レ セゾン 【フレンチ・日比谷／帝国ホテル】

【訪問日：2015.5】

2005年にフランス・シャンパーニュ地方の3つ星レストラン『レ・クレイエール』のシェフ、ティエリー・ヴォワザン氏を料理長に迎えた帝国ホテルのメインダイニング『レ セゾン』

Les Saisons

正直、日本のホテルに入っているレストランにはあまり良い印象を持っていないため、いくら帝国ホテル内のフレンチレストランとは言え、特別行きたいと思ったことはありませんでした。
しかし、訪問しておかなければならないちょっとした理由ができてしまい、5月のとある週末のランチに初訪問となりました。

店内

落ち着いた雰囲気の店内は、通常のテーブル席、背もたれが異常に高く空間に圧迫感を与えるソファー席、2～20名用の個室を合わせ総席数は100弱と、なかなかのキャパを誇っています。
私達は中央の窓側席に案内されましたが、窓の先は通路になっているためカーテンが引かれていて、景色を楽しむことはできない造りになっていました。

メニュー

今回オーダーしたのは、前菜、メイン、デザートを数種類から選べる￥7,000（税・サ別）のプリフィックススタイルのランチコース。

グラスワイン

＊Gatinois　Grand Cru　Aÿ Brut　2008　￥3,500

＊Sancerre "Les Baronnes" 2013 Henri Bourgeois ￥1,860
＊Ladoix 2011 Pierre André ￥2,200
＊Chassagne　Montrachet 1er Cru"Les Champs Gain" Vieilles Vignes 2012 Vincent & Francois Jouard ￥3,200
＊Chorey Les Beaune Vieilles Vignes 2007 Michel Gay Et Fils ￥2,000

今回こちらでいただいたワインは、シャンパーニュからデザートワインまでどれも私達の口には全く合いませんでした。

アミューズ

シャンピニオンのシャンパーニュソースと、ラングスティーヌ、チャツネ、スティックタイプのパイを添えた生姜のババロワ。

パン

天然酵母のプティバゲットは至って普通だったものの、胡麻がたっぷり練りこまれたセサミのパンと、

メインの金目鯛の時にサーブされたシェフ考案の魚料理専用のパン”四万十川の海苔パン”はとても美味しかったです。

オマール海老のラヴィオリ　ベルベーヌ風味　筍と一緒に

サーブされた瞬間、思わず顔をしかめてしまった前菜。
供されたのが想像していたラヴィオリと違ったからではなく、もちろん白皿に一粒垂れていたオレンジ色のソースに対してです。
「このクラスのお店でこんなことってあるの？」と、正直かなり驚いたのですが、こういうことは続くようで、

緑茶と昆布でマッサージされた沖縄アグー豚ロース　蕗を添えて

主人のメインは向きが完全に変でした。
これは私が撮影しやすいよう主人がお皿を回してくれたのではなく、この状態でサーブされました。
豚は縦向き、付け合せは上ではなく左と、これは誰がどう見ても明らかにおかしいですよね？
にも拘らず、このことに気づく様子もなく料理の説明をするギャルソンを見て、「安価なランチとは言えこれはヒドすぎる」と思いました。

金目鯛　バスク地方の香り

信じられないような有りえないことの連続に、サービスに関しては全く評価出来ませんが、肝心の料理は美味しかったです。

料理長オリジナルハーブティー

基本、和の食材は日本料理店で食すのが1番だと思っているため、フレンチで使うことにあまり好意的なタイプではないのですが、

ミニャルディーズ

単に流行っているからという理由で安易に使用しているわけではなく、食材の本質を理解した上で上手に取り入れられている感じを受けました。

ベルナール アントニーさんのおすすめチーズ

ただ、チーズはボリュームだけやたらと多く、味わいは「う～ん」でしたが。。。

料理の美味しさだけでなくサービスの良し悪しをかなり重要視する私にとって、今回はだいぶ残念なランチとなってしまいました。
ただ、口コミを鵜呑みにして決めてしまわず、実際に訪問してみて本当に良かったと思います。


Les Saisons

住所：東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル東京本館 中2F
電話：03-3539-8087
営業時間：朝食　7:00～10:00（L.O）
　　　　　　ランチ　11:30～14:30（L.O）
　　　　　　ディナー　17:30～22:00（L.O）
定休日：無休
H　P：http://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/restaurant/les_saisons/

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