小学校ルールの国際比較 | 世界面白ビックリニュース

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各国小学生ルール

   http://news.livedoor.com/article/detail/8491619/


 『中国日本、アメリカ、イギリスの「小学生のルール」を比べた文章がインターネットで話題になっているという。

 なかでも中国版「小学生のルール」は実用性に欠け、お題目主義の一面があるらしい。新華毎日電訊が伝えた。

  中国版「小学生のルール」
1 祖国を愛し、人民を愛し、共産党を愛そう
2 法律を守ろう。校則と社会のマナーも大切に。
3 勤勉に、探究心を絶やさず学習を続けよう。ボランティア活動も積極的に。
4 命を大切に。体を鍛え、清潔に過ごそう
5 精神力を鍛えて自分を磨く。健康的な生活習慣を身に付ける
6 勤労は素晴らしい。自分でできることは自分でやろう
7 両親を大切にしよう。年上の人には礼儀正しく接すること
8 団結心を大切にし、他人にやさしく
9 自分の言葉には責任を持とう


 日本版「小学生のルール」
1 遅刻をしない。学校に来たら勝手に外に出ない
2 チャイムが鳴ったら決められた行動を。廊下で走らないこと
3 教室では静かに。私語も禁止
4 遅刻、早退など緊急の場合はまず先生に連絡すること
5 下校時間は守ろう
6 登下校時は決められた通学路を通ること。買い食いはダメ
7 地震や火事の場合は先生の指示に従うこと


 アメリカ版「小学生のルール」
1 先生には敬意を払うこと
2 遅刻をしないこと
3 質問があるときは挙手を
4 自分の席で先生と話をしてもよい
5 欠席した時は、授業の内容を先生やクラスメートに聞いて理解しておくこと
6 緊急の場合は先生に連絡すること
7 宿題に誰かの助けを借りないこと
8 カンニング禁止
9 授業でわからないことは先生に聞くこと
10 遅刻や欠席は保護者が記入した届け出を提出すること
11 病気、家族の不幸、宗教上の事情の場合は欠席も可
12 先生の質問に答えられる人は積極的に挙手を


イギリス版「小学生のルール」
1 健やかに育つことが何より大切
2 むやみに他人に体を触らせないこと
3 お金より命が大切
4 隠し事はダメ。秘密はお母さんに喋ってしまいましょう
5 知らない人から食べ物や飲み物をもらわない
6 知らない人と話をしない
7 身の危険を感じたら物を壊して逃げよう
8 身の危険を感じたら一目散に逃げよう
9 悪い人をかばってはダメ
10 悪い人には嘘をついてもよい(翻訳編集 tnsn) 』


  国によって小学生ルールも随分視点が違っている事がわかるね。異文化比較だ。

 中国の場合は標語のようなものばかり。しかし、実際は一人っ子政策で両親や祖父母がかなり甘やかしているケースが都市部では目立つので、あまり役に立っていない印象を受ける。

 日本の場合は制限を加えるルールが主流。これはしてはいけないというのは反対解釈すれば、それ以外はいいとも取れるが、そういう表現方式が日本の昔からの手法だと改めてわかるね。

 また、下校時間について2つも上がっている。欧米の国では安全面から親の送り迎えが多いからそんな項目はないのかもしれない。

「教室では静かに。私語も禁止」というのは、そろそろ考えた方がいい項目。

 昔は1クラス40人は当たり前で子供達が好き勝手に話すと授業が成り立たなくなるという事があったかもしれないが、最近は少子化で状況も変わってきている。

 それに加え、国際化が叫ばれ、自分の意見を世界に発信できる能力が求められている。

「教室では静かに」という教育を受け、一方的に先生のいう事を聞く受身の姿勢に慣れた子供が、大人になってもっと自分の意見を言えと言われたって、そりゃ戸惑うだろう。

 これは語学力だけの問題ではなく、どのように自分の意見を表現して他人に納得させるかという経験をしてきていないんだから難しいのは当たり前。

 「教室では静かに」をルールに残していると、自分の意見を言っている子供が、例え良い面で言っていても他の子からうるさいと見なされる可能性が高い。

 反対にアメリカでは、禁止事項もあるが「先生の質問に答えられる人は積極的に挙手を」など積極的にこういう態度が望ましいという事を教えている。

 質問には積極的に答えろというるルールだ。先生の質問内容にもよるが、アメリカでは自分の意見を言いやすい事が窺える。

 また、宗教上の理由で欠席してもいいという項目は、アメリカ多民族国家であることをよく表している。

 イギリスのルールで謎のは、「身の危険を感じたら物を壊して逃げよう」。
 「身の危険を感じたら一目散に逃げよう」があるのだからそれでいいのでは?
 どうして物を壊して逃げないといけないのか???

  ここでは4カ国の比較だけど、途上国など入れるともっと違いが出てくるだろうね。

  例えば、学校は生徒数に対して子供の数が多い中南米の学校は午前クラスと午後クラスに分けている所も多い。

 実際に僕は見学させてもらった事があるけど、授業時間も少ないし、授業中なのか休憩時間なのかわからないような雰囲気の時もあったからね。

  また、タイなど東南アジアの学校では学校の前にお菓子などの売り子が来て、登下校には多くの子供が買っている。買い食い禁止の日本のルールとは正反対だ。


 小学校のルールと言えども、自然環境、社会環境、考え方によって随分と違っている。

 日本のルールももっと考えてみる必要があるんではないかな?

 学校の先生が日々の作業に追われて、なかなかそういうところまで手が回らないという実情があるのかもしれないけど、本来の趣旨にも頭を使ってほしい。

 忙しすぎる先生にはこんな本も出ているから、参考にして作業効率を上げ、国際化に対応できる子供達を育成していってほしいな。

 最後に、どこの国のルールにも載っていなかったが、携帯電話やネットルールをきちんと教えていた方がいいと思う。

 小学校からネットに触れさせるなら、その危険性についてもルールとしてしっかり教えておくべきだよね。