丑年のワタクシ、プリンスエドワード島のあちこちでのんびりと草を食んでいる幸せそうな牛ちゃんを見たら、やっぱり御挨拶したくなります。

一度目の大接近は、あまりの可愛さに、強引に夫に車を止めさせて車窓からごあいさつと撮影。牛ちゃんがこんなに好奇心旺盛だったなんて、びっくり。なんだ、なんだという感じで、トコトコと私たちのほうへ近づいてきてくれます。

 
 
 車窓からの撮影だったので、望遠レンズを使っていたら、あまりにどんどん近付いてくるので、急いで広角レンズにチェンジ。この2枚、後で確認して大爆笑でした。牛ちゃん、並んでくれてありがとう!

 
 
二度目の大接近は、前回の反省も踏まえて、今度は車をちゃんと止めて、柵の近くまでお邪魔しました。といっても、これは一般公開している牧場とかではなく、ただたんに無断でちょっとお邪魔したものです。正味3分ほど、写真をとらせてもらいました。

今回も私が近づくと、うれしそうにやってくる牛ちゃんたち。めっちゃかわいい!!よっぽど退屈していたのか、遠くから走ってくる牛ちゃんも。あっという間に牛ちゃんに囲まれてしまいました。この写真では見えませんが、柵として針金が張ってあります(非常にシンプルですが)。横の木の杭も柵の一部です。


とはいえ、彼らもさすがにある一定の場所まで来たらそれ以上は警戒して私の匂いを嗅ごうとするばかり。右の出たがりの白いのが鼻をちょこっとさわらせてくれました。



こっちの白いのはまだ若干小さくて、ほかの牛のお尻に押されつつ、こっちを見ようとしているのがいとおしい!
 
お別れの時には、皆さんこんなにお揃いで並んでくれました。

牛ちゃん、どうもありがとう!また逢う日まで~! 
プリンスエドワード島に来るなら、絶対にレンタカーを借りるのがお勧め。高速道路はないし、車の数もとても少なく、道もきちんと表示してあるのでストレスを感じることなく楽しめるはず。観光にとても力を入れている島だけあり、ツーリスト用の精細な道路地図があちこちで無料配布されています。

島の海岸線は割と切り立った場所と、遠浅の砂浜が交互に続き、赤い土がむき出しになって自然のままの美しさが目を引きます。日本のように、海岸という海岸はすべてコンクリートで固められている景色とは大違い。本当にもったいないことですよね。



小さな島なので、海から内陸へとたくさんの入江があり、波もなく、静かでのどかな風景を作り出しています。

 
海岸線から内陸のほうに入ると、島の中心部はなだらかな丘陵地帯になっており、道路もアップダウンがよく見られます。



この坂(写真下)、見た目よりずっと急なんです。
 
坂をのぼりつめると一面の花畑が広がっていました。 
 
そしてプリンスエドワード島の赤い土。赤い色は酸化した鉄分のためらしく、農作物にはあまり向いていないのかな?荒れ地でも耕作可能なジャガイモはよく育つようで、島の名物になっています。
 

今回の旅で驚いたのが、この島の観光シーズンの短さ。赤毛のアンで有名なアヴォネラ・ヴィレッジを始め、観光の中心地であるカヴェンディッシュという町のほとんどのお店やレストランは6月の半ばまで閉店しています。夏が短いこの島ですから、9月の終わりにはまたすべてのお店が閉まってしまうという正味3カ月という短さ。島のあちこちに広がるナショナルパークの開園ももこの時期です。

私たちが訪れたのは6月の最初の週末。ナショナルパークはまだオープンしていませんでしたが、オープンといってもゲートが閉まっているわけではなく、ライフガードや管理人がいないというくらいで、自己責任で入る分にはオーケイ。しかも無料です。そういう点では穴場な時期かもしれません。

島のちょうど真ん中あたりにあるニュー・グラスゴーという町。帰りがけに通ってその美しさに息を飲んてしまいました。この町には、今回行きたかったけれど、まだオープンしてなかったレストランがあり、次回は必ず夏に来ようと誓いました。

 

 

今回の旅行の目玉はこのホテル!正確にはヴァケーション・レンタルといって、おもに長期に滞在する人向けの宿泊施設です。ハワイとかに多いのかな?

 
プリンスエドワード島に来るなら、シャーロットタウンに滞在するのは一泊で十分。それ以外は島の東西南北の地域にでて滞在するのが最適です。私たちが偶然見つけたこの施設は、シャーロットタウンから北へ車で40分ほどのところにあります。この地域は美しい海岸線が続き、ナショナルパークが多く連なっており、なんとこの施設もナショナルパーク内にあるんです。

まず建物自体がまるく作られていることがすごいです!回転するだけだったら別に丸くなくてもいいと思うんですが、やっぱり丸いほうが見た目もいいですよね。部屋は円を四等分する形で、4部屋のみ。2階はオーナーが住んでいます。

部屋といっても、長期滞在者のためにフルキッチンから、ディッシュ・ウォッシャー、バーべキューグリル、下のビーチに行くときに持っていけるピクニックセット(!)まで、すべてそろっていて至れり尽くせり。たった2泊しかできなかったのが本当に惜しいです。しかもこの施設2012年にできたばかりなので、何もかもが新しくてきれいなのが素晴らしい!

 
 
寝室はキングサイズのベッドが置いてあり、寝心地抜群。キッチンの横に「マーフィーズ・ベッド」といって、必要があれば壁から倒して出せるベッドがもう一つついています。キッチンのキャビネットと一体化していますが、上の写真でみると右端の部分です。

 
寝室からバスルーム、キッチンへは引き戸で区切られています。

 
バスルームはダブルシンクに、レインフォール・シャワー。ほとんどのライトにディマー機能が付いていて、明るさを自由に調節できるのもうれしいです。


で、回転するんです!よく展望レストランとか、食事中ゆっくり回転して360度すべての景色がみられる仕組みになっているのがありますね。あれと同じ原理です。でも宿泊施設なので、回転の速度はとってもゆっくり。1時間に1周しますが、ときどきしばらく止まっていることもあります。
すぐ目の前がビーチです。


そしてとてもうれしいのが、オーナーからのウェルカムバスケット!プリンスエドワード島の名産をたくさん詰めてあり、「すぐにスーパーに行かなくていいように」という心遣いから、基本的なコーヒーやミルクも入っています。ポテトチップスも、プリンスエドワード島ものです(ジャガイモもプリンスエドワード島のの名物の一つ)。真中にあるBeach Chairというのはなんとプリンスエドワード島の地ビールです。エライ!!


さらに、宿泊者には無料で施設の仕組みを見学できるツアーが付いてきます。オーナーのスティーブがチェックインの後挨拶に来てくれ、仕組みを見たければどうぞと招待してくれます。宿泊者全員(といっても4ユニットしかないので合計8人)がこのツアーに参加しました。

建築関係のバックグラウンドを持つ夫にはたまらないツアーだったようです。回転するのなら、水回りの配管や電気系統はどうなっているのか、というのがみんなのメインの関心。説明を聞いて納得しました。

 
ちなみに、こんなに大きい施設を回転するのにどのくらいの馬力がいると思いますか?答えはなんと一馬力。たったの一馬力だそうです。しかも、回転のタイミング、スケジュールをマネージするアプリまであって、オーナーはスマートフォンから管理できるとのことでした。ひゃーすごい!

で、これだけの立地、広さ、アメニティーで一泊いくらだと思います?

150ドル!!安い!!

これ、日本のホテルのような、おひとり様料金ではありませんよ。1ユニットの一泊料金です。しかも、冒頭で紹介したとおり、施設自体がナショナルパーク内にあるので、ナショナルパークがオープンすると、周辺のナショナルパークを自由に行き来できるよう、人数分のパークパスまで無料でついてきます。信じられなくて、何度も請求書を見てしまいました。夏のピークシーズンは一週間単位の宿泊のみ可能ですが、オフシーズンや、私たちの訪れたショルダーシーズンには一泊単位の宿泊もオーケイです。

オーナーのスティーブは、とても親切で滞在中お互いの携帯でメールをやり取りして、お勧めのレストランはないか、などあらゆる質問に答えてくれます。最高でした!

いつかまたプリンスエドワード島に行くことがあれば、迷わずここに泊まろうと誓った私たちでした。

Around The Sea, Canada's Rotating House





プリンスエドワード島にはたくさんの牧場があり、ホルスタインが気持ちよさそうに草を食んでいる姿をあちこちで見かけます。プリンスエドワード島の名物もこのミルクを使ったアイスクリームやチーズが多く、その中でもお土産屋としてとても人気なのがCowsというお店。ベッシーちゃんというかわいい牛がマスコットです。

シャーロットタウンの港にいるベッシーちゃん(上)。基本的にはこのパターンがメインですが、赤毛のアンで有名なアヴォネラ・ビレッジのあるカヴェンディッシュの街のお店では、普通の牛がお店の屋根に乗っていました。



このCows今では、プリンスエドワード島以外でも人気が出てきて、カナダの東海岸の都市にもお店が進出しています。

さてレンガ色の大地の色と同じく、州都シャーロットタウンの街並みも赤いレンガが多くみられます。こちらが市庁舎。



こちらが赤毛のアンのお店。



そういえば、赤毛のアン、日本人だけに局地的に人気があるのかと思っていたら、プリンスエドワード島の現地でもとても人気があるようで、驚きました。

シアターではアンのミュージカルが、
 

美術館でも特別展が開かれているようでした。(旗がアンです)

 

シャーロットタウンは海に向かって緩やかな坂になっていて、街自体もとてもこじんまりとしています。



街の一角にはニューファンドランドのようなカラフルな家並み(これもカナダの東海岸の特徴の一つです。)



夜になると賑やかになるバーやレストランが集まったストリート。



何度来てもリラックスできる静かで素敵な街です。





ラスティコの街はとても小さいので、レストラン選びにも緊張が走ります。せっかくだからプリンスエドワード島らしい雰囲気のレストランで、おいしいシーフードを食べたい。でも夫はほとんどのシーフード(特に甲殻類)が食べれないので、お肉のおいてあるレストランでないとこまるんです。それにしてもロブスターやカニを食べれない人生なんて…!かわいそうなヤツ・・・。

選んだのが7年前にも行ったことのある「ブルー・マスル・カフェ」。7年前にはランチに来ていて、昼間からロブスター一匹を平らげた私に唖然としていた夫…。それからもうずいぶんたっているので、今回泊ったコテージのオーナーに評判を聞くと、オーナーが代わってまたレベルアップした、とのことなので試してみました。

プリンスエドワード島は、とにかく素朴。島に住むヒトビトも含めていろんなものが、いろんなレベルで素朴でシンプル。都会のハイエンドな生活に慣れている人は、きっとものすごいギャップを感じると思います。一方私のように、そういう素朴さに惚れ込んでしまう人もたくさんいて、実際かなりの人が都会での生活を捨てて、この島に移り住んでいるようです。

さて「ブルー・マスル・カフェ」ですが、オススメですよ!外見はいたってフツーのレストランですが、中はレノベーションしてあり、海辺のモチーフを上手に使って私の趣味にドンピシャでした。パティオとそうでない部分の2セクションあり、私たちは前回と同じくインドアのほうに座りました。


 
まずはロブスターが入っていないので夫もオーケイのシーフード・チャウダーをオーダー。「チャウダーは注文された後で作るので、しばらく時間がかかります。」とのこと。普通は鍋でこれでもか、というくらい煮詰まっているのにね。エライ心がけです。



チャウダーが来る前にチーズトーストがやってきました。思ったよりでかい!そして写真で見るよりおいしかったので、つい手が伸びてしまいます。

メインは私はその日にとれたというハリブット(オヒョウ)。巨大なカレイという感じの白身の魚で、カナダではとてもポピュラーです。夫は無難にステーキ。スペシャルの説明に来てくれたオーナーによると、メニューにあるものでも、港に上がったものがレストランのスタンダードに見あわなければ出さないので、場合によっては一週間も出せない場合もあるとのこと。かなり新鮮さやクオリティーにこだわっているようです。

 

私のハリブットは新鮮で身がブリンブリンしていましたが、味付けがちょっと残念。私的には白身の魚は淡白なので、もうちょっとパンチの利いた味付けが良かったんですが・・・。でもレモンがあったので、それでさっぱりいただきました。

 

なんといってもこのレストランで一番のお勧めは、シーフード・チャウダーです。トリップ・アドバイザーにもこのチャウダーを絶賛する声が多く載せられてていました。とにかくリッチでクリーミー。白目になるほどおいしかったです!

ちなみにこのレストランの新しいオーナーはトロント出身のイケメン。ウェイターをしているこれまたイケメンの息子は夏の間だけやってきて、手伝っているそうです。みんなかわいいロゴのTシャツを着ていたのでいいねーというと、「レジで売ってます。」とのこと。しかも15ドル。観光地で見かけるコテコテのTシャツとは正反対の、シックでキュートなTシャツ。しかも女性には嬉しいVネック。早速一枚買いました。メニューの右下のロゴが使われています。



満腹になって大満足でコテージに帰りました。ご覧のとおり、外見はいたってフツーですが、入り口にマスコットであるブラック・ラブラドールのクーパーがいていい味出してます。クーパーはもうおじいちゃんなので鼻の周りが白くなっていて、これまたすごくかわいい。かなりいい体格なので「クーパーには餌をあげないでね」と看板が出ていました。


 

レストランのウェブサイトはこちら。Blue Mussel Cafe