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メモ 日本男子バレー勇者たちの軌跡 田中夕子

急に強くなったと言われている日本男子バレー主力メンバーのことがまとめられている。

・石川祐希
・高橋藍
・山本智大/小川智大
・山内晶大/高橋健太郎/小野寺太志
・西田有志
・関田誠大
・宮浦健人

それぞれの選手の現在に至るまでが端的にまとめられている。

キャリアだけではなく、それぞれの性格やプレースタイルが書かれていて面白い。

全体として感じたのが、チームの情報共有が素晴らしいこと。
選手は各ポジションで当然レギュラー争いをしているが、日本代表として勝つためにベンチにいる選手もコートに出ている選手が最高のプレーができるようにアドバイスが相互にされている。

たくさんのエピソードが紹介されているが、
お気に入りがリベロの章が印象的。

リベロは守備の要で守備のリーダー。
石川の攻撃の時間を確保するためサーブカットをフォローすることが多いが、
石川も攻撃のリズムを作るためにサーブを自ら受けに行くこともある。
ただ、そこでサーブレシーブが乱れると監督から怒られるのはリベロ。
かといってあまりカバーしすぎると石川がふてくされる。

あとはミドルブロッカーの3人が高校からバレーを始めていることに驚いた。

各ポジションごとのこだわりが見えて面白い。

メモ 禍 小田雅久仁

表紙が目に入ってそのまま購入。

短編集の作品だが、
一つ一つがかなり濃厚。

作者の想像力の幅に驚かされる。

ものすごくつらい禍を想像して読んだので意外と平和な内容であったけれども、
決して薄い話ではなく、かなり濃厚。

耳もぐりは好きだなぁ。

ずっとこんな想像してないと思いつかないんじゃないかなぁ。

メモ 桶川ストーカー殺人事件 清水潔

ストーカー規制法のきっかけとなったストーカー事件を週刊誌記者が追ったルポ。
こんな事が現実に起きるのか信じられないのが率直な感想。
当時の警察の怠慢と保身もすごい。

当事者のやり切れなさや
実際に金があればこれほど恐ろしい事ができるのかということが
しっかり書かれているが
文体として
ものすごく読みやすい。

人間としての行動や思考も理解しやすく
ルポルタージュでありながら、
引き込まれる内容。

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