日本に帰るたび、ブック・オフでたくさんの中古本を買って帰ってくるのですが、海外に住み始めると、なかなか新しい本に出会う機会がありません。

カナダに来てすぐのころ、大学時代の親友Aが、当時ド田舎に住んでいた私のところへ、ご主人と遊びに来てくれました。彼らは当時アメリカに住んでおり、近々日本に帰ることが決まったので、読み終わった本などを、お土産の一部としてわざわざ持ってきてくれたのです。

私のことをよくわかっていてくれる彼女は、私が聞いたこともない日本の作家の本を何冊か混ぜてくれおり、このいずれの作家にも私ははまってしまいました。さすが、持つべきものは、よい友達!

乃南アサの本「氷雨心中」もその中に交じっていました。(乃南さんの本をご存じの方なら、ポーやダールが好きな私がなぜ彼女の本を好むかお分かりだと思います。)昨年日本に帰った際、もっと彼女の本を読みたいと思い、この一冊「凍える牙」を購入しました。

この本・・・ほぼ一気読みでした。英語で言う、いわゆる page turner (ついついページをめくってしまう)というやつですね。ストーリーも良かったのですが、動物好き、特に犬好きの人、犬を飼っている(飼ったことがある)人は、要注意です。号泣確実です、この一冊は!

はっきりいって読み始めた時は、こういう終わり方をするとは全く予想不可能でした。中盤あたりから、「これはやばいかな…」と薄々感じはじめたのですが、そこでやめるわけにもいかず読み進みました。

後半、徐々に事実が明らかになると、この「やばいな…」という予感は絶望に変わり、フィナーレに向けて、ページをめくるごとに私を襲う、あまりの切なさに涙が止まりませんでした。

ベットで寝る前に読書をするのが、私と夫の習慣ですが、いきなりしくしく泣き始めた私に夫は動揺を隠せず、私は「ちょっとしばらくほっといてね」というのが精いっぱいで。その後、どんどんエスカレートし、最後は涙鼻水全開で、息ができなくなってヒーヒー言うほど、もう顔はぼろぼろのグジョグジョ。

やっとのことで泣きやんだ後も、私は茫然自失状態。かなり立ち直りに時間がかかりました。 まあ、私は涙もろいので、人一倍ダメージが大きかったのだと思いますが…。

これを書く前に、アマゾンでちょっとチェックしていたところ、なんと韓国では映画化までされているというではありませんか。DVDにもなったばかり、ということですので、興味のある方はどうぞ。


 



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シャーロックホームズが、ロバート・ダウニーJr 主演で映画化されるのとほぼ同じ時期に、ふと思いついて、有名なストーリーの幾つかを読んでおこうと読み始めたら、どうしてすっかりハマってしまい、2年ほど前に、シャーロックホームズ全集を買ってしまった。

その後、映画を見てますます気に入り、10センチ近い厚みのあるこの本も、どんどん読み進み、あと残り少なくなってしまった。終わりを迎える勇気がなく、あと2センチほどのこして、全集は今のところ閉じられている。

今でもシャーロックホームズ宛に手紙を出す人がいるほど、シャーロックホームズの人気は絶大であるらしいのだが、私にもその感覚はわかるような気がする。作者のドイルが辟易するほど、ホームズのファンは熱血だったようだ。実際、ドイルは一度ホームズを事故死に見せかけて、シリーズを終わろうとしたが、ファンのものすごいブーイングとリクエストをうけ、生き返らせて(!)いる。

ところで、思いっきり偏った読書傾向を持つ私の好きな作家の一人に、ロアルド・ダールがいる。彼についてもまた別の機会で述べる予定だが、彼の文学世界を知ってしまうと、普通の小説では物足りなくなってしまう。ダールは、いつもダークなユーモアと、あっと言わせるエンディングで、私を楽しませてくれる。

もちろん、ダールにもはまり、全集を購入。すべて読み切ってしまったので、ダールに似たセンスの作家はいないかとちょっとリサーチした結果、エドガー・アラン・ポーも相当ダークであることが判明。

で、手頃なところから探偵小説を、という気分で「モルグ街の殺人」を購入。そして読み始めたのだが…

なんと、シャーロックホームズとソックリそのままおんなじ!ページをめくるたび、「え?これって確かホームズも…」という発見の連続。思わずエクセルで表を作りたくなるほどの、クリソツさ加減!シャーロックホームズは、友人のワトソンの視点から語られているが、「モルグ街の殺人」では、名探偵デュパンの友人(名前は出ない)が語り手である。ホームズは、よくワトソンが何を考えるか当てるのが得意だが、もちろんデュパンも同じ技を披露している。警察は無能であり、捜査が行き詰まるとホームズ(またはデュパン)に助けを依頼する。さらにはどのようにして真犯人を見つけ出し、対峙する時の手法までそのまんま!

今の時代だったら、訴えられちゃうのでは?

年代からして、「モルグ街の殺人」のほうが10年ほど先に出版されているので、明らかにこれはドイル側のパクリである。

ショックであった…。そしてドイルにかなり失望した。こんなに完璧なお手本からパクっていたなんて…。しかも自分はイギリスで Sir の称号をもらっているのに、探偵小説というジャンルを始めて立ち上げたポーに至っては、死ぬ直前まで、貧困の中で生きていたというではないか。うーん、人生って、不公平だなーと感じる瞬間です。

 


(たぶんこういうことは、世の中の皆さんは、もうとっくに存じられていることかもしれませんが、あまりに浅く狭い読書歴の私には新鮮に感じられてもので、コーフンして書きつづってしまいました。事実の足りない点など、ご了承ください)


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ジャマイカの旅で買ってきた土産物は、大体以下のようなもの。

Tシャツ類、帽子、キーホルダー、マグネット、アクセサリー、ブルーマウンテン・コーヒー、ジャマイカン・ラム・・・(下写真参照)。ここまでは割と普通ですよね。

 
ここで皆さんに注目していただきたいのが、この何の変哲もないビニール袋に入ったコーヒー豆。なんでこういう状態かというと、ブルーマウンテン・ツアーに行ったとき、農場で売っているのを買ってきたから。農場直売っていうやつですね。

それにしてもこのシンプルさ、なかなかいいでしょ?もちろんこれは自宅用で、お土産用にはちゃんとしたパッケージされているのを買ってきましたが、ブルーマウンテンでとれたコーヒー豆、収穫したてのをそのままどさっと袋に入れてあるなんて、これ以上は望めない新鮮さ。

で、すごいんです、この香りが!二重三重に袋に入れておいても、スーツケースを開けたとたんにコーヒーの香り。「違いが分かる(古くて済みません。ネスカフェーの昭和時代のCM)」ってまさにこういうことを言うんだなーと思いました。

さて、ここまでなら何も問題はなかったのです。買ったジャマイカンラムも免税の範囲だったし、それ以外の怪しいものも何も買わなかったし・・・でも、やってくれましたよ。私の夫は・・・。

ジャマイカ最終日、タクシーで私たちが滞在していた町の中心街にある、ショッピングモールに出かけて行きました。本当は、モールの外にある、青空マーケットにも興味があったのですが、前にジャマイカに行った友人からマーケットは押しがものすごく強いから、心していくように、とのアドバイスを受けていたので、そこはパス。しかも、青空マーケットには、いわゆる「民芸風」のお土産が多いらしい。木彫りのグッズとかね。だからパスでも私は全然オーケイ。

とは言え、ジャマイカは、リゾートの外はどこも押しが強いので、ある程度のことは覚悟していないといけない。つまり、普通のお店に入っても、ぼられる可能性100%なので、とにかく値切り交渉が大事。

で、はじまりました。値切り交渉。ホテルのアップグレードの記事でも述べたように、うちの夫は値切りが得意。ジョークを飛ばしながら、店員のおねーちゃんを笑わして、「じゃあしょうがないわねえ」なんて言わせている!エライ!

さて、値切り交渉も終盤に差し掛かり、カウンターの上にはTシャツやら、コーヒーやら、ラムやら何やらが山のように載っている。と、夫が「これうちに飾りたい」と言って私を呼ぶではないか。メキシコでも経験がある私が、いやーな予感をして夫のほうを見ると、嬉しそうに抱えていたのがコレ…木彫りのタイコ。


 
しかも思いっきり「ジャマイカ!」と彫ってある。さらに「上のテレビの部屋にどうだろう」などとのたまっている。とんでもない!テレビの部屋は基本的には「コンテンポラリー」なデコレーションで、シックにまとめてある。そんなところに、このコテコテ民芸風なタイコを置いとけるかいっ!

それでも夫は、どうしても「ジャマイカっぽい」土産がほしいらしい。この太鼓のどこがジャマイカなのかわからないのだが、あんまり私の意見ばかり通すのも何なので、折れることにした。ただし、「テレビの部屋ではなく、一階のリビングに置く」という条件付き。ここならほかにも気の家具があるので、まあ何とかなりそう…というか何とかなることを祈るしかしかない。

で、このタイコ。ここで話が終われば、とりあえずめでたしめでたしなのでしょうが、いやな顔をした私への呪いなのか、このおかげで思いっきり帰りの税関で引っ掛かりました。

その話はまた今度。




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私がはまっている番組の一つに、Ghost Hunters というのがある。

日本にいるころから、怪奇もの、心霊ものは一切受け付けない私だったが、この番組にははまってしまった。

私の独断と偏見で申し上げると、海外の怪奇ものはぜーんぜん怖くない。というか、日本のが怖すぎるのである!最近は、こっちでも日本のホラー映画を一生懸命まねしたようなのを制作しているようだが、それでも私は両眼をぱっちり開いたまま、そうしたコマーシャルを見れる。で、隣で「ゲ、こわ!」とか言っている夫に、なーにこんなの日本の「貞子」に比べたら何でもないわよーと強気の発言。

日本にいた時なんか、貞子系の映画が放送されているときにはどんなことがあっても、間違ってそのチャンネルを押してしまわないよう、細心の注意を払ったものである。何の前触れもなしに、コマーシャルが始まってしまったときなど、リモコンを手にする時間ももどかしく、とりあえず目をつぶり耳を覆っていた。

一度、カナダに来てから「じゅおん(漢字が分からない。グーグルしようと思ったが、画像がくっついていたら怖いのであきらめる。)」を吹き替えか字幕付きでやっていた。何も知らない夫が、「何だこれ?」とチャンネルを変えてしまったときがあり、最悪であった。

話がそれたが、Ghost Hunters は、パラノーマルな現象が起きている家や場所を訪れて、科学的に解明しようというもの。もちろんこういうパターンの番組は、すぐいろんないちゃもんがつくのが常だが、それでも彼らはなんと7シーズン目に突入しているらしい。

リード・インヴェスティゲイターの、グラントとジェイソンは、もともと配管工だったのだが、彼ら自身の体験や、工事に訪れた家の人たちの訴えなどから、サイドビジネスでゴースト・バスター的な見地から、始めたらしい。基本的には、家主や大家からの訴えをdebunk「ネタを明かす」的見地で調査し、「ああ、これはエアコンの具合でこういう音が出るんですよ」とか、「このドアが開くのは、こっちで誰かが歩くと、気圧の関係で…」とか説明して、そこに住んだり、働いたりしている人が、安心できるようにするのが目標らしい。だから、それでも解明できない現象が起きたりすると、素直な私は思いっきり信じてしまうのである。

洋モノは怖くない、と勝手に決めている私であるから、わくわくしながら見ている。この安心感がたまらない。特に、証拠映像や証拠音声の場面になると、はっきりいって身を乗り出してみている。そして、ときどきそれらしいものが写っていたりすると、ゾーッとして、このゾーッとする感覚がまたいいんだなあ・・・!でも、何度かめっちゃ怖い時があって、夜中トイレに起きれなかったこともあることはある・・・。

ホラー映画は怖いと言っているくせに、こういうのは全く信じない夫は、思いっきり呆れている。「君、こういうの、信じるの?プッ」「うるさい!さっさと寝れば!」という会話が、週末の夜に繰り返される。

特に金曜日は9時からは、Ghost Hunters Marathonと3本立て続けでやったりするので、早寝の私は大変につらい。でも見たい!ゴースト・ハンターズ!



 






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わたしのオフィスは、15人ほどのスタッフが働いているのだが、その中で男性一人で頑張っているエイブラハム。

つい二年ほど前までには、もう一人男性がいたし、そのあとにも、契約で若い男性スタッフが入ったのだが、今現在はエイブラハム一人。とっても濃いい女性陣に囲まれて、いつも穏やかにニコニコしている彼だが、実はとっても女性にモテる!

彼がうちのオフィスの面接にやってきた時の、女性スタッフのコーフンしようはすごかった。私はこの日出張だったのでお目にかかれなかったのだが、次の日職場にいくと、同僚たちは彼の話で持ちきり!とにかく、すごいハンサムな人が採用されるらしい、と皆浮き足立っている。

私は「おーそうかそうか」と若干半信半疑であったが、登場した彼を見て同僚たちのコーフンぶりにも納得。気のきいたワイシャツに、きりっとしたファッショナブルなメガネ。長身でがっちりした体格。

出身は、アフリカのギニア、フランス語が第一言語で、ギニアの言葉2つが第二、第三言語、英語は第四言語だという。なので、英語にはちょっと訛りがあるが、フランス語はカナダのフランス語とは違う、パリ仕立てのアクセント。私と同じ年で、バツイチ。男の子がいるが、その子は元妻と住んでいる。

こうした情報が、いち早く女子たちの間で交換された。シングルの女子たちは目を輝かせ、毎朝の挨拶もにこやか。一方、既婚者たち(私も含め)は、うちのオフィスのビヨンセ(本当に見かけもそっくり、スタイル抜群!ただし既婚。)、ナム(ニックネーム)にエイブラハムが興味を示すのではとの予想。しばらくは、こうした愚かなゴシップで女子たちを楽しませてくれたのである。

もちろん、職場での同僚同士の交際は、よっぽどのことがない限りタブーであるから、この大騒ぎも、数カ月で鎮静状態に。何より、エイブラハム本人が、こういうことには慣れているらしく、あくまで紳士な姿勢を崩さなかった。

そして私たちは、よい同僚として、チームワークよく仕事をすることができている。ただし、ときどきエイブラハムがちらっと見せてくれる本音や、思わずドキッとするような服装をしてきてくれる(目の保養ね)時には、女子一同、また一日いい気分なのである。

ある日、もう一年以上も前のことだが、エイブラハムと一緒に研修に出かけたことがある。その際、ランチタイムに恋愛関係の話になり、ギニアにいたころから彼がいかにたくさんの女の子とデートしてきたか、ということを語ってくれた。普段、そういうことをおくびにも出さない彼であったから、この一言はとてもよく覚えている。

私の印象だと、彼の場合、じっとしていても、女の子がくっついてくるchick magnet(スラングで、まさに女の子磁石)なのであろう。

とにかく彼のマグネットぶりはすごい。

他のオフィスとの親睦会や、合同研修などがあると、彼を一目見た女子たちのアピールには目を見張るものがある。中にはちょっとしつこい女子もいるようで、エイブラハムはその対応に苦心していることも。

さらには、うちのオフィスの上の階で働いている女性陣までも、アプローチをしているらしい。同僚の話によると、オフィスビルの入り口でたばこを吸っていた上の階のある女性社員は、建物に出入りする彼を見かけたらしく(エイブラハムはたばこを吸わない)、それ以降アプローチを開始している。

笑ってしまったのが、彼女、ある日例のごとく外でたばこを吸っていたところ、ランチから帰ってきたエイブラハムがやってきた。すると、彼女は、火をつけたばかりのたばこを投げ捨て、すごい勢いでエレベーターに乗ろうとしているエイブラハムを追いかけて行ったらしい。

そんなエイブラハム、どうしてこんなにモテるのであろうか。私の勝手な想像によると、もちろん見かけの良さ、スタイルのよさもあるが、彼の寛大さ、物腰の柔らかさ、決して他人を責めたり、ネガティブなことを言わない姿勢なんかに、女子はひかれるのだと思う。

とにかく彼は懐が深い。彼が悪口言ってることろ、一度も見たことないし。どうしても、怒りでがまんができない、という状態になると、エイブラハムは静かに場を外す。大人だなー、と思う。

彼の元妻(アフリカ系フランス人モデル!)に至っても、いまだにエイブラハムに戻ってきてほしいとせがんでいるとのこと。私も、私の現夫もお互いバツイチなので、エイブラハムとはこの点で話が合い、よく離婚の苦労話で盛り上がる。彼の元妻の場合、エイブラハムの寛大に甘えすぎた結果の離婚であったらしい。

そんな彼であるから、もちろんガールフレンドには困らないし、よりどりみどりである。現在彼のハートを射止めているのは、これまたモデルのような才色兼備のお若い女性である。

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