イギリス南部の田舎に住んでいます。


私はイギリスに住むようになるまで

クロテッドクリームの存在を知らず、

日本ではスコーンはそのまま食べていました。

(せいぜい、バターを塗るぐらい。)


そして、こちらに来て

ロダス社のクロテッドクリームの

衝撃的な美味しさに驚いた訳ですが、


日本はクリームの種類が多くなく、

また、日本人は何か食べるときに

それを破壊したり補完するような

食べ方はあまりしません。


なので、

イギリス人の生クリームの使い方は

斬新だなと思ったのですが、



日本の場合、アップルパイに

バニラアイスクリームを添えるのが

浸透しているぐらいでしょうか。


イギリス人が生クリームを

液体のままケーキに掛けるのは

破壊としか思えないので、

いまだに馴染みたくありませんが、


このクリスマスに

様々なクリームを添えることを試したことで、

デザートに自分でアクセントをつける

イギリスのデザートの楽しみ方も

悪くないなと思うようになりました。


イギリスにある基本のクリームの種類は

こんな感じ⇩ですが、


これに加えて、

🍒バニラ味のクロテッドクリーム

🍒バニラ味のシッククリーム

🍒ブランデーソース(ブランデー入り生クリーム)

🍒カスタードクリーム

などが、スーパーで簡単に手に入ります。


イギリスのお菓子には

フランスや日本のような

繊細で完成度の高いものは存在せず、

簡単で素朴なので

このようなクリームを添えて補完するのは

賢い食べ方でもあります。


例えば、スーパーで買ってきた

プロフィットロールはチョコレートが

載っているからバニラ入りシッククリームだな、

と補完してみると、美味しく食べられます。


また、私は日本で、輸入品はもちろん、

有名店のものまで試しても

美味しいパネトーネに出会えたことが

なかったのですが(パサパサか甘過ぎ)、


そういえばイギリスはイタリアから近いよなと

今年はイタリアから取り寄せてみたところ⇩



感動するほど美味しかったのです。

さすがイタリア。

(日本への輸出品は、質が悪いものが多いそう。)


で、ご近所さんに話したら、

「パネトーネ、普通にスーパーでも

ファームショップでも買えるよ。私は大好きよ。」

と言われたので、スーパー行ったら

どこでも大量に並んでました。笑


いくつか食べ比べたら、

Sainsbusy's(スーパー)のパネトーネが、

日本で手に入るものの最上級と変わらないのでは

ぐらいの味でした。

なので、無難に美味しいけど甘過ぎ。

(そして、Waitroseのが一番不味かった。)


そこで、英語で検索したら

イタリアではパネトーネは

マスカルポーネを添えて食べることもある

とあったので、試したらドンピシャ。


なので、日本でよく出会うパサパサか、

物足りないか、甘過ぎのパネトーネは

マスカルポーネを添えて食べること、

お勧めです。


ちなみに、イタリアからお取り寄せして

大ヒットだったパネトーネはこちら⇩

完成度高すぎて、マスカルポーネ要りません。



(日本にも送ってくれます。実はイギリスまでの送料も高く、日本に取り寄せるのと大差ないのですが。

ブレグジットめ。)


私は昔からスキーで毎年訪問している

オーストリアのデザートがとても好きなのですが


イギリスのお菓子のように完成度が低くて

自分でアレンジするしかないのとは違い、


オーストリアのお菓子には

最初からクリームが付いてきて、

それでさらに美味しい完成形と

なっているものがあります。


(ウィーンのホテルザッハーにて。)


左は私のアプフェルシュトルーデル。

クリームは選べますが、

私は生クリームを選択。


チョコレート好きの夫はザッハトルテ。

ザッハトルテは激甘なので、

砂糖なしの生クリームが

必ず添えられて出てきます。


ちなみに、ホテルザッハーは

食事でもデザートでも

何を食べても「芸術的に」美味しいです。

ハプスブルク家の国、さすが。


一方、イギリスには

美味しいものはたまにあっても、

芸術的に美味しいものは

どんな高級ホテルやレストランに行こうが、

どこにも存在しません。


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