ブラジルの軍事政権時代の遺物 | 世界面白ビックリニュース

世界面白ビックリニュース

世界で起こった面白ニュースやビックリニュースを取り上げ、独自の感想を綴ります。

ブラジルの軍事政権遺産

  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140201-00010003-saopaulo-s_ame


 『サンパウロ州歴史・文化・考古学・工芸遺産・観光保護審議会は1月27日、軍事政権時代に拷問の舞台となっていたサンパウロ市内の建物を歴史的建造物に指定することを全会一致で決定した。
 28日付の地元紙(電子版)が報じた。

 現在は市民警察の第36地区警察署として使われているこの建物は、日系人日本人が多く住むパライゾ駅近くのツトイア街沿いにある。

 軍事政権下の当時のブラジルでは、共産主義者政府を批判した疑いをのある人々拷問にかけられ、投獄されたり国外追放されることが日常化していたが、その中心的な役割を果たしたのが「ドイ・コジ(DOI-CODI)」と呼ばれた秘密警察だった。

 「ブラジルの暗黒時代を象徴する政治的性格を持っている」として歴史的建造物に指定されたこの建物は、ドイ・コジのサンパウロ市本部だった。

 ここで行われた拷問による死亡事件の中で最も有名なのは、ジャーナリストのブラジミール・ヘルツオグ氏が暗殺された1975年の事件で、64~85年の21年間にわたり続いたブラジルの軍事政権の中で最も暴力的だったエルネスト・ガイゼル政権時に起こった。

 共産主義思想を広めたという容疑でユダヤ系ブラジル人記者のヘルツオグ氏をドイ・コジが逮捕し、激しい拷問にかけて死なせた後で窓枠につないだベルトを首に巻きつけてぶら下がっている同氏の写真を公表し、マスコミには拘置中の自殺として発表した。

 また鑑識医院の日系人元医師ハリー・シバタ氏(87)が自殺という検視結果を出したものの、写真を見た人々から「自殺にしては不自然だ」という意見が出たため、ドイ・コジによる暗殺疑惑が浮上した。

 同氏の両足は地面に触れており、窓枠の位置が非常に低かったことから、首つりによる窒息死は不可能だというのが主な理由だった。

 また、死体が生前の容貌をとどめていないほど損傷していたことも、ドイ・コジの拷問による暴行死を示唆していたという。

 サンパウロ州検察局は78年、国に対して異例の有罪判決を下し、これをきっかけに軍事政権打倒の士気が国民の間で不可逆的なものとなり、85年にサルネイ政権による民政移管へとつながった。』


 南米アルゼンチンチリ軍事政権があったが、ブラジルの軍事政権はあまり日本で知られていなかったんじゃないなかな?

 ブラジルだけでなく軍事政権では拷問の歴史がある。

 でもサンパウロにこんな秘密警察の建物があるとは知らなかった。現在は市民警察の第36地区警察署になっているなんてね。

 昔の秘密警察の拷問所では拷問をかけて殺していても自殺にするなどはどこでもよく聞く話。

 そういう社会にしてはいけないんだ。

 ブラジルは今年ブラジルでサッカーワールドカップを開催し、次にはリオのオリンピックも控える。国際的大イベントが目白押しのブラジルだが、社会的には不安材料もたくさん出ている。

 サッカー国民的スポーツブラジルで、そのサッカーワールドカップより社会福祉などを要求する勢力がある。それほど格差社会になっているということ。

 現在のブラジルにはバスへの放火なども頻繁に起こっているらしい。 

 そういう社会に戻らないようにという思いも込めて歴史的建造物に指定したのかな?