる場合もあります。

例えば、前述の内臓を温める食薬などは、上手に摂っていくことで、将来的に冷え性や冷えからくる体の不調を改善できる可能性は、大いにあると思います。

ですが、元々暑がりの方が、内臓を温める食薬ばかりを摂っていては、逆に熱さからくる体の不調に悩まされる結果になりかねません。

ご自分の体調と相談しながら、日々の生活に取り入れつつ、全体的にはバランスの良い食生活を心掛けることが大事です!



食後、数時間たった今でも、私の手はとってもポカポカです(*^^*)


「へぇ~!」と思った方は、是非お試しください(^^)/


個人差はあると思いますが、多かれ少なかれ、効果は感じられると思います。

体に合わないと思われた方は、無理に続けないようにしてくださいね。