カトリック聖職者の悲劇
『【AFP=時事】先月から新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に見舞われているイタリアで、これまでに計67人の聖職者が新型ウイルスで死亡したことが分かった。
カトリック系日刊紙「アベニーレ(Avvenire)」が25日、報じた。
同紙によると、最年少は53歳。うち22人は、イタリアにおける新型ウイルスの流行中心地となっているベルガモ(Bergamo)教区で死亡した。
ベルガモは、金融中心地ミラノ(Milan)近郊にある。
ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)は今月10日、新型ウイルスの流行がイタリア各地で勢いを強める中、聖職者らに対し、新型ウイルスによって病気になった人々に「会いに行く勇気を持つ」よう呼び掛けていた。【翻訳編集】 AFPBB News』
今やコロナウイルスによって世界で一番死者を出しているイタリア。
医療現場が崩壊しているとも言われる。
今、ヨーロッパではイタリアを始め、スペイン、フランスなどでもコロナウイルス感染者数が激伸び。
そんなイタリアでは毎日何人ものコロナウイルス感染者が亡くなっていく。
そういう中、カトリック国のイタリアでは、聖職者の方がウイルス感染した患者に会っては話をするということが行われているらしい。
もうすぐ亡くなるとわかっている方にも、神の言葉などを伝えているのだろう。
ところが、その聖職者自身がコロナウイルスにかかり、亡くなってしまうという悲しい事件が何十件も起きているらしい。
宗教上、コロナウイルス感染症にかかった患者を励ますのはけっこうなことだが、ネットを使うなどもう少し考えた方がいいのは?
ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は、聖職者らに対し、新型ウイルスによって病気になった人々に「会いに行く勇気を持つ」よう呼び掛けていたと言う話だけど、果たしてそれでいいのだろうか。
イタリアでは医療関係者もかなり亡くなっているという。
ずっと働き詰めで疲労困憊。医療防具も不足。
医療体制崩壊とも言われている緊急事態だ。
ずっと働き詰めで疲労困憊。医療防具も不足。
医療体制崩壊とも言われている緊急事態だ。
この記事にあるように、聖職者も既に67人の新型ウイルスで死亡したことがわかっている。そして、亡くなった聖職者の最年少は53歳だという。
つまり、亡くなった聖職者の大半は高齢者と言うことになる。
つまり、亡くなった聖職者の大半は高齢者と言うことになる。
新型コロナウイルスは高齢者や既往症がある人が特に危険だと言われているには周知の事実。
わざわざ自分の身を危険にさらす必要はないのでは?
わざわざ自分の身を危険にさらす必要はないのでは?
そうやってご自身もコロナウイルスに感染すれば、医療関係者の負担は更に増す。
何より、聖職者が管轄している教区にも多大な影響があるはずだ。
何より、聖職者が管轄している教区にも多大な影響があるはずだ。
ネットが発達した現在では、ITを使った会話もできる。
コロナウイルス感染者に直接会って話をするのがベストなのはわかるが、今は緊急事態ということでフランシスコ教皇には再考していただきたいな。
カトリック教会のシステムに精通しているわけではないが、聖職者になるまでには多くの年月を費やしていることだろう。
そんな聖職者を一度に何百人単位で失うようなことになれば、ローマ・カトリック教会、しいてはフランシスコ教皇もコロナウイルス収束後もお困りになると思うんだけど。
今はイタリアに限らず、新型ウイルス感染者を抑え、医療関係者の負担をできるだけ減らすということをしなければ、貴重な人材が次々に失われていく。
そういった視点もローマカトリック教会には持っていただきたいな。